通信制限なし話題のポケットWi-Fi『限界突破Wi-Fi』を契約してみた件 地方や山でも使える?

 

パケット通信使い放題戦国時代に突入か?

 

最近ポケットWi-Fi界隈が騒がしいです。

というのもグッドラックという会社が『どんなときもWiFi』そして今回紹介するX-mobileが『限界突破WiFi』を月額3000円の価格プランで相次いで発表しました。

 

いままでも使い放題というプランは様々にありましたが、実は3日間で使えるパケット容量が決まっていて事実上使い放題ではないというのが現実でした。

 

そしていま出てき始めているのが正真正銘使い放題で、「1日で3GB使ったら3日間は速度制限ね~」なんてけち臭いことはありませんし、格安SIMサービスでありがちなピークタイムは激遅になって使い物にならない、普段から遅すぎてストレス爆発といったことも今のところありません。

 

限界突破WiFiは後発のサービスなのですが、どんなときもWiFiに真っ向から勝負を挑んでいる会社で、料金プランや端末に至るまで群を抜いている感じがしますし、競合ができるというのは消費者にも良い影響があるのでどんどん頑張ってほしいところです。

 

ということで他にも同じようなサービスが登場するはずですしこれから制限なしポケットWi-Fi戦国時代に突入していくのはもう確実でしょう。

 

初期費用はいくらかかるの?

 

通信サービスなので初期費用がかかるのはある意味当たり前になっていますが、実際にはいくらかかるのでしょうか。

 

初期費用>>>0円

 

まさかの0円で事務手数料みたいなものもなくてかなりお得です!

大手キャリアでも機種変したりすると2~3千円は取られるので嬉しい限りですね!

 

格安SIMのサービスと違って今のスマホのSIMカードを差し替えてといった利用方法ではなく、俗に『ポケットWi-Fi』と言われる通信端末を使っての利用サービスとなります。

 

ということは通信端末を購入したりレンタルしたりする必要があるのですが、こちらの代金はいかがでしょうか?

 

本体代金>>>無料

 

なんとまさかの無料です!

例えば競合の「どんなときもWiFi」だと本体はレンタルで契約終了後は返却が必要になります。

こちらは本体も無料だし返却も必要ありません。

言ってみれば「タダであげますよ」というやつです。

これはめちゃくちゃ嬉しいサービスですね!

 

実際月いくらで使えるの?

 

では月額の料金を見ていきましょう。

かかる費用は次の通りです。

 

月額利用料>>>3500円(税込3850円)

ユニバーサルサービス料>>>数円

 

以上のみで大手キャリアで発生するLTE利用料金とかパケットのややこしいプランとかそういった料金プランもなく明確です。

契約初月はスタート日に合わせて日割計算されるのも良心的です。

 

契約期間や違約金は?

 

契約期間は携帯各社と同じ2年間が一区切りとなり、以降は1年ごとの契約更新になります。

解約金は初めの2年以内が18000円、以降は5000円が必要になりますが更新月での解約だと無料になります。

なお更新期間として3ヶ月間の猶予があるので比較的長い設定期間だと思われます。

 

クラウドSIMの技術で快適通信を実現!

 

限界突破WiFiの通信端末には物理的なSIMカードが挿さっていません。

携帯の機種変で見たことがあると思うのですが、スマホにピンを差し込んでトレーを引き出して小さなチップを入れているアレです。

これで電話番号や通信の色々を管理してスマホや通信端末が使えるようになっていて絶対に必要なものなのですが、ではどういう仕組みになっているんでしょうか?

 

答えは「クラウドSIM」にあります。

 

クラウドSIMは通常のSIMカードと違ってインターネット上にSIMカード情報を保管し、それぞれの通信端末に情報を送信することによって物理SIMカードと同じ仕組みを果たす比較的新しい技術になります。

で、この技術がもたらす恩恵がすごくて、情報だけのやり取りということなので対応している様々な会社のSIMが使えるようになるわけです。

 

日本だとdocomo、au、SoftBankが対応し、限界突破WiFiだとその他世界中の107ヶ国でも利用が可能になっています。

 

みなさんこんな経験ってありませんか?

