「健康や美容のために豆乳を取り入れたいけれど、毎日買うのは大変だし、コストも気になる…。」そんな方におすすめなのが、自宅で簡単に「完全豆乳」が作れる「ソイリッチ」です。
深夜のテレビショッピングでも頻繁に紹介されているので一度ぐらい見聞きしたことがある方もいるでしょう。一時期、豆乳を飲んでいることがあったのですが、豆乳も安いものではありませんし、やはり買いに行く手間もかかるし、当然賞味期限もあります。そのためいつからか豆乳を飲む習慣が減ってしまいました。そんな中ソイリッチがテレビで紹介され、作りたての豆乳を買うよりも安く作れるということで深夜の衝動買いをしたのが始まりです。
この記事では、実際にソイリッチを毎日使って感じたメリット・デメリットから、市販の豆乳との大きな違い、公式サイトで購入するよりもお得な方法まで徹底解説します!
この記事のもくじ
完全豆乳とは?
まず、「完全豆乳」とは何でしょうか?市販の豆乳とどう違うのでしょうか?
ソイリッチは「完全豆乳」が作れる調理家電です。「豆乳」ではなく「完全豆乳」と呼ばれているのには理由があります。
店頭で見かける市販の豆乳の作り方は、大豆をすりつぶし煮込んだ後にフィルターで濾す(こす)工程があり、おからと豆乳を分離させ製造されています。この分離行程によって雑味をなくしサラサラとした液状の豆乳を作り上げているのです。
ソイリッチは大豆を高温で煮込んだ後、パワフルなブレードで微細な状態まで砕きます。この工程により、市販の豆乳に近い、滑らかで飲みやすい豆乳を作り出すことができます。大豆を丸ごと使い、通常取り除かれていたおから成分も含まれているため「完全豆乳」と呼ばれているのです。
おからも含まれるメリットとは?
おからが健康に良いというのは一般的によく知られていることで、ソイリッチもおからが含まれることで一般的な豆乳よりも栄養価が高くなっています。
以下、市販の豆乳と比較して、ソイリッチで作る完全豆乳に多く含まれる栄養素とその効果を紹介します。
大豆タンパク
大豆タンパクは約1.6倍多く含まれています。
タンパク質は3大栄養素のうちの1つで、脂質、炭水化物とともに生きていく上でのエネルギー源となる大切な栄養素です。タンパク質は複数のアミノ酸が結合することで作られ、一部のアミノ酸は体内で合成できますが、約半分は食事からでしか摂取することができません。これを「必須アミノ酸」と呼びます。食材によってアミノ酸の含有量は違っており、その違いで栄養価も変わり、アミノ酸スコアという0~100の値で示されます。スコアが100に近いほど良質なタンパク質とされ、大豆タンパク質はアミノ酸スコアが100です。
大豆は昔から「畑のお肉」と言われていますが、これは肉も大豆と同じく、アミノ酸スコアが100であることに由来します。
栄養価は似ていても、脂質は肉よりも低くカロリーは控えめで、大豆に含まれるタンパク質は良質で吸収も良く、優秀な食材なのです。
大豆レシチン
大豆レシチンは約1.8倍多く含まれています。
レシチンは安全な食品添加物としても多く使われており、チョコレートやマヨネーズなど油と水分のように混ざりにくいものを乳化する働きがあり、成分を均一に保つ手助けをしています。
また、健康効果も高くサプリメントとしても販売されています。
肝臓の代謝を助けたり、記憶や集中力のサポート、脂肪を分解し体内での吸収を促進し、体脂肪減少の手助けも見込まれています。
食物繊維
食物繊維は約8倍多く含まれています。
食物繊維には排便を促進させ、便秘予防にも役立つと言われている「不溶性食物繊維」と、ゲル状になることで胃に入った食べ物の粘性を高め滞留時間を伸ばすことで吸収速度を落とし、血糖値の上昇を抑制すると言われている「水溶性食物繊維」があり、大豆にはその両方が含まれています。
実は豆乳は濾す(こす)工程があるため食物繊維のほとんどが取り除かれてしまっており、植物繊維を摂るのであれば大豆そのものを食べた方が良いと言われてきました。
ソイリッチは大豆そのものをドリンクにしているため、本来含まれている食物繊維をそのまま摂取することができ、市販の豆乳に比べ約8倍も含有量が高くなっています。
完全豆乳は美味しい?
