【ゼッテリア】ロッテリアから進化した味を体験!絶品バーガーを食べてみた!

「ゼッテリア」って、名前を聞いたことはありますか?

みんな大好きなハンバーガーチェーン店「ロッテリア」が、2023年4月1日にゼンショーの子会社になり、ロッテリアの新しいブランドとして登場したのが「ゼッテリア」(ZETTERIA)です。

現在はまだ全国に22店舗しか展開されていないのですが、中国・四国・九州・沖縄地区の先駆けとして、山口県下関市に2月13日に新規オープンしたので、早速行ってきました。

今回は、ゼッテリアについて、30枚以上の画像と共に、モバイルオーダーの様子や、価格帯ハンバーガーなどを詳しくご紹介していきます。

「ゼッテリア」とは?

ゼッテリアは、「絶品バーガー」「ゼ」「カフェテリア」「テリア」を組み合わせた名前です。てっきり親会社の「ゼンショー」「ロッテリア」の「テリア」を組み合わせたネーミングだと思っていました。

ちなみにロッテリアは、グループ企業の「ロッテ」と「カフェテリア」を組み合わせたもので、「気軽に楽しめるお店」という意味を込めた「カフェテリア」の名前が残されているのは、内容は変わっても根底に残るテーマは共通であることがわかります。

現在日本には20数店舗のみ存在

1号店のオープンは2023年9月20日、東京の田町芝浦店がオープンし、以降、東京・大阪の都市部を中心に、現在では、北から新潟・埼玉・東京・神奈川・愛知・京都・大阪・兵庫、そして今回、22店舗目としてオープンしたのが最南端の山口となります。

2月21日には青森で1店舗、大阪で3店舗がオープン予定です。

ゼッテリア – 店舗情報

メインは「絶品バーガー」

「ロッテリア」と「ゼッテリア」の違いは明確で、ゼッテリアは「絶品バーガー」がメインのお店となります。

「絶品バーガー」ってどんなの?

絶品バーガー、気になりますよね?

2007年にロッテリアが販売したバーガーで、これまでは、それなりに美味しく、お値段も手頃という路線のファストフード界のハンバーガーを、より良い素材を使い、調理工程にもこだわりと手間をかけたプレミアム路線のバーガーで、ハンバーガー業界では日本初の試みでした。

絶品バーガーの成功以来、他チェーン店においても、プレミアム感を意識した商品が販売されるきっかけともなりました。

ロッテリアとは別物のバーガー

ロッテリアにおいても絶品バーガーは販売されていますが、ゼッテリアの絶品バーガーは大きめのレタスが用いられていたり、チキンやカルビを使った独自メニューの展開もあり、よりプレミアム感のあるものになっていて、単品価格も数十円高く設定されています。

山口の新店舗へ行ってみた

新しくなった店舗とバーガーを体験するべく、泊まりの旅行ほどの距離を車で走り、山口県の新店舗へ行ってみました。

ゼッテリアが入っているのは、本州の最西端、山口県下関市にある大きなショッピングモール「シーモール下関」(山口県下関市竹崎町4-4-8)の中にあります。

シーモール下関、吹き抜けから見下ろす
吹き抜けもあり開放感のあるショッピングセンター

店舗の場所は1階のフードコート内です。ブログ作成時、シーモール公式WEBのフロアマップには、店舗名がまだ反映されていませんでした。

道すがらにNEW OPENを知らせるのぼりも立っています。ロゴも変わっているので、ロッテリアが閉業して新しい別のハンバーガーショップが入ったと思う人もいそうです。