 

山など電波が悪そうな場所に友人と旅行に行った時の話。

スマホを使おうとするとなんと圏外。

でも友達は違う携帯会社で3本アンテナが立っている。

 

よくあるスマホあるあるですが、クラウドSIMだと状況が違ってきます。

 

限界突破WiFiの場合原則はSoftBankの回線を選ぶようになっているようです。

さて、山に旅行に行って山間部でSoftBankの電波が無くなってしまいました。

すると何が起こるかというと今度はdocomoやauの電波を受信し使えるようになるのです。

 

つまりSoftBankとdocomoとauのスマホを持ち歩いているのと同じことが見えないところで行われているのです。

 

こうやって考えると3社の電波を使えて3500円というのはそれほど高いようには思えませんね!

 

これだけで欲しくなるかも?物欲をそそる端末

 

通信の際に使う端末ですが、こんな感じです。

 

 

なにこれ?スマホじゃんと思ったアナタは大正解です。

 

限界突破WiFiの通信端末はjetfon P6というモデルをカスタマイズしたAndroidスマホで基本スペックは次の通り。

 

カラー>>>ブラック

重さ>>>162g

液晶>>>5.7インチ

接続端子>>>USB C

 

一応基本モデルはスマホなのですが通信端末用に各種制限がかけられていてアプリのインストールや通話はできませんし、カメラが付いていながら写真撮影も制限がかけられていて使えなくされています。

 

ただしGoogle翻訳とGoogle Mapは標準装備になっていて、このあたりは海外でも使えることをぞんぶんにアピールした端末仕様になっています。

 

jetfon P6ベースということは関連アクセサリが使えるので、液晶保護フィルムや保護ケースなども販売されています。

 

私はAmazonで液晶保護フィルム楽天で手帳型スマホケースを購入しました。

 

スマホ仕様なので液晶保護フィルムとケースは必須です。

破損すると18000円の修理費用が必要になるので早めに購入するか、毎月500円で2回まで修理費用が0円になる端末保証プランを契約しましょう。

 

ここから本題、実際快適に使えるの?

 

どんなに安価でサービスが良くても肝心の通信が快適に利用できなければその価値はまったくありません。

快適度はどうでしょうか?

 

現在2週間ほど使っていますがかなり快適です。

 

私の場合家では光回線のWi-Fi、外出時に限界突破WiFiを使っていて旅行中に車の中で家族が同時接続しながらネットをやっていても全く問題の無いレベルでした。

 

それよりも外出してもiPhoneのWi-Fiマークが消えないままになっているので、Wi-Fiが一緒に付いてきているような不思議な感じです。

 

私は山口県の地方在住で丘の上の方に自宅があるのですが、届いた日にスピードテストで計測すると下りが16Mbps、上りが6Mbps程度でした。

下りというのはインターネットの情報がスマホに下りてくる速度で、画像の表示やYouTubeを閲覧する時の快適度が変わってきます。

上りはスマホから何かを送信する時のスピードです。

 

実は契約しているauの電波強度がアンテナ本数で1本程度の時が多く、正直下り1Mbps程度も有り得るかなと思っていたので想像よりもスピードは出ているようです。

 

旅行中に比較的人口の多い下関や福岡の主要都市で計測すると下り30MBps程度は出ていたので十分に実用的だと言えます。

移動中の山間部でも圏外にならず5Mbpsとか出ていたので想像以上に使えます。

 

通信端末に関してもフリーズやシャットダウン、電波を受信しなくなったなどの問題は今のところ1つもありません。

友人は自宅でも固定回線の代わりに使っているのですが、特に問題なく使っているということです。

 

ただしバッテリーの持ちに関しては少し問題ありで、公式サイトには3400mAhのバッテリー搭載で最大15時間利用可能と掲載されているものの実際には半分くらいの時間でもバッテリー切れを起こすことはあるようです。

このあたりは通信専用端末と違いスマホベースで液晶も大きな端末という部分が足を引っ張っているように感じます。

 

旅行や人の多いイベントでは確実にモバイルバッテリーが必要になってきます。

 

これを使うと高速通信ができるの?