ソイリッチで作る完全豆乳は市販の豆乳と比べ味はどうでしょうか。正直なところを言うと市販の豆乳の方が飲みやすく美味しいです。旅行の時はさすがにソイリッチを持っていけないので市販の豆乳を買うのですが、やっぱりこっちの方が美味しいって思うのは事実です。
市販の豆乳は前途の通り、濾す(こす)工程を経ることで舌触りを良くし、大豆特有の青臭さも控えめになるよう工夫されています。では、ソイリッチで作る豆乳がまずいのかと言えば違います。あくまで比較をした場合、市販の豆乳に軍配が上がるというだけで、ソイリッチで作った豆乳も普通に美味しく飲めています。
豆乳を飲むには慣れが必要
市販の豆乳が苦手で飲めないという方は、いくら手作りと言ってもソイリッチの豆乳も飲めないと思います。豆乳は慣れが必要で、続けて飲んでいくことでだんだんと抵抗なく飲めるようになってきます。
私も最初は「豆で作った飲み物」という感覚がありましたが、2週間ほど飲み続けていると急に美味しいと思える瞬間が来て、それ以降、毎日抵抗なく飲めるようになりました。むしろ飲めない日があると飲みたい欲求が出てくるまでにもなりました。おそらくこれは味に慣れたということもありますが、体にも変化が出てくることで、良い栄養素を摂取したいという欲求の方が勝ったのではないかと考えています。
豆乳を飲み続けたらどんな変化が?
個人差は必ずあるので私の個人的な経験となりますが、豆乳を毎日飲むことで一番実感した変化は便通です。元々便秘が起こる体質ではなく、毎日便はきちんと出るタイプなのですが、豆乳を飲んだ後しばらくして便意がくるようになりました。便の状態も良く、スムーズに排便できる感じで、車の運転をする場合は念のため直前には飲まないよう気をつけています。
もう一つ変化を感じたのが顔の肌質です。ある日鏡を見た時、今までと違う感覚を覚えました。肌がきめ細かくなっているような感じだったのです。実際豆乳には美肌効果が期待できるとも言われており、豆乳に含まれるサポニンという成分に抗酸化作用があり、美肌効果もあるようです。
妻も一緒に飲んでおり、更年期障害の影響と思われる手の指の痛みに悩まされていました。豆乳には大豆イソフラボンが含まれており、この成分が女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをしてくれることで、ホルモンバランスを整え更年期障害の軽減に役立つと言われています。豆乳を飲み始めてからは、指の痛みやイライラも軽減されてきたようです。
豆乳を買うよりお得?
