JUGEMテーマ:USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
コロナでテーマパークとしては長期間となる臨時休業も明け、
7月20日から全国のゲストが受け入れ可能になったUSJに、
新しいパレードも開始されたということで行ってきました。
今回は独自のコロナ対策やアトラクションの変更点・混雑状況などをレポートしていきます。
訪れたのは7月後半で連休が明けた平日のUSJ。
とはいうものの本来であれば夏休み真っ只中で、
最寄り駅であるユニバーサルシティ駅に向かうJR車内も混雑しているような状況なのですが、
ユニバーサルシティはご覧の通りの少ない人波です。
いつもならば人が多くて狭く感じる通路ですが、
現在の平日は人がまばらです。
レストランも混雑する事はないようで、
お昼前は来店者ゼロのお店も幾つかありました。
これからパーク内へと進んでいくわけですが、
最初にくぐる白いゲートでは検温が実施されています。
まずはここで体温を測定し37.5℃以上の熱があると入場できないようになっています。
ちなみにここで計測するのとは別に、
悪寒、咳、鼻水、だるさ、頭痛、味覚・嗅覚の異常、下痢、筋肉痛
といった自覚症状がある人も入場不可となっているので、
最悪の事態を考えパークに行かないという選択肢も持ちましょう。
検温については非接触の体温計で行っており、
実際に2人別の場所へ連れて行かれているのを目撃しました。
顔を見ているとどう見てもしんどそうな感じで、
なんでこんな時期に来たんだろうという疑問しかわかない感じです。
無事に検温もクリアーするとチケット購入や顔認証を実施してのパーク入場となります。
USJにおいて一番最初に列に並ぶのがこのエリアとなりますが、
ソーシャルディスタンスを踏まえて青い目印ラインが地面に設置され一定間隔で並ぶように指示されます。
この周辺にも多くのクルーが常駐し、
キチッと距離を保てないゲストにはお声掛けを実施されていました。
詰めていない分いつもより入場までの距離を感じますが、
実際には通常の3倍くらいの幅を取っているので比較的早く入場できます。
入場する前にはおなじみの荷物検査があるのですが、
それと同時に手のアルコール消毒が必須となります。
検温→荷物検査→手のアルコール消毒、
そして顔認証で入場と通常よりも多くのステップを必要としますが、
より安全に遊ぶためには最低限の安全策だと思えるのでしっかりと行いましょう。
パークに入場するとおなじみウッディ&ウィニーが遊んでくれるのですが、
やはりこの時期はソーシャルディスタンスを確保しての写真撮影となります。
ブルーの目印が設置されているので、
その距離感を保ちながら自撮りしたり記念撮影したりする感じになります。
ただこれが意外に良い感じで、
今まではガツガツ前に行ける人が独り占めしていたグリーティングでしたが、
比較的気楽に行えるようになっています。
こんな写真も手軽に撮れるので今後もこの方法いいんじゃないかとも思っています。
アトラクションと違いエリアが広範囲に及び、
集客も多く長時間の待機が予想されるパレードはUSJ側も最も頭を悩ませるイベントだったと思いますが、
様々な対策を講じ安全に鑑賞できるように工夫が行われています。
まず鑑賞スペースですが、
「座って見る場所」「立って見る場所」それぞれにマークが設置されています。
原則1つのマークには大人ひとりだけの滞在で、
両隣とは比較的余裕をもったスペースが確保されます。
前後に関しても荷物が十分置けるくらいの距離が保たれ、
詰め詰めでない分立ってでも鑑賞はしやすいというメリットはあります。
街路樹の前などはマークの設置が無いのですが、
そこに座って移動をお願いされた人もいるので比較的徹底されているかと思います。
現在のところパレードの実施は曜日に関わらず11時からの1回のみ。
通常であれば11時台・夕方前にもう一回というのがパターンですが、
リスクを減らす目的で1回のみに制限している模様です。
また11時というのも集客時間帯としては間に合わないゲストも多いと思いますが、
混雑しきってしまわない時間帯且つ熱中症予防という部分から設定されていると考えます。
今回のパレードでは水がまかれたり、
泡が大量に飛んできたり一緒にダンスしたりということは実施されずに、
