大好きだからこそ思える『志摩スペイン村』の良いところ・悪いところ

JUGEMテーマ:志摩スペイン村

 

好きだから見えてくる良いところと悪いところ

 

三重県のスペインをモチーフにしたテーマパーク『志摩スペイン村』。

山口在住で600キロほどあるにも関わらず親子で年間パスを所有するほど好きなテーマパークのひとつです。

 

今回は好きだからこそ思える「良いところ」と「悪いところ」を個人的な見解で記事にしていきたいと思います。

 

まずは良い所から。

 

建物がそれっぽい・綺麗

 

スペイン村の口コミを見ると必ず建物が綺麗やスペインぽいなどと書かれています。

実際建物はそれなりに拘って建てられています。

 

最初の顔になる部分入口前の広場は、スペイン広場の政府のオフィスにもなっている建物の1階部分がモチーフになっていて、数は違うものの白い柱やその上にある青いモニュメントなどもうまく再現されています。

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中央にあるのは「ドンキホーテとサンチョパンサ像」で、文化の象徴としてこの二人の人物像がスペイン各地で見られるそうです。

その中でもこちらは「セルバンデス記念碑」をモチーフに、そのまま型取りして作ったんじゃないかと思うほどそっくりに再現されています。

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場内に入ると一番最初に訪れるのが屋根の付いたアーケード街「エスパーニャ通り」。

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ランブラス通りをモチーフに建てられていて、特に入口部分のステンドグラス状のアーチはサン・ジュゼップ市場の入口にそっくりで、丸いモニュメントまでしっかりと再現されています。

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場内を右奥に中程まで進むとお城が見えてきます。

このお城はアルタミラ洞窟壁画の再現やスペイン文化を学ぶ事ができる施設「ハビエル城博物館」です。

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ハビエル村にあるハビエル城が完全とは言えないもののかなりそっくりに再現されています。

聞くところによると建物の大きさも再現されているそうですよ。

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まだまだ他にもあるのですが、小さなスペイン旅行をしているような感じで様々な建物を見ることができます。

 

どの世代でもまんべんなく楽しめる

 

最近のテーマパークは興奮とスリルを求める所が人気なのでどうしてもアトラクションが大人向けになりがちです。

 

スペイン村は比較的バランスが良くて例えば小さな子供連れのファミリーだと室内型の遊戯施設や遊園地ゾーンの周遊汽車、スペインをテーマとした世界観を体感するライド系アトラクションなどが楽しめ、中高生のグループなどは一目散に遊園地ゾーンへ直行で宙づりコースターピレネーや各種コースターアトラクション、急流滑りやバイキングなど待ち時間を長く待つことなく楽しめます。

 

女子のグループだとパエリアに代表されるスペイン料理やスペインビール、スペイン雑貨のお店を散策したり写真を撮りながら散策などもできます。

 

シニア層は空調の効いた博物館で歴史を学んだり、フラメンコショーなどで1日十分に遊べます。

 

こんな風に誰が行っても楽しみやすくなっています。

 

妊娠中でも楽しめる

 

妊娠すると途端にテーマパークで体験できるものが限られます。

例えばUSJだと体験できるのは座席が稼働しないショーアトラクションに限られ、バックドラフトさえも体験することはできません。

 

スペイン村はコースター系はさすがに無理ですがライド系アトラクションで体験できるものが幾つかあり、妻の妊娠中に何度か訪れましたがけっこう色々体験できた記憶があります。

また一部アトラクションでは安全バーが負担にならないようにクッションでお腹を守るように貸し出しもあり、より安心して楽しめ工夫もされています。

 

妊娠中はお医者さんによく歩くように言われますが、楽しみながらたくさん歩くことができるのも良いですね。

 

妊娠中のアトラクション体験は自己責任になるので、妊娠週や体調を考えて無理なく体験して下さいね。

 

キャラクターと写真が撮りやすい

 

テーマパークの思い出のひとつにキャラクターと撮影した写真があります。

スペイン村にもドンキホーテの世界観をモチーフに動物を擬人化したキャラクターがいます。

けっこう可愛らしくて多数のグッズが販売されるなど人気もあります。

 