ソイリッチで何杯くらい手作りで作ると、市販の豆乳を買うより本体を買った方が安くなるのでしょうか。
ソイリッチで作る完全豆乳が市販のものよりも高価であれば意味がありません。私はもともと1 Lパックの豆乳を190円前後で購入していました。これと比較してソイリッチで作る豆乳はいくらぐらいになるか計算してみました。
ソイリッチで作る完全豆乳の材料は乾燥大豆と水道水だけです。乾燥大豆はスーパーでも気軽に手に入るのですが、250 g程度のものが一般的です。業務スーパーなどでは500 gや1 kgの物も販売されており、私が購入している乾燥大豆は、業務スーパーで1 kg 598円です。水道水は、地域によって異なりますが、一般的に1 Lあたり約0.2円と言われています。
今回は、私が普段購入している業務スーパーの乾燥大豆(1kg 598円)と、一般的な水道料金(1Lあたり約0.2円)をもとに、コストを計算してみましょう。
400 ccの豆乳を作るのにかかる費用:
乾燥大豆 30 g = 約18円 (1 kg 598円で計算)
水道水 400 cc = 約0.08円 (1 Lあたり約0.2円で計算)
合計: 約19円
1Lあたりの費用:
19円 ÷ 400 cc × 1000 cc = 47.5円
豆乳を作るための電気代も必要ですが、日本での平均的な電気料金1 kWhを約27円として計算し、1日約2.7円ほどの電気代となり、31日間毎日使用したとしても84円程です。市販の豆乳を購入した場合も冷蔵庫で保存するための電気代が必要で、冷蔵庫の1日の電気代は20円から30円ほどと言われており、冷蔵庫の大きさや性能によってある程度の電気代に差が出ると考えても、ソイリッチの電気代の方が圧倒的に安価です。
価格も安く栄養価も高い
計算でわかったようにソイリッチで作る完全豆乳の方がコストがかなり安く、それでいて栄養価は市販のものよりも高いという結果となりました。しかし完全豆乳を作るためにはソイリッチ本体を購入する必要があります。
ソイリッチ本体の価格は現在14990円です。この価格から考えると263杯分手作りすると市販の豆乳を買って毎日飲むよりもお得になり、毎日続けて飲んだ場合、9ヶ月目で元を取れたということになります。9ヶ月間は一生懸命飲む必要がありますが、健康のことを考えると毎日適量飲むことは推奨されており、長い目で見るならばコスパを考えて続けていくにもソイリッチを買う方がお得ということになります。
飲み過ぎには要注意
どんなに体に良いと言われている食品にも適正量というものがあります。豆乳にも適正量があり、日本豆乳協会の記事によると、1日摂取目安量としてコップ1杯(200 ml)と記載されています。豆乳の過剰摂取はカロリーの摂りすぎになってしまうことや、栄養の偏りも招いてしまうそうです。
ネット記事では、豆乳に含まれている大豆イソフラボンの過剰摂取で健康を害するというような書き込みもありますが、そもそも日本人は豆腐や味噌などの大豆製品を日常的に摂取しており、これらを食べることによる健康被害に関する報告がないことから過度に心配する必要はないそうです。豆乳を飲むことで太ったという話も、詳しく内容を調べてみれば、1日に1 L飲んでいたりと、過剰摂取によるカロリーオーバーが原因のようです。
●日本豆乳協会 – 豆乳を毎日飲んでも大丈夫?1日どのくらい飲めばいい?
https://www.tounyu.jp/tounyu-life/archives/3208
作るのは簡単?
ソイリッチで完全豆乳を作るのはとても簡単です。私の場合400 ccの豆乳を作るのに30 gの乾燥大豆を使用しています。大豆の量を測るために計量スプーンが付属しています。
軽量スプーンは便利なのですが、やはり大豆の量はアバウトになってしまいます。私はきっちり測りたいタイプなので3 kgまで計れるタニタのキッチンスケールを利用して本体ごとのせて重量を測っています。
本体の重量は約1.6 kgほどなので、一般的な1 kgまでのキッチンスケールだとエラーが出てしまいます。3 kgまで計量可能なキッチンスケールを1つ持っておくと、普段のお料理でも役に立つことが多いのでおすすめですよ。
トムとジェリーからぺしゃんこになったトムの可愛いイラストをあしらったキッチンスケール付きBOOKも発売されています。こちらも3 kgまで対応です。
30 gの大豆は思ったほど少なくて、初めて作る時はこれで本当に400 ccの豆乳ができるのか疑ったくらいです。ちなみに30 g分の乾燥大豆を入れてみたのがこれです。
水を入れたら調理スタート
乾燥大豆を入れたら本体の線の位置まで水道水を入れてスタートするだけです。
ソイリッチは完全豆乳以外にも、以下のような調理が可能です。
- スープ
- 豆乳以外のジュース
- バニラシェイク
- 完全豆乳を使った豆腐
- 完全豆乳ミルクティー ほか
それぞれモードを設定するようになっていて、完全豆乳を作る場合には選択ボタンで豆乳のランプを点滅させスタート押すだけ。機械操作が苦手な人でもボタン一つで簡単に操作できます。調理時間は約30分ほどで、調理中は、他の家事をしている間に豆乳のランプが点滅から点灯に変わり、美味しい完全豆乳の出来上がりです!
