【プラズマクラスター】車専用シャープ空気清浄機−簡単設置で車内環境を快適化

車で旅行が基本の我が家、8時間程度連続で走ったり車中泊したりは当たり前。ただそうなると気になるのが車内環境食事もするし会話もするし様々な場所に移動もするし、山に行ったら花粉も入り込むだろうし、特に夏や冬は窓を開けず締め切る時間も長くなります。最近カーナビのモニターにホコリが付くのも気になっていたので車専用シャープ製空気清浄機「IG-HCF15」を購入し取り付けました。

車内の空気は汚れている

ある空気清浄機メーカーの調査によると車内の空気は外よりも15倍も汚れているそうです。まぁ確かにそうですよね。少なくともあれだけ狭い密室で、ある時は排ガスをガンガン吐き出すトラックの横を通り抜けたり、ダッシュボードに付着したホコリを見るとやはり空気が綺麗とは思っていないようで、ドライバーの9割近くが何かしらの空気の異常を意識しているそうです。

吸い込む空気は500mlも

車が道路を走るからにはタイヤやアスファルトの削れた微小な粉塵やホコリが舞い上がり、その細かな物質は車内に侵入し蔓延します。人が1回呼吸するごとに吸い込む空気の量は意外と多くて500mlのペットボトル1本分程度と言われているので、同じく車に侵入した汚染物質もそれなりに吸引してしまっているようになります。

たまに車に乗る程度の週末ドライバーならまだ良いのですが、これが車通勤とか車を主に使う仕事の人だったら健康被害も出てくるかもしれません。これから排ガス規制が強くなって車が全車EV化したとしても結局タイヤで走る以上環境は良くならないので、なにかしらの対策は必要になってきます。

IG-HCF15

今回購入したシャープの空気清浄機「プラズマクラスターイオン発生機/IG-HCF15」は、シャープが誇る「プラズマクラスター25000」という室内用空気清浄機にも搭載されている技術が用いられたモデル。シャープはけっこう前からカップホルダーにセットできる円筒形の空気清浄機を発売してきましたが、あれはフィルターが非搭載でどちらかと言うと消臭がメインのモデル。それと違って形も大きさも大きくなってしまいますが、まんま室内用空気清浄機を小型にしたような形なので臭いも粉塵なども解決したいドライバーにはオススメのモデルです。

プラズマクラスター

プラズマクラスターの仕組みを簡単に説明すると、自然界に存在するプラスとマイナスのイオンをプラズマ放電により作り出し、それを空気中に放出するシャープ独自の技術です。放出されたイオンは空気中に浮遊しているカビ菌や浮遊菌のタンパク質に付着し酸化力の強い物質へと変化、それと同時にタンパク質から水素を抜き取り分解し菌を破壊。その後、抜き取られた水素は変化したイオンと結合し水へと変化し空気中に戻るという仕組みです。

今回の機種に搭載されているのは「プラズマクラスター25000」で、これは1cm3あたり25,000個のイオン濃度を実現しています。

実際何に作用してくれるの?

プラズマクラスターの凄さは理解できましたが、目には見えない物質なのでどんな効果が出るのかも知っておく必要があります。「プラズマクラスター25000」でシャープが紹介しているのが次の通りです。

  • 浮遊カビ菌の除去
  • 浮遊ウィルス作用抑制
  • 浮遊菌の作用抑制
  • ダニのフンや死骸による浮遊物質の作用抑制
  • 浮遊花粉アレル物質の作用抑制
  • 付着カビ菌増殖抑制
  • 付着ウィルス作用抑制
  • 付着花粉アレル物質の作用抑制
  • タバコ付着臭の分解/除去
  • 衣類付着の汗臭スポット消臭
  • 生乾き臭スポット消臭
  • 静電気の抑制
  • お肌にツヤを与える

PM2.5にも対応

シャープが車載用として販売しているシリーズモデルの中で唯一フィルターを搭載している機種なので、プラズマクラスターの効果とあわせてPM2.5にも対応しています。

3つのフィルターで微細なホコリもキャッチ

本体には3つのフィルターが搭載されていて、「プレフィルター」では500μm(0.5mm)以上の大きなホコリをキャッチ。次の活性炭素材で作られた「洗える脱臭フィルター」ではニオイを吸着し、丸洗いすることも可能。3つ目の「集じん・脱臭一体型フィルター」で微小な粒子やホコリをキャッチし、ニオイも脱臭します。この3つのフィルターにより「PM2.5」と言われる中でも0.1〜2.5μm(0.001〜0.0025mm)までの粒子を99%キャッチする性能を持っています。

特に効果としてシャープがあげている項目は次の通り。

  • 花粉の捕獲
  • 黄砂の捕獲
  • PM2.5の捕獲
  • ディーゼル粉塵の捕獲
  • タバコ臭の脱臭
  • 汗臭・加齢臭の脱臭
  • 食事臭の脱臭
  • カビ臭の脱臭
  • ペット臭の脱臭

ミニバンでも20分で集じん

集じん時間は普通車で約13分、ミニバンでも約20分で集じん可能で、これくらいの時間であればちょっとした買い物でも十分に集じん性能を発揮できそうです。急な消臭が必要になったらターボモードもあるので特に乗車時間が短い場合には使用すると効果的です。

