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まだまだ寒い日が続いていますが、皆さんは防寒対策にどんなものを使っていますか。昔からのスタンダードといえば「使い捨てカイロ」、大正時代から売り出されている燃料を入れて発熱させる「ハクキンカイロ」、最近ではバッテリー内臓で繰り返し使える「充電式カイロ」なども販売されています。
数ある防寒グッズの中で、最近Amazonでもたくさん出てきているのが「電熱ベスト」。この製品は以前からあったものの、腰の一部分しか温められなかったり、付属のモバイルバッテリーが低容量で長く使えなかったり、価格も高価で手を出しにくいグッズの一つでした。2023年の冬くらいから多くの種類が出始め、今冬は多数の電熱ベストが販売され、価格も十分手に届くものとなったので思い切って購入してみました。
この記事では電熱ベストの使い心地や使用方法を忖度なしでお伝えしつつ、私が合計4着、家族全員分購入したお値段手頃で完全に当たりだった製品もご紹介します。
この記事のもくじ
電熱ベストとは?
電熱ベストは、電気の力で熱を発生させ温める仕組みです。「電熱」と言うからには電気の力で熱を発生させ温める仕組みで、さすがにコンセントをつないで温めるということは非現実的なので、モバイルバッテリーと接続するタイプがほとんどで、発熱体を内蔵しているものと着脱できるタイプが存在しますが、Amazonで低価格で販売されている電熱ベストは、ほとんどが発熱体内蔵モデルです。寒い中で働く警備員の方などにも利用価値が高く、ワークマンでも販売されるほど人気の商品となっています。
一般的なモバイルバッテリーを使用
一部には特殊なものもあるかもしれませんが、基本的にはスマホを充電するモバイルバッテリーを電源として活用し、技術の進歩でモバイルバッテリーの小型化と大容量化が進んでいることもあり、電熱ベストでの利用価値が高まっている状態です。モバイルバッテリーが別売りとなっているものも多いので、安いからと言って飛びついてしまうと無駄な出費が増える可能性もあり、付属の有無を必ず確認してから購入しないといけません。
実際どれを買ったらいい?
いざ電熱ベストを購入しようとなると、種類が多く、価格帯も幅広いため、どれを選べば良いか悩んでしまいます。実際私も購入を考えている時、多くの製品を比較し製品を絞っていきました。そして選んだのがこちらです。「NAFUAIR(ナフエアー)」というブランドで、夏用のファン付き空調ベストなども作っているメーカーです。
デザインは素朴で色気のない作業着のような感じですが、通常、上着の下に着用するものなのでこれぐらいで十分。むしろデザイン性が高くて変に価格が上がるよりも断然いいです。ちなみに男女兼用の大人サイズです。
私たちが購入したのは次の通り。
6歳と9歳の娘 / Sサイズ
私 / Mサイズ
妻 / Lサイズ
大人2人は普段着用している服のサイズと同一で、厚手の服を着ていても窮屈ではなく、分厚い冬服の上に着用することを想定しているサイズになっているようです。私たちをこの上にダウンなどの防寒着を着ることでさらに保温効果を高めています。子どもたちにとってSサイズは防寒着からスカートのようにはみ出る感じにはなりますが、座った時にお尻も温まるので、むしろはみ出ている方が良いそうです。
お値段はかなりお手頃
お値段は昨年末の購入時で3999円でした。しかもモバイルバッテリー付属なのでかなりの低価格。それなのに今年に入ってからはこの価格を下回る時が何度もあり、売れ行きによって価格も変動しているようです。ここ3ヶ月ほどの価格変動を見ていると、冬の入りたて時期では6000円程度で販売されていたものが段階的に値下がりしており、次の冬なると改めて価格が高騰する可能性もあり、価格が下がっている今のうちに購入するチャンスです。
コタツにもぐっているような快適さ
電熱ベストを紹介するよりも先に、「実際にどうなのか?」というのが気になっているはずです。はっきり言います。めちゃくちゃ快適です。冬にこたつに潜りながらテレビを見ているような快適さで歩くことができます。昨年末にハウステンボスのカウントダウンへ行ってきましたが、家族全員このベストを着用していたおかげで、真夜中2時まで体力も奪われず快適に遊ぶことができました。
それ以降も外出する時は上着とともに着用するのが当たり前になり、今では家族の必需品となっています。
ベストそのものが暖かい
