12月31日のハウステンボス旅行。
残念ながらGo To トラベルも対象外になってしまったので、年末でもお手頃価格で泊まれるホテルを探して発見したのが今回利用したホテル。
このホテル実は○○だった建物を活用したのですが、なかなかに便利なホテルでしたよ。
この記事のもくじ
ハウステンボス周りは実はホテルが少ない
ハウステンボスの旅行に泊まりで訪れようと思って意外と困るのがホテル。
日本一大きなテーマパークなのでさぞホテルもたくさん建ってそうに思いますが、パーク敷地内にあるオフィシャルホテルがメイン。
それ以外のホテルとしては、唯一徒歩圏内でハウステンボスまで行けるホテルで駅前にある「ホテルローレライ」がありますが、ここは独占状態になっていて価格も高め、ツアー団体客も多く利用しているようで予約を取ろうと思っても空きが少ないのが難点です。
ホテルが多く集まるのは佐世保
ハウステンボス・オフィシャルホテルも高いし安く泊まりたいと考えると佐世保駅周辺のホテルがメインの拠点となります。
佐世保駅はハウステンボスから電車で約30分、車で高速経由なら20分程度で到着できます。
電車での利用なら問題は無いんですが、車の場合佐世保駅周辺の安いホテルは駐車場がないところが多く、別途駐車料金が1000円前後かかるので注意が必要です。
Village BFH
さて今回利用したホテルは「Village BFH」。
先に紹介した佐世保駅とは反対方面に車で40分ほど走ったところにあります。
一応電車でも行けなくはないのですが、電車だと55分とちょっと時間がかかります。
最寄り駅は松本駅で徒歩で1.5キロなので、大きなスーツケースを持って歩くにはちょっと辛いかもしれません。
そのかわりハウステンボスからの車窓は海沿いが多く、景色の良い大村湾が一望でき、旅行している気分には十分に浸れるので決して悪くない選択肢の1つです。
〒856-0007 長崎県大村市草場町790−1
低価格で戸建て駐車場も無料
今回1年の中でもお盆に次いでホテルが高額になると思われる12月31日の宿泊ですが、大人2人+子ども2人添い寝で宿泊料金は総額で5500円。
この価格なのに建物はすべて戸建てです。
しかも駐車料金は無料で建物の横に駐車スペースを完備という超便利な立地。
実はここ…
もうこの外観や青いついたてで勘の良い人はお気づきだと思いますが、実はここラブホテルだったところを再利用したホテル。
実はラブホテルを再利用したホテルというのはそんなに珍しくなくて、私も何件か利用した事があります。
ただ他のホテルは入ってみたらお風呂がやけに大きくてガラス扉だったからあとから判明したとかのパターンでしたが、ここは露骨にその名残が残っておりオーナーさんもそのようにアピールしているので、知らずに泊まって失敗したということは無さそうです。
そんなラブホ感が残るホテルを見ていきましょう。
ホテル内部を調査
まずはエントランス。
エントランス
そうそうラブホと言えばこんなエントランスですよね。
初めてのホテルなら中がどうなっているか掛けみたいなもんなので、この小さなエントランスからドキドキしながら扉を開けるもんでした。
さてラブホと言えばアレもここにあるはず。
ありました。
スタッフさんと顔を合わすことなくフードやレンタル用品を受け取ることが可能な小窓です。
通常のホテルであれば対面でのサービスがおもてなしとなりますが、できるだけ顔を見られたくないラブホにとっては最高のアイデア。
たぶんこれがあると無いとではフードの売り上げもかなり変わりそうです。
ただこれ、今のコロナの時代になると状況が一変してめちゃくちゃ安全で便利なものに早変わり。
もしかしたら普通のホテルでもこういった小窓が登場してくるかもしれません。
さて、中に入って行きましょう。
リビング
どこか昭和感も漂ういかにもなリビング。
ベッドが大きめで中央にドンと据えられているのはラブホのデフォルトスタイル。
ベッドは広めで二人で寝ても余裕がありますが、お布団が掛け布団一枚なので冬は寒いです。
たまたま我が家は車中泊も兼ねて旅していたので毛布とか色々あったので活用できましたが、とりあえず毛布1枚くらいはほしいです。
枕上にあるガラス窓を隠す扉や、壁に埋め込まれた蛍光灯なんかが昔のサスペンスドラマに出てきそうな感じで面白いですね。
枕元にはアレもあるはず。
コンソール
やっぱりありました。
ホテルによっては全部の照明が調光できたりで、まずホテルに入ってどれがどの照明に対応しているかを学習するのが基本ですよね。
有線も埋め込まれていますが、流石に入室早々に謎の洋楽が流れているようなサービスはありませんでした。
くつろぎエリア
ソファやテレビのあるくつろぎエリア。
大きなソファがあるのはこの価格帯でのホテルでは珍しいかも。
