【ハウステンボス】カウントダウン2024-2025 レポート!噴水ショーと花火8000発の競演に大興奮!

新年を華やかに彩るハウステンボスのカウントダウンイベント「光の街のカウントダウン2024-2025」。日本一を誇る8000発の花火と、初開催となる噴水ショーの競演は、まさに圧巻の一言! その感動を、少し遅くなりましたが写真と共にレポートします。

新要素登場!規模縮小でも進化したカウントダウン

今回のカウントダウンイベントは、例年と比べて規模が縮小されました。縮小されたのは2つで、1つは毎年開催されていたアーティストによるライブの開催、2つ目はパノラマビュー会場(旧ロッテルダム会場)の廃止です。ライブの廃止は予算の問題が原因と考えられます、年末イベントの動員数を考えると、年末で割増になるであろう複数アーティストへのギャラ、ライブ会場設営費用、ライブ会場用スタッフの人件費などを考えると収益性が見込めないと判断されたのでしょう。前回、2023年から2024年へのカウントダウンイベントでは、ハジー、島谷ひとみ、HKT48、HIPPYのライブがハウステンボス大劇場にて実施されました。

パノラマビュー会場の有料エリアを廃止したのも予算の関係でしょう。ここはかつてロッテルダム会場と呼ばれていたところで、光のファンタジアシティの裏手側、海に面したエリアで、普段は一般人は立ち入り禁止となっており、パーク内で働くクルーの駐車場として利用されているようです。場所は以下のようなところです。

ここのエリアはおそらく2000人規模の観客を動員することができ、本来であれば収益性も高くパーク側としても有料エリアとして活用はしたいはずです。しかしここのエリアはパーク内と完全に独立したエリアとなってしまっており、このエリアとパーク内の行き来も不便で、一度ここに入ったゲストは外に出ることも少ないのでその分の客単価は下がってしまいます。もちろんエリア内で屋台は出ているのですが、600円ほどの割と良心的な価格で販売されており収益性は高いとは言えません。それよりも大量に並べられた仮設トイレ、2000近い椅子を並べ撤去するための人件費、当日エリア内で働くクルー、年末年始でなおかつ深夜手当もついているであろう人件費も相当な額になるはずで、しかもカウントでは秋に行われた九州一大花火のイベントに比べると毎年空席が目立っていたので、思い切ってなくしてしまったのでしょう。

私はこのエリアに新しいアトラクションを作る予定があり、その準備のために解放しなくなったのではという勝手な予想(妄想)も立てています。その予想(妄想)については後日の記事にて。

新登場「ウォーターガーデン会場」

先に規模の縮小について書きましたが、新しい鑑賞エリアとして「ウォーターガーデン会場」が登場しました。この会場は観覧車の左横のアートガーデンの隣に新しくできた噴水のあるエリアで、夏は屋外プールも設置される場所です。この噴水前の階段上の場所に有料席が設置され、別区画には4人掛けとペアのソファー席も用意され、空きスペースは無料エリアとして開放されました。他のエリアとしてハーバータウンのマリンフロント会場も例年通り設置されましたが、ウォーターガーデン会場は花火の打ち上げをバックに噴水ショーも行われ、目の前で花火が打ち上げられるマリンフロント会場と比べると花火は遠くなるものの特別な演出が体験できる魅力的なエリアとなっています。

無駄を省き有料エリアをぎゅっと凝縮したこともあり12月初旬には全有料席が完売、後にウォーターガーデン会場の追加席も販売されましたが早々に完売となりました。10年近くハウステンボスのカウントダウンに毎年参加していますが、全席完売し当日券の販売を見なかったのは今回が初めてです。

来場者数は少なめ、ゆったりとしたパーク内

有料席をぐっと抑えた影響もあってか、来場者は例年より少なかったようです。実際、ピークになる夕方過ぎに、展望台であるドムトールンに登ってみたところ歩いている人もまばらなのが確認できました。

とは言うものの、アトラクションはどれも待ち時間がそこそこ発生しており、カートフードや飲食店舗も満席で夕食時には30組ほどの待ちが出ているレストランもありました。反面、気温は思ったほど低くはならなかったので、パーク内をブラブラして過ごすのも苦痛ではなかったし、歩いていて混雑も感じることはなく、屋外のテーブル席は空席も多かったのでカウントダウンまでは無理なく過ごすことができました。。