ゼッテリアのニューオープンを知らせるのぼり

早速、ゼッテリアへ

フードコートの他店舗も気になるところですが、今回は目的が決まっています。座席を確保し早速注文します。

シーモールのフードコートは、一般的な座席の他にも小さな子どもと一緒に座ることができる「キッズシート」もあります。

シーモール下関キッズシート

他にもクツを脱いで座ることができる「小上がり」の座席もあります。

我が家は未就学児と3年生の子づれだったので、小上がり席で食事することにしました。

シーモール下関、小上がり

今回の利用は、ピークを避けるために時間をつぶし、13時30分頃にしました。

シーモール下関ゼッテリア、店舗正面

店頭は注文パネルオーダーのみ

ゼッテリアのオーダーは一般的な対面形式ではなく、自動精算機を併用したタッチパネルで行うようになります。これは全店舗統一しての仕組みのようです。

タッチパネルでのオーダーは賛否両論ありますが、スタッフが調理と食事の提供に集中できるため効率的です。それに、現金に触れないため衛生面でも安心できる仕組みです。

オーダーミスも防げ、耳や喉に障害を持った方も、健常者と同じようにオーダーが可能です。サイドメニューやドリンクの組み合わせなどを余裕を持って選ぶことができるので、個人的には歓迎しています。一方で、客との接点が減ることで、ホスピタリティ面で課題が生じる可能性もあります。

店舗の前で見ていましたが、パネルオーダーで混乱している様子は特に見受けられませんでした。

モバイルオーダーを利用してみた

モバイルオーダー、便利そうじゃないですか?

今回はせっかくなので座席から注文してみます。

モバイルオーダーはゼッテリアの公式アプリを使うことで可能です。支払いはクレジットカード(3 Dセキュア搭載カードのみ対応)による事前決済のみで、PayPayなどは利用できません。

交通系ICカードやQRコード決済などを利用したい場合は、面倒でもパネル決済を利用する必要があります。

オーダーはとっても簡単

オーダーするのは簡単で、利用したい店舗名を選んだ後、「店内」か「お持ち帰り」を選びます。今回は店内での飲食を選びました。

ゼッテリア、モバイルオーダー。オーダー形式の選択画面

メニューはカテゴリーごとに分けられているので分かりやすいです。まずは基本となるバーガーを選びます。

初来店なので、絶品バーガーの中から選ぶこととしました。

ここで表示されている価格は、バーガー単品のみの価格です。

ゼッテリア、モバイルオーダー。バーガー選択画面

バーガーを選んだ後はサイドメニューを選びます。単品のみでよければそのまま商品を追加し、サイトメニューが必要な場合はセット選択の項目から「変更」を選びます。

ゼッテリアモバイルオーダー。サイドメニュー変更画面

サイドメニューの選択画面は、同じドリンクでもMとLサイズが別の項目になっており少し煩雑な印象を受けました。ユーザー思いのUIであればドリンクを選んだ後にサイズ選択をするという流れの方がスムーズです。

サイドメニューの選択が終わればカートに追加します。

ゼッテリアモバイルオーダー。サイドメニューオーダー画面

キッズメニューもあります。

ファストフード店らしく、おまけ付きのキッズメニューも用意されています。

キッズメニューは単品が無く、セットでの販売のみとなります。

ゼッテリアモバイルオーダー。キッズメニューオーダー画面

この時のおまけは6種類あり、メインとなるのはリラックマのグッズでした。

タブからおまけの種類を選んで、セットとなるドリンクを選択するようになります。

キッズメニューでのオプション項目としてトッピングの追加はあるのですが、マクドナルドのモバイルオーダーのように、苦手なものを抜く設定はありません。

ゼッテリアでは「ソースや具材の増減量・追加や抜くことを承っておりません。」と公式に声明を出しており、レギュラーメニューにおいても同様の対応となっています。

ただし有料でソース等を追加することは可能です。

ゼッテリアモバイルオーダー。トッピング選択画面

クーポンも使用可能

アプリの醍醐味であるクーポンも用意されていて、タブの中からクーポンを選べば利用することが可能です。

クーポンの対象商品はかなり少なく、正直なところ満足度は低く感じました。新規オープンの店舗なので、1週間ぐらいは限定クーポンでもあると客寄せにもなり、お店を知ってもらうきっかけにはなるのですが。

マクドナルドのアプリでのクーポンが充実していることもあり、ここはかなり比較されそうです。

ゼッテリアモバイルオーダー。クーポン選択画面

全ての商品がカートに入ったら会計へ進みます。

支払いはクレジットカードの登録が必要で、ポイント加算は「dポイント」のみの対応です。

支払い後は番号が発行されるので、呼び出し画面に表示されれば受け取りに向かいます。スマホには特に連絡が来ないので、そのつもりで待つことのないように注意が必要です。

ゼッテリアモバイルオーダー。決済画面

待ち時間は平均的

モバイルオーダー完了時の待ち人数は、自身を含めて3名。商品提供までは約8分間で、今回は色々試してみたかったので、4人家族としては品数が多かったものの平均的と言える待ち時間でした。

商品到着!