通過していくフロートを鑑賞するというスタイルになります。
ただそこはアイデアで勝負してきたUSJ。
今回は別売りのフラッグを使ってアピールしたり振り付けを踊ったりできるようになっています。
このフラッグは1つ500円で、
パレード期間中でもある8月31日までは年間パス呈示で、
飲食・物販共に20%OFFになるので400円での割引き購入も可能です。
パレードが目の前を通過するのはだいたい7分間くらいで、
決して長くないもののやっぱり見ていて楽しいショーになっています。
適度に距離が保たれてよりゲストの存在が確認しやすくなっている状況なので、
キャラクター達もまんべんなくコンタクトを取ってくれている様子で、
新調したエルモのスマホケースにエルモが反応してジェスチャーしてくれるようなこともありましたよ。
パレードが終了したら少し早めのランチタイムですが、
現在の平日だとどこも待ち時間なく食事ができる感じでした。
というよりもガラガラと言った方が良いかも。
レストランも当然ソーシャルディスタンスが保たれています。
今回訪れた「スタジオ・スターズ・レストラン」はT2:3Dの向かいにあって、
比較的ゆっくりできるのでお気に入りのレストラン。
店内入場時は手のアルコール消毒を求められます。
その後は案内されて先にテーブルへ。
以前であれば支払いを済ませてからの案内でしたが、
もしかしたら余計な物を持って行かれるのを防ぐためかテーブル確保が先になっています。
以前のような向かい合わせでの着席禁止は無くなっており、
対面しての着席が可能になっていました。
ドリンクのストロー差しやスプーン・フォーク類もセッティングしての会計となり、
以前のように食器コーナーからセルフで取れる物は紙ナプキン含めて一切なくなっています。
ですので追加の食器はクルーへお願いするようになりますが、
どのクルーの方も愛想が良いので気軽に頼んでみましょう。
なおどの店舗も片付けはそのまま置いて帰るようになっています。
これは不特定多数が消毒せずにテーブルを使ってしまうことを防ぐ目的で、
食べた後はそのまま置いて帰るとクルーがゴミを回収し消毒作業を行ってくれます。
トイレ等で席を無人にしてしまうと帰ったと見なされるので、
タオル1枚でも残して席を離れる必要があります。
実際、
男性ひとり客が席を離れて追加オーダーに向かった際、
閉じられていたランチボックスが途中なのに廃棄されてしまったという場面に遭遇した事があります。
ちなみにキチンと謝罪と弁償を受けられていてトラブルにはならなかったようです。
混雑することがテーマパークにとってのアイコンで、
長い行列は珍しくもないアトラクションの待ち列。
特に最近のテーマパークは待ち列にも工夫が凝らされ、
狭い室内風の建物内を移動するなども多くのアトラクションで見受けられます。
将来的には繁忙期は整理券を配布するなどの対応は見られるでしょうが、
現在の所は待ち列の移動距離を長く設定し、
他と同様に立ち位置マークで距離を確保して並ぶよう対策されています。
また一部のアトラクションでは構成を変えての上演が行われています。
確認できたアトラクションでの変更点は以下の通り。
【T2:3D】
プレショーは映像共に無し。
麗華さんはメインシアターのみで登場し、
前半の演出も変更。
【シング・オン・ツアー】
プレショーの映像無し。
目玉を探すかけ声無し。
【ウォーターワールド】
水がかかりにくいように調整。
ジェットスキーでの水かけも無し。
ブーイングのかけ声禁止。
ブーイングの代わりに足音、
拍手で声援を送る演出に変更。
【ミニオン・ハチャメチャ・ライド】
少人数での乗車。
恐らく1列1組になるように調整されている。
【ハローキティのリボン・コレクション】
キティちゃんと距離を取っての写真撮影。
触れたりハイタッチなどはできない。
【オリバンダーの杖】
オリバンダーと距離を取るように立ち位置が定められている。
助手が常駐し杖の受け渡しは手袋やマスクを着用した助手が行う。
【プレイイング・ウィズおさるのジョージ】
キッズゾーンの廃止。
全員が着席しての鑑賞。
【ジョーズ】
水しぶきの一部カット。
水がかかりにくくなっている。
一部のアトラクションは休止状態となっている所もある。
演出の変更については今だけの特別バージョンな感じがして、