「カウントダウンならでは」のフードも

年越しの食べ物といえば「年越しそば」が思い出されますが、ハウステンボスでも毎年、年越しそばのカートが出て食べることができます。毎年販売されている場所がアトラクションタウンの入り口のところで、最近はここに常設のおしゃれなワゴンができており普段はワッフルを販売しているのですが、この時だけは別の場所へと変更され年越しそばの販売が行われました。

蕎麦は切れやすいことから、年越しそばには「厄災や苦労を切り捨てて翌年に持ち越さない」という意味が込められているそうで、朝からパークに出かけていて年越しそばにありつけるチャンスのない私達にはありがたい振る舞いです。長崎県では有名な老舗「角煮屋こじま」さんの「角煮めしおにぎり」も毎年販売されており一緒にいただきました。

カウントダウンをソファー席でゆったり鑑賞

2022年の時からカウントダウンは、直前まで暖房の効いた船内で待つことができ、オードブルやドリンクも飲み放題でお値段も比較的手頃なリゾート船「マリエラ」に乗船すると決めていたのですが、ウォーターガーデン会場が初めて登場するということもあり、なおかつラグジュアリーであろうソファー席も売り出されるということで今回は翌日1月1日のニューイヤーブッフェでマリエラを体験することで我慢して4人がけソファー席狙いでいきました。

わずか数分で完売!超プレミア席

ソファー席は4人掛けとペアの2種類が販売され、4人掛けは16,000円、ペアは8,000円でいずれも一人につきワンドリンク付きです。通常の一番安い席で一人2,000円でそれからすると一人単価は倍の金額になりますが、通常席は公民館にあるようなパイプ椅子で席間隔も広くはありません。出入りするのも人の前を通らなければいけなく、それなら倍の金額を出しても損はないくらいソファー席は快適で、なおかつアルコールも選べる一人1ドリンクの特典もついてきます。

販売開始は10月1日の正午ちょうどで、毎年この日はパソコンの前に座り込んでのチケット争奪戦です。しかもソファー席は限りなく数が少ないことは予想していたのでいつもより気合を入れて臨みました。電波時計が正午ちょうどを示した瞬間にブラウザをリロード、販売ボタンが現れた瞬間にクリックして商品選択画面に行き着くことができれば勝ちです。ハウステンボスのイベントチケット購入はこのページさえ入れればその時点でチケットが確保される仕組みで、例えばその後のクレジット決済画面で決済エラーなどが出ても別のクレジットカードを使うなど、この画面を消さない限りはゆっくりやってもとりあえず買えるので安心です。

決済完了は販売開始から7分後でしたが、その時点で4人掛け・ペア席ともに売り切れになっており、おそらく2分ほどで即完売したようです。

事前に販売される座席数は公表されていなかったのですが、当日確認してみると4人掛けが8組、ペア席はそれよりも少なくわずか6組という超プレミア席でした。

暗いので分かりづらいですが実際の座席はこんな感じで、余裕のある大きめの2人掛けソファーが2脚とテーブルが備わっています。

想像以上の演出で大満足のカウントダウン

いくらソファー席でラグジュアリーな花火鑑賞ができると言っても、もう一つのエリア、マリンフロント会場は花火までの距離がおおよそ200mでかなり近く、しかも目の前には遮るものがありません。あえてデメリットを挙げるとすればパーク中心部からかなり離れた南奥のエリアでアクセスが悪いということでしょうか。反面、ウォーターガーデン会場は花火打ち上げ場所まで直線距離でおおよそ600mと遠い距離にあり、しかも会場と花火の間にはホテルアムステルダムが建っており下手をすれば花火の下の部分が見切れる懸念もありました。

10.9.8…ついにカウントダウン

年明け数分前になると場内アナウンスで残り時間のカウントダウンが始まります。残り30秒を切ると1秒ずつカウントダウンされついに年明けの瞬間です!その瞬間に心配も吹き飛びました。

