【Playdate】新発想クランク搭載の携帯ゲーム機−30日遂に日本予約スタート

以前から一部ユーザーに話題だった小型携帯ゲーム機「Playdate」が遂に予約販売開始します。そんなPlaydateについてお伝えしていきます。

予約は7月30日より

先行予約の発表は公式ツイッターと登録者へのメール通知によって行われ、太平洋夏時間で2021年7月29日午前10時で、日本時間だと2021年7月30日午前2時からスタート。

ただし注意点もアリ

日本での予約に際して公式から同時に注意点も出されました。注意事項は次の通り。

  • グローバル版で日本語には未対応(後のアップデートで日本語に順次対応)
  • 日本での電波認証は取得済み
  • 2021年の初回生産分は2万台
  • 予約時に全額決済が必要(キャンセル可能で全額返金)
  • 注文は一人2台まで
  • 決済はクレジットカードのみ
  • 予約注文ページは英語でドル決済
  • 予約注文は繋がりにくく決済し辛くなる可能性あり

日本の電波認証を取得しているので安心して使えますし、2022年のアップデートまでは英語表記のみとなるので注意が必要ですが、今どきネットでサポートサイトは出てくるでしょうし特に問題にはならないかと考えられます。

価格は179ドル

気になるお値段は179ドル。ドル建てで決済されるのでその時のレートにもよりますが約2万円と考えていて良いでしょう。それプラス日本の消費税と送料がかかかり、まだ送料は発表されていませんが総額25,000円くらいは準備しておいた方が良さそうです。

保護カバーも同時発売

本体と同時発売されるのが手帳型の保護カバー「Playdate Cover」で、29$で同時発売。

Bluetooth&ステレオスピーカー搭載で本体にマグネットで取り付けて使える充電スタンド「Playdate Stereo Dock」に関しては発売日&価格未定で、近日中に発表される模様。

Playdate

「Playdate」はバリバリデジタルな時代にも関わらず白黒液晶を搭載したアナログライクな最新デジタル携帯ゲーム機。

とは言いつつも音楽の世界でも現代に70年代のアナログシンセが復活したり、ゲームに関してはクラシックゲーム機の復刻版ブームも巻き起こって品薄になるくらいの状況なので十分に需要はあると考えられます。

どちらにしろゲームというのは画面がどんなに綺麗で高速で最先端であっても結局はアイデアと面白さに尽きるので、Playdateが数年後にも支持されるかどうかはそこにかかっている感じでしょう。

ではもう少しこの本体について探っていきます。

液晶画面

液晶はゲームボーイを懐かしく感じる白黒液晶で400 × 240ドット表示。

バックライトは非搭載なものの、超高反射型液晶画面搭載でロウソク程度の明かりでも見やすい画面になっているそう。

サイズ

サイズは76 × 74 mmで厚さ9 mm。大人の片手で簡単に握れてポケットにスッポリ収まるサイズです。

外観

操作ボタンなどはかつてのファミコンを彷彿させる「A/Bボタン」そして「十字キー」、スリープボタンを兼ねた「メニューキー」「ステレオヘッドフォン端子」「USB-C」

そしてPlaydateを一番特徴づけているのが「クランク」の搭載。昔の車の窓を開けるレバーみたいなのが付いていて、クルクル回したり戻したり、すべてのゲームで使用するわけでは無いのですが、釣りみたいな単純なゲームだったり、謎解きでクランクを回したりしても楽しそう。

すでに発表されているラインナップでは、あの「塊魂」を生み出した高橋慶太さんが「Crankin’s Time Travel Adventure」という時間を進めたり戻ったりして危機回避をしていく斬新なアイデアのゲームが、これぞクランク搭載機ならではという感じでめちゃくちゃ面白そう。

内部

外観はレトロでも中身はけっこう最新です。

Wi-Fiは2.4GHzの「802.11bgn」を搭載。

Bluetoothも搭載で音声などを外部スピーカーに送信したりもできる模様。

他にも3軸加速度センサー内臓で、本体の傾けでゲームをプレイしたり、思ったより大音量が出るモノラルスピーカーも搭載。ちなみにスピーカーはモノラルだけど出力はステレオでされているようで、Bluetoothやイヤホンを使えばステレオ再生されると思われます。

本体のフラッシュメモリは4GBで、ゲームはすべてダウンロード&本体保存形式になるので、不要なゲームは消して必要な時に再びインストールという感じでしょうか。ただシーズン1としてゲームが24本リリースされるので、おそらく24本は収まりきる容量になっていて、ゲーム1作品100MB前後で作られているのではと予測しています。

バッテリー

バッテリー容量は発表されていないものの、公式の内部写真では650mAhの内蔵バッテリーが搭載されているようです。

この容量でゲームは連続で8時間プレイ可能。

液晶表示はOFFにならず常時時計表示が行われ、時計表示だと連続14日間とされています。

ゲーム

気になるゲームの入手方法ですが、他のゲーム機と違って12週間ごとを1シーズンとし、毎週2本ずつゲームが配信される予定になっています。

ゲーム配信はWi-Fiを通じて配信。

朝起きたら新作ゲームが届いていたという、クリスマスのプレゼントが届くようなサプライズ感を演出しているようです。

1シーズンは無料配信

1シーズン分24本のゲームは無料配信、つまり本体価格は24本のゲーム付きという事になるので、ゲームが1本800円くらいと考えてもそれだけでも19,200円。こう考えると本体が25,000円近くになってもそれほど高い感じがしないかも。

2シーズン目以降は有料配信になると考えられますが、そうなると価格設定がこのゲーム機の存続を左右するかも。1万円近くだと無料配信だけでやめてしまうユーザーもけっこう出てくるかもなので、5〜6,000円が予想される所でしょうか。希望では3,000円前後だとユーザーを維持し続けられそう。

売り切れは無し

2021年の初回生産分は2万台とされていますが、ニンテンドーやSONYのように潤沢な資金があるわけではないので、市場動向を見るためにも無駄のない2万台という生産台数にしたのでしょう。

2022年以降は予約数に応じて工場生産を調整していくそうで、売り切れにはならず順次予約を受け付け出荷をしていく仕組みになっています。時間はかかるかもしれませんが、予約して待っていれば必ず手に入るということです。


ニンテンドーSwitchも人気だし、スマホゲームもあるし、そんな中であえてのレトロ感満載のゲーム機を投入するのは勇気のいることですが、開発当初から注目度は高く発売を待っているユーザーはけっこういてるので、日本でもジワジワ人気は高まってくると思います。最初は争奪戦になりそうですが早く手に入れたいものです。