基本的にはお得感もありました。
パーク内の混雑の印象は、
V字回復する前の閑散期みたいな感じ。
と言ってもわかりにくいと思いますが、
待ち時間は人気の「ザ・フライング・ダイナソー」や「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」なども5分待ち。
ショーも定員を半数に減少させているとはいうものの空席は目立つ状態。
ただこれは純粋にゲストが少ないという理由で待ち時間が短いわけではなく、
稼働率を上げているのも影響していると思われます。
特にハリウッド・ドリーム・ザ・ライドなどでは前3列などの少ない乗車での稼働を何度も目撃しており、
実際待機列から乗車・発進までもスムーズな事が多かったので、
待ち列が伸びないように高稼働率でどんどんアトラクションを動かしていると予想します。
ラグーンのまわりに設置された「ラグーンデッキ」、
サンフランシスコ・エリアの「ロンバーズ・ランディング」では
マスクを外して休憩可能な「マスクフリーゾーン」が設置されています。
特にロンバーズ・ランディングは室内で、
出入口は開放されているとはいえエアコンが効いているのでオススメのスポットです。
ここは元々はレストランだった所で、
「パークサイド・グリル」と同じく比較的高価格帯の食事ができる場所でした。
そういうわけで内装も落ち着いており休憩するにはもってこいです。
室内のテーブル席はひとり1席と決められており、
グループで訪れても別の席での着席となります。
これは会話による飛沫感染予防も想定されているのでしょう。
なのでここでは会話はせずにゆっくり休むようにしましょう。
持ち込みも可能で、
ちょうど入口横のテラスでスムージーが販売されていたので持ち込んで休憩しました。
パレード、レストラン、アトラクションと、
USJの基本となる施設のコロナ感染予防策を見てきましたが、
これ以外にも様々な場所で対策は施されています。
策などのゲストが思いがけず触れるような場所は定期的に除菌清掃が行われていました。
物販に関しても徹底されており、
入口と出口は分けられており入口には必ずクルーが常駐し消毒をするよう求められます。
レジでの会計も支払いが終わるごとにカウンターの除菌清掃を実施、
お金やレシートの受け渡しはトレーを用いてで、
クレジットカードも自分でリーダーに差し込むようになっており、
双方に間接的な接触が行われにくい取り組みがなされていました。
できる限り電子マネーでという表示もされていたので、
コレを機械に急速に取り扱い可能な電子マネーが増えるかもしれません。
外での物販、
ポップコーンなどのカートフードも待ち列マーキングが設置され、
適切な距離を保ちつつ待つようになっていました。
USJで行列ができるのはアトラクションやレストランだけではありません。
トイレも行列が見込まれるので距離を保つ必要があります。
トイレの待ち列にもマーキングが設置され安全に待てるように配慮が行われると同時に、
感染拡大の手助けをしてしまう恐れのあるハンドドライヤーの稼働を中止。
その代わりにペーパータオルが設置されました。
以前はハンドドライヤーなんて無くてペーパータオルだったので昔に戻ったようです。
ある程度コロナが収束しても今後の事態を見据えて、
ハンドドライヤーとペーパータオルの同時設置になると予想しています。
withコロナと言われる時代になりましたが、
そもそも人が密集し行列を作り大きな声を出して楽しむのが醍醐味のテーマパークのひとつ、
USJも頭を悩ませたと思います。
USJにとってはそこからクラスターが発生するなどは決してあってはならない事ですし、
とはいうものの千人規模のクルーの雇用も保障しないといけないので、
様々な辛辣な意見がある中での営業再開だと思われます。
実際足を運んでみるとクルーは徹底しての除菌清掃などが行われ、
マスク着用をしていないゲストや立ち位置を守れないゲストへのお声掛けも頻繁に行われていました。
むしろ現在の状況だとゲスト側がマナーやモラルをキチッと守れるか、
どんな対策がされているのかをキチッと把握してUSJを訪れる必要がありそうです。
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