ドコモの新プラン2980円のahamoとは? 安いなりの不便さも

NTTドコモから低価格の新プランahamo(アハモ)が発表されました。

開始は2021年3月からで月額2980円で20GBのデータ容量に5分間の通話無料がセットされたプランですが、気をつけるべき点などをお伝えしていきます。

楽天モバイルを意識?

月額2980と言えば思い出すのが楽天モバイルの「Rakuten Un-Limit V」。

同じく月額2980円で通話し放題、4G回線・5G回線共に使い放題でワンプランのみで展開しています。

まだ人工カバー率も低く悪い噂も耐えない状況なので、携帯各社に驚異となるほどの勢いは無いものの、2021年夏までには5年前倒しで人工カバー率96%達成を掲げるなどジワジワ勢いを伸ばして来ており無視できない状態。

そこに来て総務省からの値下げ要請もあり、先行したSoftBankとauがサブブランドでの格安プランの提供だったことへの非難もあり、既存のサービスから特定要素を削ぎ落とした形での低価格プランの発表を行いました。

ahamoのプラン内容

ahamoのプラン内容は今までのドコモのプランとは大きな違いがあるので注意が必要。

月額3278円(税込み)
通話し放題5分以内国内通話無料
24時間かけ放題(オプション)1000円
ネットワーク4G/5G(FOMAは非対応)
データ容量20GB
データ容量超過時1Mbps
海外データ通信82の国と地域
プラン割り引きみんなドコモ割
ドコモ光セット割
dカードお支払割
ファミリー割引など適用外

実はサブブランドとして用意されていた?

先にあげたプラン内容を見て感の良い人ならお分かりの通りこれは他社サブブランドのプランとほぼ同一。

ちなみにUQモバイルとY!mobileの新料金プランは以下の通り。

UQ mobileY!mobile
月額4378円(税込み)4928円(税込み)
通話し放題なし10分以内国内通話無料
24時間かけ放題(オプション)1700円なし
データ容量20GB20GB
データ容量超過時1Mbps1Mbps

実質は新規契約

ahamoへのプラン変更は一旦5月までの間、MNPでの変更、本人確認書類の提出、支払い口座またはクレジットカードの登録が必要で、現在ドコモ・ユーザーであっても専用サイトから新規契約と同じような扱いになっていて、実質プラン変更ではなく新規登録ということになります。

これはもともとサブブランドとして予定していたものの、他社が本拠地の新プランではなくサブブランドでの値下げを実施し非難をあびたため、急遽変更したというのが正解でしょう。

とはいうものの、先行した他社よりもプラン内容は良く価格も1000円以上幅を開けているので、サブブランド的に割り切って使うのならおすすめできるプランになります。

ahamoを使う注意点

ahamoは現在までのドコモの回線とは完全に別のサービスと割り切る必要があり、安いからと食いつくと後悔することになります。

電話や店頭サポートは無し

新規申し込み、各種手続き、サポートなど全ての手続きは専用Webまたは専用アプリで行い、ドコモショップや電話でのサポートは利用できません。

ただし、緊急を要する用件(故障や盗難など)は電話対応も可能とする予定です。

契約は20歳以上から

契約は20歳以上からとされており、通常のドコモの契約のように未成年での登録は不可となっています。

ただし親が親権者名義での20歳未満での利用者登録は可能となっています。

FOMAエリアは圏外

対応しているネットワークは5Gと4G(Xi)回線のみで、いわゆる3G回線であるFOMAは対象外で圏外になるので注意が必要。

地方住まいの場合、職場や実家にきちんと4G回線が入るかをサービスエリアマップで確認してからの契約が必須となります。