全ての商品が揃いました!

ゼッテリア商品

今回オーダーしたのは次の通りです。

  • 絶品チーズバーガーセット(ドリンクM)790円
  • 絶品マスタードチキンバーガー(ドリンクL)840円
  • キッズチーズバーガーSポテトセット×2セット各520円
  • シェーキ さくら(20円引きクーポン)270円
  • ZEPPINチキン290円
  • チョコチャンククッキー(ココア)×2セット各190円

合計8点で3,610円です。

各商品がどんな感じかご紹介していきます。

絶品チーズバーガー

絶品チーズバーガー

妻が選んだのは「絶品チーズバーガー」おそらくこれがゼッテリアのスタンダードとなるであろうバーガーです。

使用されているチーズは郷田とゴルゴンゾーラのブレンドチーズ、マクドナルドなどのシート上のチーズとは違って、ソースとして加工されています。

妻の感想では、チーズ感が弱くあっさりしており、想像とは少し違っている様子でした。

しかし、全体評価としてはジャンキーな感じがなく、大きなレタスのシャキシャキ感もあり、夕食で食べても差し支えのないようなバランス感になっているので、これはこれで満足とのことでした。

公式WEBを見る限りではチーズソースが多くかかっており、もしかするとチーズソースの量が規定よりも少なかったという事もあるかもしれません。

絶品マスタードチキンバーガー

絶品マスタードチキンバーガー

私が選んだのは「絶品マスタードチキンバーガー」

一目見てわかるごろっとした大きなチキンが使われ、大きくカットされたレタスも挟まれているため、良い意味でバンズ(バーガーのパンのこと)がずれて形が維持できないほどです。

ハニーマスタードは様々な店舗によってマスタードとはちみつのバランス感が違うのですが、このバーガーに使われているハニーマスタードソースは、ツンとくるクセもなく、逆に甘すぎることもなく絶妙なバランス感で、このチキンに合うように配合されたものであることが分かります。

チキンは甘辛のソースにもくぐらしているようで、冷凍をそのまま揚げたというよりは、何かしら店内調理されているのではないかなと思います。

チキン系のバーガーでよくあるのが、バンズもしくはチキンが固くスムーズに噛み切れないということがあります。しかしこのバーガーは途中引っかかりもなくバンズもチキンも柔らかいので、小さな子どもでも無理なく食べられるような感じです。

私はチキン好きでもあるので、このバーガーは今後もリピートするでしょう。

キッズチーズバーガー

子どもたちが選んだのは「キッズチーズバーガー」。

キッズチーズバーガー

大人のバーガーと違い、小さな子どもが苦手とするピクルスやマスタードは使用されていません。

子どもたちに感想を聞いてみると、パン(バンズ)が甘くて美味しい、お肉も美味しい、全部美味しかったとのことで、当然のごとく残すこともなく、かなり満足をしていた様子です。

キッズ用のバーガーといえども、こだわりは込められているので、子どもにとっても満足度の高い食事になることは確実です。

ZEPPINチキン

ロッテリアにもない、ごろっとした大きめのチキンが「ZEPPINチキン」

ZEPPINチキン

人気のファミチキよりも60円ほど高いのですが、コンビニのチキンでよくあるベタッとした油分を感じる事もなく、パクパク食べられるチキンで、パッケージから出せば夕食のおかずとして出してもバレない感じです。

スパイシー感は比較的強く、辛いのが苦手な人には好みが分かれるかもしれませんし、小さな子どもは食べられる感じではありませんでした。なので、プレーン味を出してくれればもっと幅広い層にも好まれそうです。