キャラクターとの撮影はどのテーマパークも順番の列が無く自分でタイミングを見計らっての撮影が基本。

撮影も来場者同士で頼み合うようにしている所もあります。

 

そんな中でも比較的キャラクターの回りは空いていて撮影しやすいですし、エスコートのスタッフにお願いすれば快く写真撮影に応じてもらえます。

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閑散期であればキャラクターの方からコミュニケーションをとってきてくれたり、一緒に遊んでくれたりもします。

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たまに何かの拍子で名刺をもらえるときもあるので頑張って仲よくなって下さいね。

 

気楽にパレードに参加できる

 

通常であればお昼間に、ナイター営業開催日は夜にもパレードが実施されます。

 

このパレードはスペインをモチーフにした5台のフロートが登場し、キャラクター達やダンサー、本場スペインのエンターテイナーたちが軽快な音楽と共に華やかに行われます。

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ディズニーやUSJなどでパレードを見ようと思えば、人気のものだと朝一や2時間前とかから良い場所を確保するために頑張る必要がありますが、スペイン村のパレードであれば5分前でも良い場所が取れるときもあります。

 

パレードの中盤でダンスタイムがあり、この時はロープの内側に入って一緒にダンスすることができます。

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子供中心で招き入れられますが大人の方でも大丈夫なのでぜひ記念にダンスしましょう。

 

本格的なフラメンコショーが見られる

 

別料金になりますが、本場スペインのダンサーが華麗に繰り広げるフラメンコショーが1日3回程度開催されています。

2月の閑散期でもガラガラと言うことも少なく人気の程がうかがえます。

 

料金は一人500円で座席は指定、ドリンクも付いてきますので休憩も兼ねて観られる方が多いと思います。

 

普通に生活していると自分からフラメンコショーのチケットを購入して観に行く事なんて無いのですが、スペインをテーマとしたパークなら見てみたいところです。

 

ショーはかなり本格的で500円では安いくらいです。

 

内容も定期的に変わるのも良い所です。

 

花火が近い

 

ナイター営業の日は花火が開催されることがあり、ナイトパレード、プロジェクションマッピングに続いて最後の締めで花火が打ち上げられます。

 

花火の時間は3分程度で発数も400発くらいなので小規模ですが、何と言っても特徴は花火までの距離が近いこと。

 

回りに民家もない岡の上の立地条件なので色々と制約も緩いのかと思いますが、遠く頭上ではなくて斜め前みたいな感じで、近い分花火も大きく見えて小規模でも満足度が高く感動する方も多いです。

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今年からはリニューアルして音楽も花火の内容も変わったのでぜひ花火を一度体感して下さいね。

 

オフィシャルホテルが綺麗で広い

 

遊園地ゾーンから徒歩5分程度でオフィシャルホテルがあります。

このホテルは白壁でロビーも広々としていて豪華、リゾートホテルの仕様になっています。

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客室はロの字型に配置されていて、内側の客室に当たるとバルコニーに出てパテオと呼ばれる庭を眺める事もできます。

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客室は40平米以上でゆったり大きく、バストイレ・洗面台は別。

バスルームに至っては足を伸ばせるバスタブで洗い場もあり、運が良ければシャワーブース付きの部屋に当たることがあります。

 

人気の温泉「ひまわりの湯」を無料で何度でも利用できるのも大きな特典で、価格は時期にもよりますが素泊まりで一人6000円程度だったり、1泊2食付きの2デイパスが付いて1万円ちょっとというプランもあるので宿泊込みで遊ばれるのがおすすめです。

 

 

他にも良い所はあるのですが、ここからは悪い所をあげていきます。

 

スタッフがプロ意識に欠ける

 

ダンサーなどのエンターテイナーは意識も高く上手にコミュニケーションを取ってきてくれるのですが、物販やレストラン、アトラクションのスタッフまで全体的に笑顔が少なくて機械的に働いている印象が強いです。

 

よくハードが良くてソフトが悪いなんて言い方をされますが、まさにこれの状況です。

 

特に物販やレストランでの対応は普通のお店に行っているのと変わらず、せっかくのテーマパークなのに現実に引き戻される感じがします。

 

こういう部分うまくできたらもっとスペイン村も伸びるのになぁっていつも考えています。

 