着用して感じたのが「ベストそのものがすでに暖かい」という印象で、Amazonのレビューを見ても同様の意見が多数書き込まれており、ブログ作成時でレビュー数791、スコアも4.3と高い評価を得ています。
保温性は高く、歩いていたら逆に暑くなりすぎて電源を切ることもあり、そのままでも暖かいので電源が入っていると勘違いして歩いていることもありました。
私が着ているMサイズだと、重量はモバイルバッテリー込みでも780 グラム。軽量なのでこれを着ているから肩がこるというようなことは全くありません。
細かい部分でも、きちんと縫製されたタグがついていて、製造メーカーの製品にかけるプライドを感じることができます。
アルミ加工裏地で保温性バツグン
ベストの表地は100 %ポリエステル素材で、この素材は丈夫で洗濯に強く、耐久性が高く乾きやすいという性質を持っています。カビに強い反面、ニオイや汚れを吸着しやすいというデメリットもあります。熱を溜め込みやすいので、冬服に適した素材です。中には、汗や水蒸気などの水分を吸収して発熱する「吸収発熱効果」のある中綿が使用されていることもポイントの1つです。
裏地はアルミ加工が施されており、災害時に使用される「防災アルミシート」をご存知だと思いますが、断熱効果が高く風を通しにくい性質から防寒性に優れた素材とされています。この素材のおかげで、外からの冷たい風や冷気の侵入を防ぎつつ、内側の熱を外に逃さない工夫がなされています。
ポケットは4箇所
ポケットは4ヶ所あり、外側の左右に1ヶ所ずつ。
マジックテープ付きの内ポケットが右胸に1つ。ここには予備のモバイルバッテリーを入れておくのにも便利そう。
バッテリーポケットは左胸の内ポケット。ファスナー付きでモバイルバッテリーを落下から守ってくれる親切設計。
ライト付きのボタンで温度調節
ベストの温度は約40 °c、約50 °c、約60 ℃の3段階。左胸に搭載されているボタンを長押しするとスイッチオンで、同じく長押しするとスイッチオフ。ボタンを1回押すごとに、緑(弱)、青(中)、赤(強)に変更できます。正直、青→オレンジ→赤みたいな並びの方が直感的に分かりやすいかなと思うのですが、緑が弱ということさえ覚えれば間違えることはないです。
背中部分とおなか部分のヒーターは別々にコントロール可能で、背中だけオンにしたり、背中は中の温度、おなかは弱の温度にすることも可能。背中部分は普通に着用していても体に密着しているのですが、おなか部分は隙間ができることも多く、そうなると当然暖かさは伝わりません。なのでエネルギー節約のことも考え、背中部分のみオンということが多くなりますがそれだけで十分暖かいです。ポケットに手を入れると暖かいので、どちらかというと手を温める用に作られているのかもしれません。
9ヶ所に内蔵された発熱体
発熱体は航空機や自動車でも利用されている炭素繊維の加熱シートが採用されており、鉄よりも重さが軽く強度は10倍。熱伝導率が高い素材のため5秒程度で熱を感じることができ速暖性があります。発熱体が組み込まれている場所は、前面左右ポケット付近、背中一面に6ヶ所、そして首もとです。
首もとが暖かいという大切さ
この電熱ベストで特に優れているのが「首もとにも発熱体が組み込まれている」ということ。別に驚かないことかもしれませんが、ここが暖かいかどうかの違いで寒さに対しての耐性がかなり変わります。正直、これを使ったことで首もとが暖かいことの大切さを実感したぐらいです。低価格の電熱ベストには首もとに発熱体が組み込まれていない製品もあるので注意しましょう。
実用性抜群のモバイルバッテリー
付属しているモバイルバッテリーは一般的なスマホ用のものと同一で、最近よく見かける薄型のかさばらないタイプのもの。我が家は家族全員分4着購入したので一気にモバイルバッテリーが4台増えるというカオスな状態になりました。
Amazonの販売ページでは10000 mAhのモバイルバッテリー付属と紹介されているのですが、Sサイズを2着、MとLサイズを1着ずつ購入したところ、なぜかMとLサイズだけは12000 mAhの製品が付属してきました。裏面には電気製品の安全基準を満たしていることを示すPSEマークもちゃんと印字されています。2019年2月からモバイルバッテリーはPSEマークがないと販売できないこととなっています。
使用時間は環境にもよりますがモバイルバッテリーが満充電の状態から、低で約6時間、中で約4時間、強で約3時間とされていますが、実際、低で使っていたときは8時間程度使えた経験があります。