噴水の後ろ側に仕掛けられていたパイロ(演出用の打ち上げ花火)が爆発し盛大なスタートです。

まさかこんなところにパイロが仕込まれていると予想もしていなかったので、突然のサプライズにテンションも爆上がりです。加えてパイロはここだけではなくドムトールン(大きな塔)の右側の方でも打ち上がり、光に包まれている感じでとても幻想的でした。正直あまり期待していなかった噴水もかなり演出とマッチしており満足度が高かったです。

もう1つ予想外だった演出として、ドムトールンからレーザーとサーチライトによる光の演出があったことで、正直めちゃくちゃテンション上がりました。

肝心な花火に関してはウォーターガーデン会場含め、会場内のどの場所にいても楽しめるよう高く打ち上げる工夫がなされており、噴水で遮られたりもちろんホテルの建物に遮られることなく綺麗に見ることができました。

結果として、打ち上げ花火、噴水ショー、パイロ、レーザー、サーチライト、超大型液晶スクリーン、そしてBGMという確実に日本ではここでしか体験できないという演出で2025年の幕を開けることができました。懸念事項もありましたが120点満点の鑑賞エリアで、おそらくこちらがメイン会場とされており、噴水の設置に関しても1年のうち数多く実施される打ち上げ花火の角度を想定して設計されたことが分かります。

帰りの車は大渋滞、電車も遅延

カウントダウンは深夜2時までの営業となり、数万人規模のゲストが分散して帰宅できるようには工夫されていますが、やはり毎年渋滞や電車の遅延が起こっています。

特に今回のカウントダウンイベントでは有料エリアの規模縮小があったためか、分散目的での臨時駐車場の用意などもなくなり、隣接のオフィシャル駐車場のみでの運用となりました。ハウステンボス周辺には民間のコインパーキングもなく、電車との併用としてもやっと遠く離れた駅に小規模のコインパーキングがある程度です。

駐車場からも出られない!大渋滞

ハウステンボスの入口に直結し収容台数も最大なのが第1と第2駐車場で、この2つの駐車場入口は別々なんですが、なんと同じ1箇所の出口のみとなります。それよりも問題なのが駐車場を出た先にある交差点の信号で、交差点を曲がった直後にも信号があり、ここがボトルネックとなって渋滞を引き起こします。その影響でパーキング内で大渋滞が起こり、パーキングから出るだけでも1時間以上待たされる結果となっています。今年はなぜか電車よりも車で来る人の方が多かった様子で、私たちは渋滞を見越して電車での移動としていたのですが、2時半頃になっても駐車場内で渋滞し動かない車列のテールランプが永遠と続いているのが見られました。

時間通りには来ない電車

電車についてはどうなのかと言うと、深夜営業なので臨時列車が運転されるのですが絶対的に遅延します。九州一花火やカウントダウンにかかさず参加し電車の利用は何度もしているのですが、今まで遅延せず定刻通り電車が来たことはありません。今回も2時3分発の長崎方面行きの臨時列車に乗る予定だったのですが電車が到着したのは2時15分頃、発車は2時22分でした。実はこれはまだ良い方で、過去には40分待たされたこともあります。そもそも毎年確実に遅延することは分かっているのに、そこを考慮せずにダイヤを組んでいるJR九州に問題があります。

駅舎は小さく制限もされ立ち入ることは難しく、奥にある券売機に切符を買いに行くのはほぼ不可能です。ハウステンボス到着時に先に切符を買っておくことが推奨されていますが、今回はなぜか到着時のアナウンスがありませんでした。毎年帰りの切符を求める乗客で券売機に行列ができるのですが、ガラガラだったのでほとんどの人が帰りの切符を買わずにパークへ向かってしまったのでしょう。一応、駅舎の中に入れないということで外に臨時切符売り場が設置されますが、それも知らず列に並んでしまう人はいたのでもう少し寄り添った運営が必要ですね。

ということで、以上、ハウステンボスの2024年から2025年へのカウントダウンのレポートでした。年越しにテーマパークで遊ぶなんてことが考えられない方はたくさんいるかと思いますが、盛大な花火や演出での年越しに、今年も1年頑張ろうという気持ちが湧いてくることも事実です。ぜひ体験してみられてはいかがでしょうか。