完成するとできるだけ早めの移し替えがおすすめです。ソイリッチで作った豆乳は市販のものと違いおから成分も含まれているので、時間が経つとどうしてもおから成分が沈殿してしまいます。本体の調理は100 °cまで水を沸騰させて大豆を煮込んでいるので移し替えは必ず耐熱容器でないといけません。ガラス瓶など耐熱性の容器を用意しましょう。
一番面倒なのは「洗浄」
豆乳は残った成分が固着してしまうため、調理後は必ず洗浄する必要があります。この洗浄がソイリッチを使っていく中で一番面倒くさい作業で、これが面倒なために使わなくなってしまう人もいるかもしれませんが、いずれの調理家電も必ず洗浄という作業はつきまとうもので、毎日洗う根気があるかも考えての購入がおすすめです。
洗うのは簡単、すすぐのが問題
本体の洗浄は公式にやり方があり、500 ccほどの水を入れ、そこに洗剤を垂らし、調理モードのジュースを選んで止まるまで動かすのがステップ1。
ブレードの威力はかなり強く洗剤は想像以上に泡立ちます。泡立ちの強すぎる洗剤や必要以上の分量を入れたり、水が多すぎるとふたの蒸気口から泡が溢れ出てくるので注意が必要。このモードで洗えるのはブレードの汚れが中心で、周りに固着した汚れはこれでは落ちません。特にふた部分についた固着汚れは頑固なので注意が必要です。
付属でブラシがついているのですが私はスポンジ洗いをしています。ブレードの歯はかなり危ないのでオススメの方法とは言えませんが、おそらくほとんどの人がスポンジ洗いしているのではないでしょうか。スポンジであれば簡単に取れる汚れなので、特にゴシゴシ洗う必要はありません。
フタについては食洗機で洗浄と乾燥ができます。食洗機があるならばそのまま入れてしまいましょう。
最大の難関、すすぎ洗い
洗浄の中でも最大の難関と言えるのが、洗剤を流すためのすすぎ洗いです。本体外側は防水仕様ではないため水に濡らすことが禁止となっています。ソイリッチは外側のプラスチック部分が注ぎ口となっており、その部分を洗わないわけにはいきません。洗剤で本体の縁を洗わなければいけないため、水ですすぐときには必ず本体外側にも水がかかってしまうのです。最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば簡単にすすぎ洗いができるようになります。
電源コンセントをつなぐ部分に水をかけてしまう事象が相次いだのか、初期バージョンでは貼られていなかった注意書きのシールが現在は貼り付けられています。そしてシリコン製のキャップが付属するようになり、このキャップを閉めて洗うことで、電源接続部分に水が侵入しにくいよう改善されたようです。
少しでもお得に購入するには?
ソイリッチは「ショップジャパン」が正規販売店で、ショップジャパンのWEBページやテレビで紹介している電話番号からも注文することが可能です。ですがショップジャパンで購入するともれなく送料が500円かかります。
楽天市場のショップジャパン公式店がおすすめ
楽天市場にもショップジャパンの公式販売ページがあり、ここで購入すると販売価格は公式と同一で、送料無料で購入することができ実質500円分お得に購入できることとなります。ショップジャパン公式サイトの購入特典(乾燥大豆など)は、楽天市場店でも同様に受けられます。送料無料になる楽天市場店での購入がぜったいにおすすめです。
以下、楽天市場店の商品リンクです。
豆乳を飲む習慣がなければわざわざ機械を買ってまでと思われるかもしれませんが、スープやジュースなど別の用途にも使え、なんならアイスクリームと牛乳でミルクシェイクも作れました。表面的には豆乳を作る機械ですが、実質は強力パワーを持ったブレードを搭載した調理家電なので、アイディア次第で様々な料理やお菓子作りにも活躍させられるマシンです。健康に不安のある方、更年期障害に悩んでいる方は、ぜひ栄養価の高い完全豆乳を作ってみてください。健康的な生活に役立てていただけるはずです。
ソイリッチで、美味しく健康的な豆乳生活を始めましょう!