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エアコンが故障し、修理費用はなんと3万7744円!
冷蔵庫、洗濯機、エアコン。必需品とも言える大型家電で価格も高価です。このうちのどれか1つでも壊れて、修理や買い替えの経験がある人も多いでしょう。
私が加入していたTEPCOの家電保険のおかげで、この高額な修理費用を支払わずに済みました。
この保険、月額450円で、エアコン、冷蔵庫、洗濯機の故障を最大50万円まで保証してくれるんです。
いつも当たり前に使っている家電が壊れたショックと共に精神的に来るのが「修理費っていくらかかる?」という不安がよぎります。大型家電の修理は高額になることが多く、場合によっては買い替えの方がお得なこともあります。
家電量販店には無料10年長期保証なども用意されていますが、実は落とし穴があり、実際には自己負担が必要となるケースが多いです。
今回は、TEPCOの家電保険に実際に加入してみた体験談やメリット、家電量販店で付帯する無料保証の注意点などをまとめました。
この記事を読めば、あなたも家電の故障に備えることができるはずです。
この記事のもくじ
家電量販店-長期保証の落とし穴
家電量販店では無料11年保証などが特典として付帯し、冷蔵庫やエアコンなどの大型家電が販売されています。「家電量販店の長期保証に入っているので月300円払うなんてもったいない」と考えている方、ちゃんと保証内容を読んでいますか?
ここで、大手3社と言われる家電量販店の保証について調べてみましょう。
ヤマダ電機
ヤマダ電機では、対象商品に最長6年間の無料長期保証が適用されます。
メーカー保証1年+ヤマダ保証5年。最初の1年はメーカー保証、その後2年間は技術工料・部品代・出張費を保証、以降3年間は技術工料のみ保証となります。
ビックカメラ
ビックカメラでは、ポイント5%を使用することで最長10年の保証を付けることができます(無料保証はメーカー保証のみ)。
10年保証は税込10万円以上の冷蔵庫とエアコンが対象で、メーカー保証1年+ビックカメラ保証9年。最初の1年はメーカー保証、その後4年間はメーカー保証と同様の対応、以降5年間は購入金額の30%を上限とした保証となります。
ケーズデンキ
ケーズデンキでは、対象商品に最長10年の無料長期保証が適用されます。
メーカー保証1年+ケーズデンキ保証9年。免責金額や保証限度額の制限がなく、メーカー保証内容に準じた修理を受けられますが、エアコンや冷蔵庫のコンプレッサーなどは保証対象外となる点に注意が必要です。
全てにおいて安心できる保証ではないことに注意
ヤマダ電機の無料期間は実質3年、ビックカメラはメーカー保証の1年間のみ、ケーズデンキは10年間の長期保証がありますが消耗品は保証対象外です。
このように、保証規定によって保証内容が異なるため、長期保証でも自己負担が発生する可能性があります。
長期保証の内容を理解していないためにトラブルが発生するケースは実際起こっており、修理のため訪れたサービスマンがクレーム対応をしなければいけない事もあります。しかし家電量販店の関係者ではないため、保証内容については把握しておらず勝手な対応もできないのです。
突然のエアコンの故障
昨年夏、数ヶ月ぶりにエアコンをつけたら、室外機が回らず異常停止しました。原因は室外機にあると予想し、修理を依頼しました。このエアコンはヤマダ電機で購入したもので、11年長期保証に加入していたため安心していましたが、後に不安に変わります。
11年長期保証は3年間までが無料修理対象でしたが、購入したエアコンは3年と数ヶ月が経過しており、保証対象外でした。室外機の修理は高額になる可能性があり、安心感が一気に不安へと変化しました。
サービスマンに救われる
夏本番前だったため、連絡後2日でサービスマンが来てくれました。エアコンは久しぶりに使うと故障していることもあるので、本番前の試運転の大切さも学びました。
異常は予想通り室外機でしたが、基盤交換となると高額になるため、サービスマンの提案で安価な部分から修理することになりました。この時修理したのは電磁石を使ったパーツの交換のみにとどまり、費用は8000円程度と聞いていたのですが、後に送られてきた請求書では、ヤマダ電機の長期保証での工賃を差し引いた部品代と出張費の負担で、なんとか5670円で済みました。
修理完了も不安は残る
修理費用は安価でしたが、根本的な解決には至っておらず、再発の可能性もありました。
そんな不安の中思いついたのが、「家電の保証」です。スマホの保険や様々なサブスクやら何でもネットで新しいビジネスが誕生する時代、もしかしたら単独でかけられる家電専用の保険があるのではないかと思いついたのです。
TEPCOの保険
家電の修理サービスは、地域や契約者数が限定されているなど、現実的なサービスは少ないようでした。日常的に使用する家電の故障は避けられず、長年使っているものほど修理費用は高額になります。家電保険は、大手でないと提供できないサービスと言えるでしょう。
そんな中でやっと見つけたのが「TEPCO」が展開している「住宅設備・家電修理サービス」という保険で、IH・電気コンロ・ガスコンロ、エコキュート・電気温水器・ガス給湯器の故障を修理する「住宅設備修理サービス(プランA)。エアコン・冷蔵庫・洗濯機の故障を修理する「家電修理サービス(プランB)」。プランAとBのすべての製品の故障を修理する「住設・家電修理サービス(プランC)」というサービス内容です。
TEPCO(東京電力エナジーパートナー)が提供する保険サービスです。取り扱い代理店は東京電力エナジーパートナー株式会社、引受保険会社は三井住友海上火災保険株式会社なので安心です。
なお、東京電力の契約がなくこのサービスだけの契約でも大丈夫で、サービス対象エリアは日本全国となっています。
安価な月額料金で負担も低く
住宅設備家電修理サービスの保険料は、プランA(調理コンロ・給湯器)で月額300円、プランB(家電)で月額450円、プランA+Bで月額680円(いずれも非課税)と、家計に優しい価格設定です。
※2024年12月から価格改定。2024年11月30日までに契約の方は、プランA 月額200円、プランB 月額300円、プランA+B 月額450円(ともに非課税)で、次回契約更新時に改定後料金を適用。
サービス内容は?
