この記事のもくじ
アナウンスから1年近く、やっと日本で発売されました!
8月21日にGoogleの完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」がやっと日本で発売開始されました。
思い起こせば2019年の冬、これが紹介されてワイヤレスイヤホンというものに興味をもち待つ事1年近く。
その間に海外で先行販売されたりでいつかいつかと待ち続けました。
そしてやっと発売されたので早速購入しました。
価格は税込み20800円で、Appleの「Air Pods Pro」が税抜27800円、ケースにワイヤレス充電の無い「Air Pods」が税抜17800円なので、その中間に位置するという感じでしょうか。
ちなみに私はiPhoneの有線イヤホンしか使用したことがないので、よくあるAir Podsとの比較というのはここではやりません。
開封の儀
早速開封をしていきます。
まずは外箱ですが、Googleらしいパッケージで無駄の無いデザインになっています。
箱を開けて本体を取り出してみます。
小さい!
卵よりもひとまわりくらい小さいサイズで、その割にはズッシリとした重さがあります。
ちなみに重量は66.7グラムらしいです。
コンパクトな分重量感を感じるんでしょうね。
フタを開けると電源ONになります。
イヤホンは磁石でケースに固定されるようになりますが、磁力はけっこう強め。
ケースに近づけると吸い込まれるように固定されます。
両耳のイヤホン中間にあるインジケーターはペアリングされていれば点灯、ペアリング動作中は点滅となります。
SとLサイズのイヤーピースが付属しMサイズは本体に装着済み。
左右の耳の穴が同じ大きさとも限らないので全ての大きさを試して組み合わせて欲しいとのこと。
充電はUSB-Cでケーブルが付属していますが、アダプターは別途用意する必要があります。
イヤホン本体を出してみます。
ここもGoogleらしいデザインですね。
Appleのうどんに対してこちらはメントスなんて言われるんでしょうか。
丸い部分はメントスよりも小さくておはじきくらいのサイズです。
ここはタッチセンサーになっていて、装着時に左右になぞると音量、タッチで受話や終話、タップで音楽の再生動作などが可能。
安価なワイヤレスイヤホンのボタンスイッチ式と違って、軽くタッチするだけで反応するので装着のズレもなく快適操作ができるようになっています。
裏側は充電などの接点とセンサーが付いています。
センサーによってイヤホンを外したときに音楽がミュートされる仕組みになっています。
イヤホンを不意に落とした時などけっこうな音漏れを経験した人は少なくないと思いますが、このセンサーのおかげでそういった事故も防げるようになっていて安心ですね。
イヤホンの左右を表すLR表示がここに印字されているので間違える事は無さそうですが、構造上左右間違えて装着は難しくなっているし、ケースも左右が決まってしか収納できないので、どう考えても間違って装着することは無いでしょう。
設定にはAndroid端末&アプリが必須
Pixel Budsの魅力を最大限に引き出すにはAndroid端末とアプリのインストールが必須で、iPhoneでも使えるのですがあくまでワイヤレスイヤホンとしてペアリングできるだけ。
iPhoneだとバッテリー残量がわかるくらいになってしまいます。
私はたまたま楽天モバイルの契約でGalaxy A7を入手していたので設定はこちらで行う事ができました。
アプリをインストールして起動すると順に設定を行っていけるチュートリアル形式になっています。
ファームウェアを確認すると「296」になっていて、日本発売と同時にファームウェア・アップデートがあり機能強化が行われたのでこのままでは古い仕様のままになります。
アップデートは一定条件で自動的に行われるようになっていて、手動で実施することはできません。
入手日には古いままでしたが、翌日アプリをチェックすると新しいファームウェア・バージョン「550」に無事アップデートされていました。
バージョン「550」の新機能とは?
