マクドナルドが日本に進出して50年だそうで、50周年の記念動画が公開されています。
世代にも差があるでしょうが、思わず懐かしいと声が出そうな映像が満載です。
この記事のもくじ
1971年 日本1号店オープン
マクドナルドがフランチャイズとして日本に進出したのが50年前の1971年。
アメリカ本社は神奈川県の郊外にオープンするよう指示を出したものの、創業者は当時の情報発信基地である銀座三越を希望。
40時間で店舗を組み立て
ただし、三越は出店に消極的で、定休日の月曜日が明けて火曜日朝にオープンできるならと条件をつけた上で許可されるも作業可能な時間は日曜日の三越閉店後からのたった40時間。
無理難題ではありましたが、某所の空き地に三越と同じスペースを再現しそこで組み立てトレーニングを何回も繰り返しこの無理難題を乗り越えました。
現代ではこういった無理難題はなかなか無いケースかと思いますが、こういう努力が今の成長へとつながっているのでしょう。
1977年ドライブスルー開始
今となってはファストフード=ドライブスルーという図式ができあがっており、むしろドライブスルーの無い店舗だった場合「なんで無いの?」と疑問に思うくらいスタンダードになっています。
今では当たり前にはなっているものの、もしマクドナルドがドライブスルーをやっていなければ現代でも稀な存在だったかも。
新型コロナウィルスで恩恵を受けた人も多いはずですが、1つのスタンダードを作ったことは確かでしょう。
最初は顔出しだった?
それにしてもこの写真みたいに当初は本当に動画でやっていたのでしょうか。
私が覚えているのはマイクが付いているだけのが一番古い記憶。
人と人との対応が当たり前だった時代、画面に顔を出しての対応は必須だったのでしょう。
1984年 ナゲットが登場
チキンマックナゲットって昔からあったと思ったら、登場はちょっと経って80年代に入ってからだったんですね。
当時は唐揚げとも違ってスナック感覚で食べられるチキンは珍しかったかもしれません。
ちなみにローソンの人気商品「からあげクン」が登場したのは35年前の1986年。
年代的にもこのナゲットに着想を得たのかもしれませんね。
1985年 朝マック登場
今では「朝マック」なんて言われるほど市民権を得ていますが、ブレックファーストとして登場したのは36年前の1985年。
ソーセージマフィンは今でも人気
当時に登場した「ソーセージマフィン」は今でも人気の現役選手。
バンズの質感は変わったようですが、中のパティとチーズの組み合わせは今でも同じ。
子どもの時はなかなかマクドナルドさえ行くのが難しかったので、朝マックのメニューって憧れの存在でした。
1987年 サンキューセット登場
この頃からマクドナルドが郊外にも進出してきて手軽になった頃じゃないでしょうか。
ちょうど手頃な価格の「サンキューセット」が1987年に登場して一気にハンバーガーの需要が高まったように記憶しています。
ポテトの入れ物が今のSサイズと同じような紙製だったのは懐かしく覚えています。
1987年 お子さまセット登場
「サンキューセット」と同じ年に登場したのが「お子さまセット」。
ハッピーセットの前身となる子ども向けメニューで、付属のおもちゃが入っている袋には「ハッピーセット」と記されています。
サンキューセットと言いファミリー向けにターゲットを向け始めたのでしょう。
それにしても子ども向けのハッピーセットなのにサンプル写真の飲み物がコーラーという所に時代を感じます。
1990年 全都道府県進出達成
マクドナルドが全国展開達成したのは31年前の1990年。
12月20日に山形県「山形やよい町店」をオープンしたことで達成しました。
山形の人たちはマクドナルドを食べようと思えば県外に行く必要があったので、遂にという思いだったことでしょう。
それにしても1990年と言えばまだまだ新しい感じがしますが、意外と全国展開は遅かったんですね。
1991年 マックチャオ登場
この頃はまだまだデフレも続いており円高の影響で材料原価も下がっていたので色々なチャレンジをしやすかったのかも。
そんな中で異色とも言われるメニューが登場したのは1991年。
それが「マックチャオ」で、730円という当時にしては高い価格とボリュームから考えてもランチと言うよりも夕食を意識したメニューだったのかもしれません。
人気は長続きせず
ただやはりマクドナルド=ハンバーガーという構図は崩せなかったようで、登場した当時は利益も増加するなどの話題性はあったようですが、人気は長続きすることも無く消えていきました。
ちなみに翌年の1992年にミスタードーナツで飲茶の販売が開始しており、こちらは今でも残っています。
そういう意味ではファストフードの業界に影響を与えた事は称賛するべきです。
1991年 月見バーガー登場
「マックチャオ」は成功とは言い難いメニューでしたが、同じ年に登場した「月見バーガー」は期間限定で今でも人気のあるメニューです。
これのCMが流れ出すと、「そういう時期かぁ」と思う人も多いのでは?