TEPCOの保険は、価格だけでなくサービス内容も充実しているためおすすめです。
自己負担なし50万円が上限
1回の修理費用で保証される金額は、出張費・部品代・工賃等を含み50万円までという手厚い保証金額。エコキュートなどは相当額近くの修理費用が発生する可能性はあるかもしれませんが、家電に限っては50万円を超えることはまずありえません。
50万円まで保証してくれるのは、高額な修理が必要な場合でも安心です。月額450円のプランでもし50万円分払おうと思えば92年7ヶ月分となります。
一部、自己負担が発生する場合がありますが、メーカー保証内の修理であれば基本的に自己負担は発生しません。
設置・購入から10年以内の製品が対象
保証の対象となるのは設置・購入から10年以内の機器・製品が全て対象。家電で10年となると部品も製造が終わり買い替えの時期となるので、これだけの期間があれば十分です。
10年のカウント方法は以下の通り。
新品で購入
保証書や購入証明書があれば購入日から10年間が有効期間となり、購入時期がわからない場合、製品の製造年月日から10年間が有効期間です。
中古で購入
中古品の場合でも保証の対象となり、製品の製造年月日から10年間が有効期間です。
台数・回数 制限なし
エアコンや冷蔵庫など、複数台所有している場合でも、全て保証対象となります。対象期間内であれば、修理回数に制限なく、何度でも修理を受けられます。
購入先・メーカー問わず修理可能
日本国内で修理可能なメーカーであれば、購入先やメーカーを問わずに修理を受けられます。フリマサイトなどで購入した場合でも、修理対応してもらえるので安心です。
対象外の製品があることにも注意
各製品ごとに保証の対象となる範囲が定められています。一例を紹介します。
エアコン
一般的な壁掛け型または床置き型が対象で、天井や壁に埋め込まれているもの、天井吊り形、業務用エアコン、24時間換気空調システムは対象外。
冷蔵庫
200 L以上の冷凍冷蔵庫が対象で、冷凍庫のみの製品や業務用冷蔵庫は対象外。
洗濯機
洗濯乾燥機、全自動洗濯機、2層式洗濯機が対象で、単体の衣類乾燥機や業務用洗濯機は対象外。
IHクッキングヒーター・電気コンロ・ガスコンロ
一口の据え置きタイプ、卓上タイプ、カセットコンロ、業務用製品は対象外。
電気給湯機
貯湯タンク・ヒートポンプユニットのみが対象で、ヒートポンプ給湯機ほっとパワーエコ、セントラル給湯システム、業務用製品は対象外。
ガス給湯器
ガス給湯器本体のみが対象で、エネファーム、エコウィル、瞬間湯沸器、セントラル給湯システム、業務用製品は対象外。
ハイブリッド給湯・暖房システム
貯湯タンク・ヒートポンプユニットのみが対象で、業務用製品は対象外。
購入日製造日がわからない場合
家電で保証書や購入履歴もなく、製品に製造日の記載も見当たらない場合は保証対象外となります。
住宅付属設備設置日が不明の場合は新築・中古物件共に、設備メーカーが定める製造日を設置日として保証されます。
保証開始はいつから?
不正利用を防ぐため、補償適用期間は翌々月1日の午前0時からです。契約は1年ごとの更新となります。
途中解約や違約金は?
1年ごとの契約ですが、解約に伴う違約金や解約返戻金はありません。途中解約は、解約希望月の15日までにマイページから手続きすることで可能です。
特にデメリットをあげるとすれば、解約直後に家電製品が故障してしまっても再契約となり、翌々月からでしか保証が適用されないため、高額な自己負担金で家電の修理をしなければいけないことぐらいです。
実際に保険を利用してみた!