ファームウェアが新しくなるとアプリも更新する必要があります。
更新が完了すると新しい項目が加わっていました。
新機能を一つずつチェックしていきましょう。
【新機能1】バスブースト
もともと低音が弱いというレビューが多かったのですが、そのための処置として追加されたようです。
バスブーストをONにすると感覚的には中域〜低域が持ち上げられる感じです。
一気にモワッとした感じなるので完全に好みがわかれそう。
長時間使用するにはOFFの方が良いかもしれないです。
バスブーストも段階で選べるようだったら良かったのにって思います。
【新機能2】ボリュームの個別調整
イヤホンの左右を独立して音量調節できる機能です。
何に使うの?って思うかもしれませんが、例えば友人に片方のイヤホンを貸して飛行機内で映画を観るようなシチュエーションってあったりしますが、その時どちらかの音量に合わせる必要があります。
設定の中の「共有の検出」をONにすることによって独立して音量調節が可能になるのでこれってけっこう役立つ機能追加だと思います。
【新機能3】アテンション・アラート
現在はテスト版として実装されているのがこの機能。
特定の音を検知した際イヤホンのボリュームを下げる機能で、「赤ちゃんの泣き声」「犬の吠え声」「緊急車両のサイレン」が対応しています。
ただしONにするとバッテリーの消耗が早まるようなので電車や部屋で使う際にはOFFが推奨されます。
その他の新機能
先に挙げた3つは大きな機能強化ですが、それ以外にも強化されたのがこちら。
Googleアシスタントで左右イヤホンのバッテリー残量チェック、イヤホンを最後に見かけた場所の表示、イヤホンのタッチセンサーの無効化、そして日本ではまだ未対応ですが長いスピーチの翻訳機能など少しずつ便利機能が増えている様子です。
肝心な音はどう?
イヤホンなので一番重要なのが音ですが、音は個人的には好みです。
もちろん言われるとおり低音が足りない気はしますが、低音が強めなのは時代の流行な感じがして実際にはそれで埋もれてしまう音もあるはず。
実際低音が足りないと言われているこのイヤホンでも、聴いているとそれぞれの音は埋もれること無く聞きやすいように感じます。
モワッとしないので定位感もハッキリして、ちょっと左に定位している楽器音とかもわかったりしましたよ。
残響なども無駄に低音にかき消されないので減衰していくのが明瞭に聞こえて心地良いです。
ただ音に関しては個人の好みや主観が大半なので、これは実際購入して確かめてみるしかありません。
私の場合は80年代POPSも多く聞くのでこのイヤホンの音はナチュラルに聞けて好みです。
装着感は?
Air Podsはぶら下がる装着方法なので抜けにくいとは言う物の不安はつきまといます。
その点Pixel Budsは固定用アーチが内側からにょきっと伸びていて、それを耳の内側に当たるように固定するのでガンガン首を振ってもビクともしないのはなかなかです。
通話は快適、スピーカーフォンよりも好評
ワイヤレスイヤホンでネックになるのが通話品質です。
低価格のよくわからないメーカーのワイヤレスイヤホンもマイク内蔵で通話ができるモデルはたくさんありますが、そのほとんどは通話品質もこもっていて音量も小さくて相手には聞き取りづらいことも多いようです。
今回イヤホンで通話をしてみましたが、いつもよりクリアーに聞こえるということでした。
通常はスピーカーフォンでの通話が多いのですが、やっぱりまわりの騒音は拾うしある程度の話しにくさはあったようです。
このイヤホンは上下にマイクを搭載し、ビームフォーミングにも対応し話し声を拾いやすくしています。
それに合わせて周囲の雑音や騒音を解析する仕組みも取り入れられており、極めつけは骨伝導で音声変換するという拘りよう。
音楽再生だけでなく通話にも力を入れているのは高評価です。
このイヤホンは買いか?
だいぶワイヤレスイヤホンの選択肢も増えて、それこそ3000円台から買えるものから高額のものまで。
その中でも高額の部類に入ると思うので簡単に手が出る物ではありませんが、イヤホンもひとつ良いものを持っておくとライフスタイルも少し変わりますよ。
私の場合は装着感も良く不用意に抜けることがないので、料理中の音楽再生や通話にも便利で、音楽を聴きながらのお料理が楽しくなりました。
通話もしやすい音楽も再生しやすく装着感もよいという部分では私は買って良かったです。
あとはみなさんの好み、たとえばブランドや価格、スマホとの連携で決めるのがベストな買い方になると思います。