1992年 カツカレー登場
この頃迷走するメニューが色々出ていましたが、その中でも特に誰の記憶にも残っていないのがこの「お昼のカツカレー」でしょう。
マックチャオの切り替えとして翌年1992年に発売されたこの商品は、飲茶が夜向きで価格が高かったのを失敗だと悟ったのか、今度はメニューに「お昼の」と付けて価格も650円で販売。
それでもさすがにマクドナルドにご飯を食べに行こうという人が何人いたかという感じでしょう。
1993年 グラコロ登場
迷走が続く中でも今でも残る人気メニューが登場します。
それが21年前の1993年に登場した「グラタンコロッケバーガー」です。
このバーガーの登場で、お肉以外の歯ごたえの少ない具材が意外にもバンズと合うことを知ったのではないでしょうか。
今ではグラコロの登場がTwitterでつぶやかれるほどの人気で、レギュラーメニューとしての要望も多く上がっています。
1995年 ハッピーセット登場
ハッピーセットってけっこう昔からあるイメージですが、登場したのは26年前の1995年。
グラコロよりも後の登場だったのは驚きです。
マクドナルドランドの仲間たち
ただオマケのおもちゃは今みたいに人気アニメなどとのコラボではなく、マクドナルドの今はなきキャラクターたち「ハンバーグラー」とか「バーディ」とか「グリマス」とかのマクドナルドランドの仲間たちのおもちゃだったみたいですね。
今となってはむしろコッチの方が懐かしくて欲しい感じです。
2004年 メイド・フォー・ユー導入
2000年に入ると不況も顕在化してきて、マクドナルドも創業以来初の赤字を計上します。
それまで行っていた平日半額キャンペーンを終了するなどがアダとなり客足は遠のき、かつては比較的高い価格設定でも売れていた物が途端に売れなくなり始めました。
立て続けに行った値下げ戦略などもことごとく失敗し、マクドナルドのブランドも安物の食べ物というイメージが付いてしまい当時の社長も辞任、大幅なブランドイメージの回復が求められました。
キッチンシステム登場
そんな中、2004年に登場したのが「メイド・フォー・ユー」というオーダーメイド式キッチンシステム。
それまでの予測してメニューを予め作り置きしておく仕組みから、オーダーが入ってから調理を始める仕組みへと変わり、食品ロスの大幅削減、作りたてが提供されるという地球にも客にも優しい仕組みとなりました。
今となってはマクドナルドで待たされることはそんなに苦痛でもなく当たり前になっていますが、昔は早く出すそのとおりファストフードのイメージが強かった時代。
ロスよりも効率を求めるような時代も変わりつつあります。
2005年 100円マック登場
2005年救世主となる新メニューが登場します。
それが「100円マック」。
今まである程度のお金が無いと利用できなかったマクドナルドが、子どものお小遣いでも購入できる100円メニューが加わり、セットメニューの1品足しなどで着実な成果をあげます。
2005年位になってくると物価も高騰しハンバーガーも安い食べ物では無くなっていたので、100円マックはそれなりにインパクトのある商品でした。
2007年 メガマック登場
14年前となる2007年に飲食業界に新たな旋風を巻き起こすバーガーが登場。
それが「メガマック」。
ビッグマックがビーフパティ2枚というのに対してメガマックは4枚で、人気のビッグマックをもっと満足行くまで食べたいというユーザーやインパクト重視のユーザーなどにも好評だったようで、本来はレギュラーメニューとして販売される予定だったものの想定以上のオーダーがあり調理が追いつかないために期間限定メニューへと変更されました。
マスコミも反応
見た目のインパクトからもマスコミが注目しテレビでも取り上げられたため需要は増加し、結果更に人気に火をつけ売上にも貢献しました。
メガマックが人気だったためほかの飲食店もインパクトのある巨大メニューを販売するなど、その火付け役になったと言われています。
2010年 マックデリバリー開始
新型コロナウィルスの影響でデリバリーの存在が顕著になりましたが、マクドナルドは11年前の2010年からすでに「マックデリバリー」を開始していました。
対象店舗は徐々に拡大していき今でも対象外の地域はたくさんありますが、開始当時はマクドナルドが宅配で届くというのはなかなかにインパクトのあることでした。
まだまだ需要も少なく外に泊まりっぱなしのバイクを見ることは多かったのですが、今となっては大活躍でしょう。
ちなみにUberEatsは2017年とこれまた早く導入しています。
2015年 名前募集バーガー登場
この頃になってくると記憶にも新しいと思いますが、6年前の2015年に「名前募集バーガー」が登場。
名前の募集はSNSなどを通じて14日間という短期間で実施されましたが、その話題性から応募は5,016,926通集まり最終的に「北のいいとこ牛っとバーガー」に決定されました。
当選者にはバーガー10年分に相当する142万3,500円がプレゼントされたそうです。
ちなみに名前が決まるまでの間は仮として「北海道産ほくほくポテトとチェダーチーズに焦がし醤油風味の特製オニオンソースが効いたジューシービーフバーガー(仮称)」が使われていました。
2020年 ごはんバーガー登場
ライスバーガーと言えば「モスバーガー」という感じですが、昔の迷走に懲りず昨年2020年に再び登場したのが「ごはんバーガー」。
ただ時代も食のニーズも変わったのでそれなりに人気もあって成功したと言えるのではないでしょうか。
期間限定だったので長期的に見ればどうかはわかりませんが。
他社でスタンダードにあるメニューと同じ形態のものを販売する所にマクドナルドの自信を感じます。
2020年 モバイルオーダー全店導入
モバイルオーダーも始まったなぁと思ったらいきなり急加速に導入されましたね。
マクドナルドではなかなかカード払いってしにくかったりしますが、モバイルオーダーだと気軽にできるのでそういう使い方をしている人も多そう。
席に座ってモバイルオーダーすれば運んできてくれるという仕組みも現代にマッチしているように思えます。
レジ前って急がされる気がするので苦手っていう人も少なからずいますが、モバイルオーダーならゆっくり選んで待つだけなのでそういう人にも向いていますね。
さてマクドナルドの50周年を振り返ってきましたが、どれだけ覚えていましたか?
懐かしいと思ったり、こんな物あったんだと色々だと思いますが、これからもバラエティ豊かなメニューを届けてくれることを楽しみにしていましょう。
本文中の写真は「マクドナルド50周年歴史振り返り動画」より。
©1971-2021 McDONALD’S