人気のあるディズニーランドやUSJは物販や飲食、お掃除の方までプロ意識を強く感じます。

 

奥までの移動が大変

 

スペイン村は岡の上のテーマパークで、テーマパークとしては珍しく岡の上と下という2層構造になっています。

 

場内を左回りに奥まで進むとけっこう急な坂道を下るようになり、ベビーカーなどはけっこう大変です。

下に降りると3つのアトラクションとイルミネーションショーのスポットとトリックアート館があり、そのまま進んでいくと太陽の洞窟というエスカレーターか階段で上下できる場所に辿り着きます。

 

全員歩いてならエスカレーターでとっても楽ちんなんですが、ベビーカーや車椅子だったら大変です。

 

折りたたんで登るにはかなり長い階段だし、来た道を戻るにはけっこうな距離と急な上り坂だし。

 

一応このエスカレーターは車椅子などに対応していて、特定の部分がフラットになって車椅子をまっすぐ運べる仕様になっています。

ただそれをするにはスタッフを呼び出して操作をしてもらう必要があり、車椅子を運搬している間は安全の為に他の来場者はエスカレーターに乗れなくて通行止めになるのでちょっと心苦しいのも事実。

 

ということでたぶんほとんどの方が無理からベビーカーをのせているんじゃないかなぁと思います。

 

小さな子供の多いパークですので、エレベーターの増設やハウステンボスのような有料の乗り物で対応してくれたらいいのにっていつも思います。

 

遊園地エリアの依存度が高い

 

テーマを持ったアトラクションエリアと遊具が揃う遊園地エリアの2つの顔を持っているのが強みですが、ここ数年は遊園地エリアの依存度が高いように思えます。

 

2017年には屋内型コースター「マタドール」が「アイアンブル」としてリニューアルオープンしましたが、その他のほとんどは遊園地エリアの増設です。

 

カンブロン劇場とかせっかくの巨大スクリーンと多くの座席を備えているのに映像ソフトは長年変わらないままで閑散としていますし、くるみ割り人形もできてから10年近くが経過、ドンキホーテ空の旅など開業当時から残っているものもあります。

 

なのでそろそろスペインにちなんだ何かしらのアトラクションをテーマゾーンに増設しても良いと思うんですけれど、最近は少額投資での増設が目立つので大きな変化は30周年の2024年位でしょうか。

 

遊園地ゾーンも人気が高くて集客率は良いのですが、遊園地ぽくなっていくのはもったいないので頑張ってほしいところです。

 

アクセスが悪い

 

スペイン村が他のテーマパークに比べて不利なのがアクセスの悪さです。

 

他が電車1本で行けたりするのに、スペイン村は電車⇒バスで行くか自家用車が必須となります。

立地が今のままなのでもうしょうがないのですが、電車バス乗り継ぎとなると交通費もかさ増しで躊躇する人も出てくるので、無料シャトルバスの運行などがあれば来場者数も増えるはずです。

 

閉園時間が早い

 

通常だと営業時間は9時半~17時、土日だと18時、冬とかになってくると10時~17時というのもあります。

 

17時クローズだとどうしても朝一から行かないと遊びきれないのですが、何せアクセスの悪い場所、もう少し遅くまでやってくれたならゆっくりお昼から来園して遊ぶ事もできるのにと思います。

 

それとオフィシャルホテル滞在の時、17時クローズだと夕食がホテルになってしまってけっこう高額になります。

そのあたりも何かしら配慮があればと考えます。

 

全体的にワクワク感が少ない

 

テーマパークってその中にいるだけでワクワク楽しいものですが、スペイン村はそれが少ない気がします。

 

エネルギーが低めというか、ワクワクさせる工夫に欠けているような感じです。

パレードがあったりショーやグリーティングのあいだは華やかなんですが、その間を埋められる工夫があればもっと楽しくなるはずです。

 

それでもスペイン村が好き

 

色々と良い所と悪い所がありますが、それでも楽しく遊んでいるのが現状。

これからもっと楽しい場所になってほしいという希望を込めて今回は個人的に色々並べてみましたが皆さんはどうでしょう?

 

現在は25周年、あと5年後にはもっと華やかになっていると良いなぁ。