この記事のもくじ
福岡イオンへ
昨晩は福岡まで200キロ近く走り福岡イオンへ行って来ました。
目的は「ドライブインシアター」。
その歴史は古く登場したのは1930年代。
全盛期は1950年代で、アメリカでのシアター数は現在の日本のスクリーン数を圧倒的に上回る4000シアター以上が稼働していた。
日本においてのドライブインシアターの歴史は1960年代。
全国で20箇所ほどが稼働し、1990年代がピークでそれ以降は衰退し2010年に最後のシアターが閉館した。
2018年に熊本県阿蘇でドライブインシアターが誕生し、日本で唯一の常設ドライブインシアターとして現在も営業を続けている。
2020年に新型コロナウィルスの影響による外出自粛やソーシャルディスタンスにより、他人と接触せず安全に映画鑑賞ができるドライブインシアターが復活、懐かしさや珍しさもあり全国で再び脚光を浴びている。
臨時駐車場へ
今回シアターとして設営されたのは、イオンから道路を1本はさんだ臨時駐車場。
イオンの駐車場が全て満車になったときに使われるちょっと離れた所にある駐車場です。
そこにエアで膨らませるスクリーンが設置されています。
一応通りからは見えないように向きが調整されています。
入場受付
開始までの準備
到着したらボーッと待っているのは禁物。
映画を快適に車内で楽しむための準備をしておきましょう。
まずは座席のセットアップ。
ミニバンの場合はシートをフラットにして鑑賞するのがお勧めで、左右に駐まった子連れファミリーもそうやって鑑賞されていました。
我が家は子連れでチャイルドシートとジュニアシートが取り付けてあります。
それを一旦撤去しフラットな空間を作りあげます。
2列目以降はスクリーンが見えないので3列目は荷物置きにしました。
スクリーンに集中できるようカーテンも閉めて車内環境の準備は完成。
ラジオの設定に手間どう
次に行うのがFM放送の受信テストです。
映画の音声は外で流すわけにいかないので、カーステレオのFM音声を使い流す事となります。
FMラジオのチャンネルが指定されるわけなんですが、我が家はドライブ中にラジオを聞く習慣が全く無く、今回初めてのラジオ受信。
そもそもプリセットされているチャンネルは合わせられるものの、指定のチャンネルに合わせる方法がわからず苦戦しました。
とりあえず取説でわかったのですが、同じようにラジオを使った事が無いよって方はあらかじめ確認してから出発されるのをオススメします。
もしカーステレオにラジオ機能がない場合は開場での貸し出しは全くないので、ラジオ機器を別途持参する必要があります。
いずれも用意できない場合は残念ながら無音での鑑賞となるか、イオンにラジカセを買いに走る必要があります。
上映前には注意事項のアナウンスが流れていて、開始前の挨拶などもラジオを使って行われます。
なんでも九州地方での開催は今回が初めてだそうで、その1回目のお客さんになったようです。
そういう意味ではオペレーションで不慣れな部分や手際の悪さも感じたので、今後に期待といった感じです。
雨が降る中での開催
今回の開催は残念ながらの雨。
丸1日激しい雨が降ったりやんだり、小雨が降ったりと安定しないお天気。
ドライブインシアターは雨でも開催されますが、ワイパーをフルで動かさないといけないくらいの大雨になると中断もしくは中止となります。
今回の上映中は終始小雨で手動もしくは自動でのワイパー稼働が必要でした。
ただ、思ったほど気が散ることもなくほとんど問題無く鑑賞できました。
エンジンはONガソリンは余裕有りで
ドライブインシアターは窓や扉・サンルーフの開放は禁止です。
なのでこの時期はエアコンの稼働が必須となります。
エンジンはONの状態なので当然ガソリンは減ります。
今回のような雨天であれば気温も下がるのでガソリン使用率も減りますが、晴天かつ締め切って人が多い車内は温度上昇も激しいのでエアコンもフル稼働になります。
ガソリンに余裕のある参加が必須で、実際注意事項にもその事が記載されています。
トイレは事前に
ドライブインシアターが映画館と違う点はトイレが遠いこと。
会場内にトイレは用意されないのでイオンまで行く事となります。
ただ今回の開場は臨時駐車場でイオンへ往復すると20分近くかかるでしょう。
なので早めに会場入りしてトイレは事前にすませておきましょう。
そして上映開始
準備も完全に整え遂に上映開始です。
今回上映されたのは『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』。
昨年11月に公開された映画で、既にDVDも発売されているので旧作の上映になります。
ドライブインシアターが旧作上映ばかりなのは車1台でいくらという価格設定にするためや、設営・運営費用を引いても利益が出るようにするためでしょうか。
話が反れましたが車内からの鑑賞は特に悪い事はありませんでした。
スクリーンがもう少し大きかったら良かったのと思う事や、スクリーンのバックがイオンで光が気になること、道路に面しているので正面からやってくる車のライトが眩しいことなどがありましたが概ね満足です。
価格も3000円で、我が家は大人2名、未就学児1名、2歳児1名なので劇場で鑑賞すれば5000円近くかかります。
ドリンクとスナックも付いてこの価格なら納得です。
車ならではのメリットも
車内で映画を観るというのはメリットもデメリットもありました。
デメリットとしては車内のパーツが邪魔になることで、特にルームミラーは2列目に座る大人には邪魔になりました。
デメリットは他にもあるものの、車内で鑑賞というのが前提なので不満になるほどではありませんでした。
むしろメリットの方が多くて、例えば好きな食べ物を食べながらの鑑賞ができます。
とんかつ弁当だって、ラーメンだって、マクドナルドだってなんでもOKです。
子どもが騒いでもOKなのは我が家にとって一番のメリットだったかも。
2歳の次女なんて大好きなアンパンマンの30分映画だってジッと観ていることは不可能で、間もなく5歳の長女でさえもイゴイゴしながら観ていました。
これが映画館なら外に連れ出してってしないといけませんが、車内であれば気にすることもありません。
読めない文字を声に出して読んであげたり、わかりにくいシーンを説明したりもできたので良かったです。
最後のまとめ
今回は観たい映画を観るためではなく、子どもにドライブインシアターを体験させたくて参加しました。
私としても成人する頃には近くのシアターが閉鎖されてしまっていたので今回が初の体験となり、さすがにハリウッド映画で出てくるような席にゆっくり座って楽しむとうよりも、子どもがワチャワチャしての鑑賞でしたが良い経験になりました。
withコロナの時代なのでもしかしたら再び常設でドライブインシアターが増えてくるかもしれませんし、こういった移動式シアターはここ数年で新たなビジネスモデルとして確立することは確実です。
ぜひまた参加して、新しい家族の団らんが楽しめたら良いと思います。