ソファに比べてテーブルが小さいのが難点かも。
電子レンジ完備なのはかなり嬉しい。
冷蔵庫は単身用サイズ。
やけに冷えが良くて滲み出た水滴で冷蔵室に氷ができていました。
独特のにおいも残っていたので、恐らく冷蔵庫の中は忘れ物チェック程度しか行われていないかも。
DVDプレイヤーなんかも付いていたりしますが、普通の旅行者ならDVDは持っていないので利用価値は薄いかも。
今は使われていませんがエアシューターなんかもあります。
正しくは気送管というらしく、カプセルに宿泊料を入れてここにセットしボタンを押すと、風の力で一瞬でフロントまで届けてくれるという当時のローテクマシン。
フロントでお釣りを入れて再びここにカプセルが戻ってきます。
これ面白いのですが今の主流は自動精算機。
エアシューターは壊れやすかったり、フロントにスタッフが常駐する必要があったり、メンテできる職人がいなくなったりで絶滅危惧種指定。
ただ、医療現場やオフィスなどではつかっているところもあるようで、某巨大テーマパークのチケットブースでも背後にエアシューターが備わっているのを確認したことがあるので、見えない場所ではひっそりと活躍しているようです。
当時は無料メニューを掲示していたであろうスペースも。
今は敷地内にレストランができているようでそのメニューを掲示していますが、なんかやけにしっくり来てしまうのがラブホマジック。
バス・トイレ
バス・トイレはさすが元ラブホ。
別々に作られています。
洗面所は最低限の大きさで、トイレが隣り合わせなのはビジネスホテルと仕組みが同じだし、むしろコチラのほうが使い勝手は良いくらい。
埋め込み式コンセントのドライヤーはちょっと風が弱め。
アメニティは最低限でパジャマはありません。
ただこういった部分で節約して価格に反映している様子なので、無駄に使いもしないアメニティやお茶が多くて高いホテルよりも良心的です。
お風呂は洗い場付きでさすが広いです。
浴槽はジャグジー付きですが稼働するか不明。
でもなぜラブホってジャグジーが付いているのか謎です。
お湯の出はちょっと悪い感じで、シャワーも勢いがありません。
それでもハウステンボスで遊んでゆっくり入れそうなお風呂なのでそれだけでもメリットありですし、カップルや家族でも仲良く一緒に入れそうですね。
多少の年季が入っているのはご愛嬌ということで。
立地
立地は駅からも離れているのですが、国道を挟んで目の前にファミマがあるのでちょっとした買い物には便利です。
徒歩5分圏内では長崎ちゃんぽんのリンガーハットもあるので便利そうです。
その他
電圧
いろんな部分では良いとこも多いのですが、このホテル電圧が低いのです。
もしかったらこの日に寒波が来ていたせいもあるかもですが、エアコンがけっこうフル稼働でちょっと高めの温度に設定して同時にお湯を沸かすと停電しました。
ドライヤー使ったときも停電。
エアコンの作動音に連動して部屋の照明が一瞬明るさが変わるので気になる人はいるかもしれません。
停電に関してはホテルとしては致命的になるので要改善事項です。
無料Wi-Fi
無料Wi-Fiは各部屋ごとに飛んでいます。
スピードは上り17Mbps前後なので普通に使えそう。
下りは3Mbpsで低そうに思えますが、下りが一桁台で低いのはどこのホテルも同じ。
むしろアップロードより情報をダウンロードすることの方がホテルでの活用が高いので、この価格でこれだけの数字が出ていたら良い方だと考えられます。
では最後にこのホテルの良いところと悪いところをまとめていきます。
良いところ
- 戸建てで話し声など気にせず気軽に利用できる。
- 駐車場が無料
- 車が部屋に横付けできて便利。
- 2人で5500円の低価格設定。
- お風呂が広く洗い場付きで便利。
- 目の前にコンビニでちょっとした買い物に便利。
- 5分圏内にリンガーハットも。
- 電子レンジ完備で持ち込みにも便利。
- 冷蔵庫が大きくて便利。
悪いところ
- 駅から徒歩1.5キロ、大きな荷物を持っての移動は少し大変かも。
- 電圧が不安定、ブレーカーが落ちることも。
- 布団に毛布がなく冬は寒い
- エアコンの効きが悪く真冬は寒い
- 冷蔵庫に独特のニオイ
- ラブホそのままなので、グループ構成によっては利用しづらい。
- パジャマなどアメニティは最低限、荷物が増える可能性も。
今回のコロナの影響もあり、防疫対策の見えないラブホは閉めてしまう所も増えてくるかもしれません。
そうなるとリノベーションして活用するホテルも増えるはずで、同じような形態のホテルがポツポツとできてくるかもしれません。
見た目やアメニティにはこだわらず、立地が良くて安く気軽に泊まりたいというニーズの方にはオススメできるので、そういった方はぜひ利用をしてみてください。