 

Twitterなどを見ていると早い遅いの話で溢れかえっていますが、勘違いしてはいけないのがこのサービスを利用したからといってスマホ単体で通信するよりも高速な通信ができるわけではありません。

 

Wi-Fiと聞くと高速なインターネット回線のイメージがあって勘違いしそうですが、Wi-Fi電波が飛んでいるのは通信端末からスマホまでの間で、通信端末までは通常の携帯回線で電波を受信しています。

 

渋滞している道路をスポーツカーで走っても軽自動車で走っても同じ速度しか出せないのと同じで、同じような回線の電波を使っているので特に早くなることはないです。

 

ただし例外としてauの電波が1本でSoftBankの電波が5本立っているような環境だと速度改善は見込めるかもしれませんが100Mbpsとかは無いものと思ってください。

 

本当に制限はかからないの?

 

もうここが一番気になる部分と思いますが、どんなに使っても制限はかからないと言われていて実際100GB程度使った人でも大丈夫だったそうです。

 

自宅で固定回線代わりに使う人だと例えばPS4のソフトで50GBを一気に使うということもあります。

いまのところ制限にかかったという話は聞かないのでこの辺りは安心していても大丈夫そうです。

 

ただし一人でネット回線を占有してしまうような通信とかファイル共有ソフトなどを使った通信、違法ダウンロード、不正利用などは通信制限の対象となるので良識のある使い方をしてきましょう。

 

結局契約すべきなのか?

 

税込3850円というのは実は微妙な価格設定で、現在のスマホのパケット契約プランから引き算するとこちらの方が高くなる可能性があります。

 

私の場合パケットのプラン+テザリングのオプションで計算すると最安のプランとの差が3500円以上だったので迷わずに契約をしました。

それだけではなく各種タブレットやノートPCを外で使いたかったり、車で移動中にWi-Fi専用Kindle Fireを子どもに使わせることができるメリット、旅行中のホテルで使いにくい無料Wi-Fiを使わなくて良かったり、外出先で気兼ねなく動画を見られたりとかなりライフスタイルが変わるキッカケになっています。

 

さて契約、どれくらいで届く?

 

契約を決めたアナタ、では実際どれくらいで届くのでしょうか?

これ系のサービスは即日発送が基本のようですが残念ながら現在かなり人気があるらしく端末の入荷も待ちが起こっている状態のようです(ブログ掲載時での状況)。

 

私の場合だとこんな感じでした。

 

10月24日の夜

>ネットで申し込み

 

10月29日

>審査完了のメールが届く

 

10月30日

>マイページ開設のメールが届く

>端末発送

 

11月1日

>端末到着

>11時から電波開通

 

実際には10月25日からという感じなので、申し込みから1週間で届いた計算になります。

 

代理店に在庫があれば即日利用も可能ということらしく、急ぎの方は店頭契約も考えてみられると良いかもしれません。

 

まとめ

 

過去ポケットWi-Fiの名前が初めて付いた端末から楽天の端末まで色々と使ってきましたが、価格も4000円以上でキャリアの回線そのままを使っているわけではないので低速になったり圏外になったりで、結局は高い契約料に最終的には解約の2年間を待つという状況が何度も続いてきました。

 

時代がスマホのパケット使い放題が当たり前だっり月に7GB使うほどのコンテンツが無かったりでPCのためみたいな感じもあったからだと思います。

 

ただいまの時代は下手をするとPCよりも通信量は多くなる可能性もあり、ましてやパケットのプランも高く制限もある状況なのでスマホと2台持ちする手間を考えても十分に契約する価値があるのでは無いかと考えています。

 

ちなみにこれを契約してからauの1GB未満なら最安になるプランに変更したのですが、10日ほどで勝手に端末がモバイル通信した分の50MBほどしか使っていない状態です。

 

みなさんも一度プランを比較•検討して契約を検討されてみるのはいかがでしょうか。