汎用性の高い入出力端子
モバイルバッテリーの入出力端子は、出力用にUSB-Aタイプが2ポート、充電用にUSB-Cと今では少なくなりつつあるMicro-Bを搭載。内ポケットの中から伸びているUSBケーブルに接続します。USB-Aタイプが2ポートあるのは実は無駄ではなく、他のUSB式防寒製品を同時使用することもでき、USB接続の発熱マフラーも所有しているので、胸元で同時接続できてかなり便利でした。
モバイルバッテリーを入れておくポケットの周りには電熱線が組み込まれていないので、発熱で異常を起こすような事はなく、むしろ防寒性能の高いベストの中なのでほんのり暖かくぬくもって寒さから守ってくれている印象です。過度な寒さや暑さの中でモバイルバッテリーが本来の性能を発揮できないことは周知されていますが、保温されているおかげで、少しでも長い時間エネルギーを効率よく使えるのは大きなメリットがあります。
電熱ベストを使用しない時期はスマホ用のモバイルバッテリーとしても活用可能で、スペックを見る限り高速充電ができるモデルではないのですが、10 W程度の速度で充電が可能なようです。似たようなスペックで探してみると2000円前後したので、モバイルバッテリーの方が高価なのでは?とも思えてしまいます。
もし付属のモバイルバッテリーが使えなくなった場合、ポートの数は違いますが、ダイソーで評判の良い同容量の製品が税込1100円で販売されているので、こちらを代わりに購入しても良いでしょうし、旅先で思わぬエネルギー切れを起こした場合、緊急用に購入して使うこともできそうで良いかなと考えています。
実は洗濯機で洗える
意外ですが、この電熱ベストは洗濯機で丸洗いが可能です。特殊な溶剤を使い衣類へのダメージを最小限に抑えて洗浄ができるドライクリーニングは禁止で、
タグにもその旨が表記されており、絞ったり漂白剤を使った洗濯は禁止されており、40 °c以下のお湯で手洗い、または、家庭にある洗濯機にそのまま入れて水洗いすることができます。そのためUSBコネクタの金属端子部分は防水キャップが付属し、浸水を防げるよう配慮されています。理想としては洗濯ネットを使った方が良いようで、念のため洗い後の長時間の風乾燥は避けた方が良いでしょう。。間違っても衣類乾燥機は使わず自然乾燥が必須となります。
車の燃費向上にも
電熱ベストはアイデア次第で多岐に活躍させることができます。その中で私がおすすめとしているのは、車の運転中での着用です。ガソリン代が高騰しレギュラーでも180円を超えるという非常事態に、車の燃費をいかに下げるかという話題が持ちきりです。特に寒い冬はエアコンを付けざるをえないので、当然、その分車の燃費も落ちることとなります。電熱ベストを着用しながら運転することで、車のエアコンOFFでも問題なく車内で過ごすことができ、燃費をムダに落とすことなく運転できています。10000 mAhのモバイルバッテリーを0 %から満充電するのにかかる電気代は1円程度と言われているので、この金額で車の燃費を補えるのなら大幅な節約となります。
年末に旅行で深夜から朝にかけて車の移動をしましたが、外の気温が2 ℃前後にもかかわらず家族全員電熱ベストを着用し、一度も暖房を入れることなく目的地に到着できました。おかげで燃費はリッター2キロほど向上し、往復で400キロほどの行程だったので随分助かりました。電熱ベストのモードは弱の背中のみで十分で、寒さに震えることもなく、エネルギーも目的地まで切れることなく使用できました。
寒いキッチンで料理を作る時に着用したり、庭仕事で使うなどアイデア次第ですが、絶対にやってはいけないのは着用しながら寝ることです。就寝前は、ほんのり暖かい程度と思っていても、就寝中は体の密着率も高く低温やけどを起こす可能性もありえます。モバイルバッテリーや接続ケーブル、内蔵されている電熱線に負荷がかかり破損させてしまう可能性があり、故障程度で済むと良いのですが、最悪の場合発熱などの事故が起こる可能性があるので、就寝時の使用は絶対に避けましょう。
この記事を読まれている方で、実際に買うか迷ってここにたどり着いた方も多いと思います。迷うくらいなら絶対に買った方が良いですし、買うつもりがあるなら1日でも早く購入し寒い冬を快適に過ごす方がお得です。購入後の使用コストも1回1円以下と省エネでコスパが良い製品なので、ぜひ、早めに購入し寒い冬を快適に乗り切りましょう。