【大阪心斎橋】全席革張りパーテーション完備、新しい形の映画館登場 9席のグランシアターも

2021年3月16日に大阪の心斎橋、「心斎橋パルコ」12階にwithコロナにも対応した新しいスタイルの映画館「イオンシネマ シアタス心斎橋」がオープンしました。

この付近で映画館と言えばお隣の難波まで足を伸ばす必要があり、一般的な映画を上映するシアターは初登場となります。

しかもこの映画館、ラグジュアリーな座席やわずか9席のシアターなど、他とちょっと違っているようですよ。

パーティションを設置

シアターの座席数は7スクリーン382席で、全シアターの座席を合計しても通常のシネコンの大型スクリーンに及ばない位の席数です。

これは敷地が狭いとか予算を削ったとかそういう理由ではなく、そもそもこのシアターは特別な映画体験ができるように位置づけられているからなんです。

特筆すべきは全席パーティション完備という点。

飛沫感染を防止するための設備ですが、映画鑑賞中にお隣が気にならず映画に集中できるというメリットがあります。

またパーティションを設置する関係から席幅は大きく取られており、左右の肘掛けも利用できるのでゆったりと鑑賞できるのは嬉しいですね。

友達と映画を観に行ってパーティションがあって寂しいとか思われそうですが、そもそも映画が始まるとひとりの世界になりますし、今はシアター内での会話は控えるよう呼びかけられていますのでむしろパーティションの存在はありがたいですね。

特別な座席も

全シアターの座席は革張りで、お金持ちの家にあるプライベートシアターで映画を観ているような感じです。

座席には特別な抗菌コーティングも施してあるとのことで安心して利用することができます。

シアター内には通常座席に加え2つの特別シートが設置されています。

コンフォートシート

シアター最前列に設置されているのが「コンフォートシート」です。

シアターの最前列ってスクリーンを常に見上げるスタイルになるので極力座りたくない座席なんですが、この映画館の最前列はなんと寝そべって映画を見ることができるリラックス・スタイルになっています。

座席にはUSB充電プラグも備わっており、映画鑑賞中にスマホやモバイルバッテリーの充電をしておく事が可能。

待ち合わせやお店選び、食事の写真撮影などとにかくスマホをフル活用する心斎橋ならではのサービスですね!

ここまで揃っているのになんと追加料金不要で映画鑑賞料金のみで利用可能です。

ハイグレードシート

シアター最後方に設置されているのが「ハイグレードシート」でラグジュアリーに映画鑑賞ができるシートです。

電動リクライニング付きで足置きとしてオットマンも装備、足を伸ばしてゆったり鑑賞することができます。

この席に限ってはパーティションを引き下げる事ができて、飛沫感染の心配がない家族同士の鑑賞などでは活躍しそうです。

充電用USB端子ももちろん完備で、なんと手元を照らすことができるライトまで設置。

この席は別料金が必要で鑑賞料+1,000円となりますが、シアタス心斎橋限定クラフトビールやワインなども選ぶことができるワンドリンクが付いてくるので、飲み物を必ず購入する人にはあと数百円の追加でワンランク上の座席にアップグレードができるわけです。

一番後ろの座席でひと目も気にせずドリンクを飲みながらリクライニングシートで好きな映画を鑑賞。

こんな贅沢ってあります?

わずか9席「グランシアター」

調布と岡山に続き関西初登場となるのが「グランシアター」

極上の映画体験ができるのがこのシアターです。

調布と岡山はそれなりに座席数がある造りなのですが、なんと心斎橋はわずか9席の超プライベート空間を確保するというまさにグランシアターの名に恥じない空間になっています。

座席は高級レザー製で適度な柔らかさのクッション、そしてゆったりと座ることのできるサイズと、可能な限り映画館の座席に贅を尽くしたシートになっています。

もちろん電動リクライニング付きで、USB充電プラグや手元ライト、パーティション、可動式テーブル、ブランケットの貸し出しなども備わっています。

鑑賞料込みで4,000円でドリンクやスウィーツも付いてくるという王子様スタイルです。

なお未就学児は入場できないで注意が必要です。

音響設備も充実

素晴らしいのは座席だけではありません。

「ドルビーアトモス」と言う従来のサラウンドの更に上を行く音響設備を導入していて、今までも映画館のサラウンドって凄かったのですが、ドルビーアトモスは「音が動く」「音に包まれる」という体験ができるのが特徴。

そもそも小さなシアターなので特に音の定位感はハッキリするかもしれませんよ。

ちょっとこれは興味シンシンです。

座席も良い、待遇も良い、音も良い、そして最高の映画が観られるという2時間の極上体験をぜひ!

感染対策もバッチリ

いま気になるのは映画館の感染予防対策ですよね。

多くの人が長時間密室で過ごすので安心して利用できることが大前提です。

感染予防対策もしっかりしていて、当然のことながらマスク着用と検温を実施、館内は券売機やレストルームの洗面台までパーティションを設置するという徹底ぶり。

施設内は天然ミネラル100%の安全・安心な抗ウィルス剤を施工しています。

そして肝心なシアター内は先に挙げたパーティションの設置、次亜塩素酸で除菌・消臭する設備も導入されていて、スクリーン内外でも安心して過ごせるよう徹底されています。

変わる映画館のカタチ

新型コロナウィルスの影響でテーマパークや映画館、ライブハウスなど、そもそも蜜を作ることが目的だった施設が大ダメージを受け、これからのwithコロナの時代に向けて新しく変わりつつあります。

そもそもこのシアターも予定では2021年1月オープンだったのですが3月へと延期になりました。

おそらくこの延期は新型コロナウィルスの対策のため、パーティションを導入したり、抗菌コーティングを施すなど予定外の計画変更が生じたことだろうと想像がつきます。

映画館は今まで大型設備でたくさんの集客をするというのが大前提となってきましたが、最近は音響設備や新しい仕組みのプロジェクタなど、高音質イヤホンやVR、4K・8Kテレビの低価格化により一般化してきたため、サラウンドや高画質に価値を感じるユーザーが増えてきているようです。

コロナの影響というのも当然ありますが、今後は小型で設備が整った映画館がもしかしたら各地に登場してくるかもしれません。

映画館が新しい様式に変わっていくことはある部分でウェルカムです。

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