とても残念です。
ゲームクリエイターの飯野賢治さんが2月20日、高血圧心不全で42歳という若さでお亡くなりになられました。
30代以下の方はご存じないかもしれませんが、恐らくゲームクリエイターというジャンルを確立したのはこの人が最初じゃないでしょうか。
かつて次世代ゲームの戦争が起こった1994年。
3DOというゲーム機がありました。
プレステやセガサターンなどには勝てず、価格も54800円という高価格設定が仇となり数年で消えてしまった伝説のハードですが、株式会社WARPという会社が、かなり力を入れてユニークなソフトを作っていました。
その会社の社長が飯野賢治さん。
◇伝説のDの食卓
伝説のソフト「Dの食卓」は飯野さんの作品で、このハードで発売され、当時のキラータイトルになったのではと思います。
また、見えない敵と戦う「エネミーゼロ」や、画面が全く映らない音声のみのゲーム「風のリグレット」など革新的発想のゲーム作りもされていました。
ここ数年というか十数年はあまり目立った活動は無かったようですが、久々にネットに名前が露出したと思えば今回の訃報です。
ゲーム業界では、やんちゃんな人だったので、あまり良いように言われない部分もありますが、現在のゲームの方向性、例えばCGが多用されているとか、随所にムービーが入るとか、映画のようにゲームを進めて行くとかの部分で影響力はかなり大きいと思っています。
また、いつかやんちゃな事をしてくれるのではと期待していただけに、今回の訃報は本当に残念に思います。