取り付け準備

本体を車に取り付けていきます。その前にまずは付属品の確認から。

付属品

本体以外の付属品は取り扱い説明書、取付用ベルト、ケーブルクリップ、カーアダプターと、とってもシンプル。

カーアダプターは3mあるのでミニバンでも無理なく設置できるはずです。

設置

では車に設置していきますが、まずはいちばん大切なフィルターの取り出しから。

こんなふうにビニールで包まれているので忘れずに取り出しましよう。包装されたまま使ってしまう人ってそこそこいるようで、効果はほとんど無く無駄に電気を消耗しているだけになりますよ。

フィルターを取り付けたら背面にベルトを通します。

止め部は穴のないベルトと同じタイプの簡単ストッパー式。

車に設置する

さて実際に車に取り付けを行いますが、問題になるのがどこに設置するかということ。私はミニバンに設置するために購入したのですが、もともと想定されているヘッドレストの後ろ側というのがミニバンだと設置が難しくなります。なぜならテーブルがあるからなのです。

ミニバンの持ち味の一つであるテーブルを犠牲にしてまで設置するべきかという所なのですが、だいたいの人がNOでしょう。かと言って我が家のセレナe-Powerはアームレストも省かれており第2の推奨取り付け位置も候補がありません。地べたに置くと邪魔になりそうだし。

本体の大きさは?

本体の大きさは幅18.4cm×奥行き7.7cm×高さ24.3cm、重さは1.1kg。

ヘッドレスト本体に装着

ということで、本来はヘッドレストのシャフトに取り付けるべきところをヘッドレスト本体にしました。

ヘッドレストって四角じゃなくて上辺が短い台形になってるのがほとんど、なので思った以上にちゃんと固定されました。私の車の場合はここで問題無さそうです。

取り付けが完了したら後はシガーソケットへプラグを差し込み、配線をキチンと整えて完了。所要時間10分程度の簡単作業でした。

動作確認

無事に取り付けが終わったので今度は動作確認です。

その前にやるべきことが吹出口のルーパー角度の調整。購入時は閉まった状態でそのままだと空気の循環が起こらなくなります。ルーパーは前後に2段階ずつ向きを変えられるので、好みや取り付け位置に応じてどちら向きにするかを考えましょう。

運転

運転ボタンを押すと「自動」で動作が始まり、ボタンを押すごとに弱→標準→停止→自動と風量が変わります。

「自動」にしておくと車内の空気状態に応じて風量調節をしてくれるので、特に他のモードは切り替えなくても良いかもしれません。

動作音

気になるのが動作音でしょう。自動で空気がキレイな場合、運転席の後ろに取り付けていても動作しているのかわからない位静かでした。EVなど静かな車の場合なら多少の動作音(風の吹き出し音)が聞こえるかもしれませんが、ほとんどの場合で騒音は問題にならないでしょう。ただし、車内喫煙者は常に強風になると考えられるのでそれなりに音はするかもしれません。

センサー表示

車内の空気環境に応じてセンサーの動作状況をランプで確認することができます。

ニオイモニター

波のマークのような3本波線は「ニオイモニター」。ここは通常「消灯」で、ニオイの少ない空気の状態を表します。「黄色」に変わるとニオイが発生したことを感知した状態となります。

キレイモニター

空気の汚れを2段階に表示するランプで、「緑」であれば空気がキレイな状態。「黄」になると空気が汚れている状態を表します。

エンジンと連動で運転ON

これらの設定はエンジンを切っても連動し、本体を運転中にエンジンを停止した場合も次にエンジンをONにすると自動的に運転がONになり、設定した項目もそのまま引き継がれるので便利です。

ただし、切り忘れ防止のため4時間の連続運転を行うと運転が自動停止されます。

お手入れは?

空気清浄機なのでやはり定期的なお手入れは必要です。

ホコリ・ニオイセンサーのカバーは1ヶ月に1回掃除機や水洗いが必要。

3つのフィルターもそれぞれ1ヶ月に1回水洗いや掃除機が必要です。車の掃除もそれくらいのサイクルでしている人が多いと思うので、同時にやってしまうのがよいですね。

フィルター交換

フィルター交換は環境により6ヶ月〜1年ごとに交換です。定価は2,200円(税込)ですが、Amazonで購入すると純正品が安く購入可能です。

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プラズマクラスター発生機

プラズマクラスターイオン発生ユニットも消耗品となり、19,000時間(1日8時間使用で6年6ヶ月)使用するとイオンの発生がストップしランプの点滅でお知らせが出ます。通常であれば車の方が先に寿命が来るはずなので、様々な性能を考えて同時に本体も新しい物に買い換えるほうが良いかもしれません。もしユニットを交換するのであれば5,000円前後で入手可能なようです。

設置も簡単でお手入れも1ヶ月に1度、割と手軽に車内を快適空間にできそうです。そもそもこの機種を選ぶ人はシリーズ販売されているカップホルダー設置型が小さくて効果に不安がある人や、やはりフィルターが備わっていないことへの不満がある人が選んでいるようです。ニオイは取れても粉塵やPM2.5の解決にはならないので、設置場所に余裕があればこちらを購入するほうがより車内環境を良好に保てるでしょう。

それにしても車の中にシャープのプラズマクラスターが搭載されている安心感ってものすごいですよ。