【JAF】実はけっこう使える!ロードサービスからその他の活用法まで

暑い夏がやってきました。日々使っているにも負荷がかかりやすい季節で、普段あまり運転しないドライバーも夏休みやお盆の帰省で車を使うことで思わぬトラブルが起こりやすい時期でもあります。「JAF」といえば緊急時ロードサービスというイメージが強いですが、実は他にも便利なサービスがあったりします。この記事ではJAFの魅力有効活用法について紹介していきます。

JAFとは?

JAFは正式には「一般社団法人日本自動車連盟」で、その英語表記であるJAPAN AUTOMOBILE FEDERATION」の頭文字を取って「JAF(ジャフ)」と呼ばれています。

日本でのJAFの一般的な知名度はロードサービスがよく知られていますが、「国際自動車連盟」というフランスに本部を置く世界的な自動車団体に日本で唯一加盟していて、様々なモータースポーツイベントの公認を行う活動なんかもしています。

会員制度

JAFは任意保険のように個人加入する会員制度のロードサービスで、1年ごとの会費が発生します。

入会金として2,000円必要ですが、実はクレジットカード支払いを選択すると500円割り引きになるという裏技があります。

年会費は4,000円で家族も5名まで「家族会員」として入会金無しの年間2,000円で入会できるので、知らずにそれぞれで入会している人は家族会員に移行しましょう。

JAFのロードサービス

車で思わぬ故障などが起こったらJAFを呼べば大丈夫というのはわかっていますが、例えば、「けん引は何キロまで無料でやってくれるか」「パンクの応急処置は無料でしてくれるのか」「ガス欠の時もガソリンを持ってきて給油してくれるのか」など意外と知らないものです。まずはJAFの基本的なロードサービスを確認していきましょう。

バッテリー上がり

昨年8月のJAF稼働実績ナンバーワンがバッテリーあがりで、救護要請の約3割を占めています。

バッテリー上がりの応急作業は無料です。

夏の暑さは人間と同じでバッテリーにもけっこうなダメージを与えていて、それにプラスしてエアコンフル稼働による負荷も加わりバッテリー上がりが起こりやすくなります。また普段車をあまり乗らない人がお盆の帰省のためにエンジンをかけようと思ったらバッテリーが上がっていたなんてこともあり得ます。

私もかなり昔にバッテリーあがりで救護要請したことがありますが、わざわざ出動してもらったのが申し訳ないくらいサササッと手際よくエンジンをかけてもらって、その後どうしたら良いかまでのアドバイスもしてもらいました。普段からメンテナンスに気を配ることもドライバーの努めですが、バッテリーの劣化は素人には分かりづらいのでJAFの存在は心強い味方になります。

パンク

昨年8月の高速道路におけるJAF救護要請1位がパンクなどに関するタイヤ関連の故障で、その率も40%以上とかなり高い割合を示しています。

パンクの応急作業は無料です。

リーフの運転中、地方の道路でパンクしたことがあったのですが、リーフのタイヤってちょっと特殊なようでGSでも購入できずに困ったことがあります。

深夜にJAFに来ていただき暗い中でタイヤの状態を確認、最終的にパンク箇所を加工して塞ぎ無事に帰宅することができかなり助かった思い出があります。これ以外にも10年ぐらい前に高速でパンクしてスペアタイヤとの付替えをお願いしたことがあり、その時はタイヤのボルトが錆びついて外れなくてかなり大変な作業をしてもらい、いずれも無料で対応していただけました。

キー閉じこみ

最近はスマートキーに変わり車内にキーがあるとロックができない仕組みになっていますが、例えば複数人で車を共用する商業車やトラック、未だに昔のタイプの車にのっている高齢者など通常キーの車もたくさんあって、実際キー閉じこみの要請はランク上位にあります。

キー閉じこみの応急作業は無料です。

燃料切れ

こまめに給油する人には燃料切れとか目の前にメーターが付いているのにナゼ?って思うかもしれませんが、昨年8月での高速道路における救護要請では2位にランクインするほど割と多く起こっています。

燃料切れの応急作業は無料で、別途燃料代が必要になります。

高速におけるガス欠の原因の一つが「渋滞」です。お盆渋滞ともなると30キロ渋滞とか普通に起こりますよね。夏の車内は50度以上にもなるのでエアコンは不可欠で、ノロノロ運転をしている間にもガソリンは消費されていきます。実は最近、高速道路のGSは減少傾向にあり、たまにしか運転しないドライバーは当たり前に給油できると思っていたら次は100キロ先なんてこともあり得るのです。当然ガソリン代は実費とはなりますが、動かなくなった車をけん引することも無く作業量無料でガソリン給油してくれるのはありがたいですね。

故障車けん引

タイヤがパンクしてスペアも無い、完全にバーストして動かせない。原因不明で車が停止した。駐車場で車が故障して修理工場までけん引する必要があるなど、車のけん引というのは突然降り掛かってきます。けん引ともなると通常であれば距離ごとに料金加算されけっこう高額請求が来るのですが、JAFであればロードサービスのメニューに入っています。