ファミチキよりも60円高いと最初に書いたものの、肉厚はコンビニ以上で、ちょっと軽く何か食べたいというニーズでもけっこうお腹が膨れそうな分厚さです。

正直コンビニでチキンを買うよりも、ここでテイクアウトするほうが良いと思います。

ZEPPINチキン横画像

随所に見られるこだわり

ゼッテリアはバーガーにこだわりがあることは当然ですが、その他の部分にもこだわりが見られる部分があるので気づいた部分をご紹介していきます。

バーガー袋

今回オーダーした全てのバーガーを包んでいる「バーガー袋」は一般的な1枚ものではなく、袋状に加工がしてあるものでした。

ゼッテリアのバーガー袋

袋状のバーガー袋は、特にキッズメニューでは効果を発揮し、子どもたちはマクドナルドよりも食べやすいと喜んでいました。

親としても具材やソースがボロボロと落ちて、テーブルや服を不用意に汚すことが防げるので、この袋を採用していることはとてもありがたいです。

キッズバーガーには可愛いデザインも

ちなみにキッズメニューのバーガー袋は動物やお花などの可愛いデザインが施されており、ちょっとしたデザインにも敏感な子どもたちには満足度が高かったです。

可愛いデザインが施されたバーガー袋

トップシール包装

ドリンクやシェイクなどの容器のフタは、「トップシール包装」という、熱で密封させる方法が採用されています。

トップシール包装されたジュース類
トップシール包装のジュース

この包装の最大のメリットは密封されていることです。

テイクアウトしたジュースが、斜めになったり転んだりして中身がこぼれた経験は誰しもあるでしょう。コンビニの丸いパックジュースのようにシールされているので、中身がこぼれないのは助かります。

従来のプラスチック製のフタに比べ、ゴミを減らし、環境への負荷も軽減できます。

中身が見えることもメリットです。

プラスチック製のフタは半透明のものが多く、例えばマクドナルドではコーヒーとコーラの判別がつくようにフタのくぼみを押しつぶす仕様になっています。

シール製のフタは透明なため、色が似ていても炭酸の泡で判別できます。そのため、飲み間違えてしまうことも防げます。

デメリットはほとんど見つかりません。強いて言えば、ドライブスルーで購入した時にストローの入れ忘れがあった場合、不便に感じるという点くらいです。

プラスチックストローの採用

プラスチックゴミの削減の影響で、多くの飲食業界でプラスチックストローが紙ストローへとシフトされていますが、消費者としては正直歓迎はされていません。

ゼッテリアでは紙ストローではなくプラスチックストローが採用されています。

プラスチックストローが採用されたドリンク

紙ストローではシールされたドリンクのフタを貫通させることができないため、プラスチックストローを採用していると考えられます。また、紙ストローはプラスチックストローに比べ3倍ほどコストがかかると言われており、物価高の時代におけるコストダウンという側面もあるのでしょう。

企業にとってのコストダウンと顧客の利便性を両立させるために、プラスチックストローを採用しているのでしょう。

使われているストローは原料の30%が植物由来の素材で作られていて、環境への配慮も考えられています。

植物由来の原料を30%使用していることが書かれたプラスチックストローのパッケージ

ストローをシールに刺す時大きな音が鳴るので、静かな場所でストローを刺すと視線が集まると思います。


今回はゼッテリアに変わってから2日目の来店だったため、スタッフはまだ慣れていない様子でした。4食分のハンバーガーをオーダーしたにもかかわらず、紙ナプキンが2枚しかついていなかったこともありました。

ゼッテリアは、ロッテリアの店舗を居抜きしメニューを変更しただけではありません。各店舗ごとに統一した仕組みを作り、例えば支払いにはパネルオーダー式のセルフレジを導入するなど、合理性を重視した店舗作りを行っています。

今後スタッフと顧客が順応していくことで提供スピードも向上するでしょう。

飲食業界ではかつて低価格を目指す傾向にありましたが、例えばロイヤルホストなどは、あえてワンランク上のファミリーレストランを目指すことで顧客のニーズを捉えました。

ゼッテリアも同じく、他のバーガーチェーンよりも単価は高いけれど、こだわりのある食材で美味しく食べたいというニーズは必ずあるので、ロッテリアと共に受け入れられていくことでしょう。

みなさんも、ゼッテリアで絶品バーガーを味わってみてください!