前回のエアコン修理から2ヶ月後、再び室外機が停止しエアコンが異常停止しました。保険の補償開始日からわずか14日後というタイミングで、TEPCOから送付されていた問い合わせ電話番号のステッカーに記載の番号に電話しました。電話受付は365日24時間対応で、フリーダイヤルです。
電話対応はとても丁寧
メーカーの修理窓口と異なり、電話はすぐに繋がりました。オペレーターの方は女性で、対応も丁寧でした。
電話窓口はTEPCOのコールセンターで、故障状況を伝えるだけで、メーカーに連絡してもらえます。
特に故障の症状については詳しく説明する必要があり、オペレーターの方も掘り下げて話を聞いてこられます。オペレーターの方も状況がわかっていないので急かすようなこともなく、機器に詳しくない方でもゆっくり説明すれば大丈夫です。
家電メーカーの方ではないので、操作方法などを聞いても答えることはできません。いつ頃からどんな症状が出ていて、どんな操作を自分で行って、現在はどのような状況にあるかということだけを詳しく伝えましょう。
最後に注意事項の説明を受けて無事に連絡が完了しました。
メーカーからの連絡
TEPCOに連絡した翌日には、メーカーから連絡がありました。TEPCOがメーカーへの連絡を代行してくれるので、時間や手間が省けます。長時間待たされ、昨今ではナビダイヤルで高額な電話料金を取られるところ、これを代行してもらえるのは価値があります。
メーカーから連絡が来て一番驚いたのが、修理日程の調整だけだったということ。前日コールセンターの方にお伝えした内容がそのまま反映され先方に伝わっており、特に改めて故障状況を説明するということはありませんでした。
TEPCOさんの仕事の速さのおかげもあり、翌日にはサービスマンが来てくれました。
修理は書類1枚書かず
修理業者についてはTEPCOが代行してメーカーに連絡し、メーカー専属のサービスマンが派遣されます。そのため、修理中のトラブルが発生した場合でも、メーカーの責任となるため安心です。
OEMで製品を作っている会社などはオールマイティに修理を行っているサービスマンを派遣していることもありますすが、今回は専属のサービスマンが修理に来られました。
今回のサービスマンの方は前回の修理と同じ方で、以前と違い修理代を保険で賄うことができるので、前回踏みとどまっていた基盤の交換を思い切ってやってもらいました。サービスマンの方は保険を活用していることは知らされておらず私から話して初めて知ったので、保険を使っていること、50万円まで補償されることは念のため伝えておく方が修理内容も変わってくる可能性があります。
修理完了後は動作確認のみを行い、それだけで終了で、書類のサインさえ求められなかったことは驚きです。あくまで修理依頼をしているのがTEPCOなのでということなのでしょう。それもあってか、例えば家電量販店の長期保証が残っていたとしても名義が違ってしまうので活用することができなくなります。また補足として今後の長期保証が受けられなくなる可能性も伝えられました。特にデメリットはないのですが、長期保証を受けるため追加料金を支払っている方は無駄になる可能性があります。
忘れた頃に書類が届く
修理も完了し何も音沙汰なく忘れかけていた3ヶ月後、TEPCOから「家電修理サービス 修理完了のご案内」の手紙が1枚だけ届きました。事務処理が完了したのでしょう。
書類には必要事項とTEPCO側でかかった費用が記載されており、修理費用は総額で3万7744円でした。私がこの保険適用日までに支払った金額は2ヶ月分600円(価格改定前の金額)だけです。
つまり600円の支払いだけで、差額の3万7144円をTEPCOが支払ってくれたということになります。
当然この先も毎月保険料を支払っていく必要はありますが、今年度1年間の支払い総額は3600円。次年度からは1年間の支払い総額が5400円で、1年目を価格改定前の300円、2年目以降を改訂後の450円で支払っていったとしても、今回の修理費用を支払い切るには7年4ヶ月分の支払いが必要という計算になります。そう考えるとこの保険がいかにお得であるかということがわかります。
原油価格の高騰や物価高の影響もあり、出張費や部品代、人件費の高騰などで修理費用も高騰しているそうで、テックマークジャパン株式会社による「家電住宅設備機器等の修理費用上昇について 2024レポート」では、2000年からの平均修理単価が冷蔵庫で1.2倍の上昇、洗濯機・エアコンでは1.6倍上昇しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000029093.html
昨今では洗濯機などの一般的な家電でも操作パネルが高機能化しており、高機能化・高性能化も修理費用を高騰させる原因となっているそうです。
突然の家電の故障は予想外の出費となり、かと言って洗濯機や冷蔵庫はお金が貯まるまで買い控えたり、以前のものより小型で安価なものを購入するということも難しいので、家電の保険を活用することを強くおすすめします。
TEPCO – 住宅設備・家電修理サービス
https://www.service.tepco.co.jp/s/jyusetu_kaden_lp/