故障車けん引は15キロまで無料です。

私が過去にけん引をお願いしたのは電気自動車の電欠で充電器までのけん引、一般道でパンクしてオートバックスまでけん引してもらったことなどで、いずれも2キロほどの距離だったので無料で対応していただけました。

実は2008年まではけん引きの無料範囲は5キロまでだったのですが、車の電子制御技術が向上したがために現場での応急処置で対応できない事例も増加、そのためディーラーや修理工場までけん引する機会も増加し、ユーザーからも距離延長の要望が多かったため改善されたのです。もしかしたら昔の5キロと思っているドライバーも多いかもしれませんね。

自動車保険やクレジットカードにもけん引のロードサービスが付帯していることがあるので、JAFとその他のロードサービスを組み合わせて無料で修理工場までけん引することも可能になるかもしれません。この際保険などに付帯しているロードサービスを調べ、どれくらいけん引可能なのかを把握しておくのは良いかもしれませんよ。

落輪

溝にタイヤがハマってしまったり落輪してしまうと、もうどうにもなりません。落輪意外にも石や縁石への乗り上げなんかもふとした瞬間にやってしまうことだってあります。

落輪の引き出し作業は無料です。

私は落輪ではないのですが、旅先で深夜の暗い道路にGSから左折で出る際、縁石に気づかず乗り上げてしまったことがあります。その時はけっこう作業時間を要したのですが無料で対応してもらい無事に家に帰ることができました。こういう時に本当にJAFの有り難さって実感するものです。

雪道でのスタック

スタックというのは雪道に限らずぬかるみなどにタイヤがはまり込んで進めなくなる事を言います。

スタックの引き出し作業は30分まで無料です。

雪道では無いのですが、昔に住宅地で方向転換しようと空き地にバックで進入した時、車がズーンと下に沈んだ経験があります。どうもぬかるみになっていたようで自分ではどうにもできずJAFさんのお世話に。ぬかるみってどうにかしたら出られるようですが、住宅地なのでなんにもタイヤに敷くものも無くで、いずれにしても危険も伴うので素人はJAFさんにお願いするのが一番です。

異音・異臭

このレベルになってくるとディーラーに任せる事が多くなってきますが、例えば自宅でエンジン始動時であれば車を動かすべきかも悩みます。そこで活躍するのがJAFです。

異音・異臭の点検作業は無料です。

異音の場合、エンジンや足回りなどの異常が原因ですが、異臭の場合だと最悪車両火災なんかも起こるかもしれないので車を動かさず早急に点検することをオススメします。もし自宅であればディーラーに直接連絡するのが良いでしょうが、遠方であれば持ち込みも難しいので応急処置や異常箇所の特定のためにJAFに見てもらうのは一つの手段と言えます。

実はこんなサービスもあるんです

ロードサービスが基本なので、それ以外のサービスはなかなか知り得ないのですが、実はこんなサービスもあります。

タイヤ貸し出しサービス

タイヤがパンクし走行不能レベルの損傷をしている場合でスペアタイヤなどもない場合、タイヤサイズなどが適合するなどの条件が適合すればタイヤの無料貸出もしてくれます。ただし返却に関しては実費が必要となります。

バッテリー交換

現在搭載されているバッテリーが劣化し交換が必要な場合、自分でバッテリーを用意し無料で交換してもらうことも可能です。

バッテリーの交換費用はディーラーで依頼すると工賃込みで3万以上するのは普通。もし自分でバッテリーを購入すると1万円程度の出費で済みます。

こういった活用法を知っておくと、あまり車に乗らなくてもバッテリー交換の差額だけでも十分年会費の元が取れますよね。

JAFといえば優待サービスも充実

JAFといえば何かと様々な施設で優待サービスを行っています。遊園地などの施設では使う人が多いと思いますが、実はファミレスなんかでも優待があるのでチェックは欠かせません。

優待サービスは通年行っている割り引きなどとは別に、期間限定サービスなどもあるので細かくチェックしているとけっこうお得に活用できますよ。

今はできなくなった当日入会

かつてJAFは必要な時に入会すればOKなんて噂が出回っていたことがあります。つまり通常時はJAFに加入せず、いざ故障が起こった時にその場で入会しサービスを無料でうけるといった方法で、事故も故障も無ければ無駄に入会せずにお金を浮かすという裏技的な方法です。

これ実際に昔はできたのですが噂が広まって悪用も増えたんでしょうね、今は無理になっていますのでちゃんと年会費払って継続利用していきましょう。


車を長年運転していると予期せぬパンクや不具合というのは数回起こってくるもの。その時にこそ困った時のJAF頼みでいざという時のJAFの心強さと安心感は相当なものです。私も通算10回以上はお世話になっているはずですが、サービス内容からすると年会費4,000円はかなりお安いと思うので、車を所有したらJAFも入会が絶対オススメです。