先日、たまたまTVアニメ版「名探偵コナン」で「ハウステンボスの花嫁」という、そのまんまハウステンボスの各スポットを舞台に事件が繰り広げられるエピソードを知りました。ちょうどパークへ行く予定があったので実際の場所がどこなのかを調べてきました。
この記事のもくじ
ハウステンボスの花嫁
「ハウステンボスの花嫁」が放映されたのはもう随分前で2003年11月17日。エピソードとしてはシーズン8の第342話で、1時間スペシャルとして時間を拡大し放映されました。
ストーリー
大賀財閥の跡継ぎとなる大賀真哉の結婚式に出席するためウステンボスに向かうコナンたち。新幹線の中でとあることがキッカケに高橋純一という青年と知り合い、純一もハウステンボスに向かっていたので一緒に見物するようになる。現地に着いたコナンたちは真哉と婚約者の香取あかねの案内で、大賀一族(大賀財閥当主:大賀辰也、母:雅代、姉:美華、叔父:持田英男、祖母:タエ)に挨拶をする。
話の流れで純一が小樽のガラス職人をしていると知った祖母のタエは純一も夕食に誘い、翌日の結婚式にも招待した。親族も集まり順風満帆に進みそうな結婚だったが、園子によると一族のだれもが、真哉とあかねの結婚を快く思っておらず、あかねに対しての嫌がらせも行われていた。そんな中、コナンはあかねと純一が2人で会っているのを目撃し、不審に思結婚式当日。式が迫る中、花嫁の控室から、大賀家家宝ルビーの指輪が消えてしまう事件が発生。指輪が入っていたケースの下には、アジサイの花の前に立つあかねを写した写真が置かれていた。そしてあかねが誘拐されてしまったことも発覚し、コナンはハウステンボス各所を調査しながら謎を解明していく。
ハウステンボス登場スポット
ではここからは実際にアニメに登場したハウステンボスのスポットを写真とMapで紹介していきます。なおアニメの時間軸で紹介していくとスポットが分散してしまうので、駅側の入園入口に近い順でまとめて紹介していきます。また放映は2003年で20年近くの時間が経過しており、当然園内の様子も変わり新しくできたアトラクション、逆に無くなったアトラクションや建物もあります。あくまで2021年の様子として紹介していきますが、これから訪れる人には逆にわかりやすくなっているでしょう。
新幹線/駅
ハウステンボスに向かう新幹線の車内、蘭が手にしているガイドブック裏表紙のイラストがシンボルタワーである「ドムトールン」とその前に立つパークのキャラクター、チューリップから生まれた妖精の「ちゅーりーちゃん」。
ちゅーりーちゃんのグッズはパーク内各所で購入できますが、キャラクターグッズの専門店「クート」だと様々な種類のちゅーりーちゃんが販売されています。
ちなみにハウステンボスの最寄り駅は新幹線が通っていないので、シーンとしては博多駅へ向かっている最中ということになります。
そしてコナン、蘭、園子が新幹線で知り合った純一と共に到着したのが「ハウステンボス駅」ここからスロープ状の橋を渡りパークへ向かいます。
入国口
入国口付近は風車やお城も見られてフォトスポットとしても最適な場所です。蘭はこの場所で圧倒的な広さに驚き、コナンは日本じゃないみたいだと驚いています。実際初めて訪れるとまんまその感想なので、コナンたちの驚きも理解できます。ここの作画は行きなれているとアニメですぐ場所がわかるくらい再現率の高いシーンです。
ウェルカムエリア
コナンたちが真哉と婚約者あかねに出会った場所がウェルカムエリアで、ここは運河を渡るカナルクルーザー、移動用のバス、レンタサイクル、タクシー乗り場などが集まり、パーク内のハブとなる場所でもあり、ここで待ち合わせするのは最良の選択だったと考えられます。
クマのぬいぐるみ
コナンたちが親族と挨拶を交わした後パーク内観光を行い、園子がクマを購入したのはハッキリと場所が描かれていないもののテディベア専門店「リンダ」かもしれません。
ハウステンボスの舞台となっているヨーロッパにはドイツがあり、テディベアを作っているシュタイフ社があります。それもあってパーク内には「テディベアキングダム」のアトラクションがあります。このアトラクションは必ず入国時に通過する場所となっており、初めて訪れたコナンたちも確実にアトラクションに入った事でしょう。そしてここで大量のテディベアを見た年頃の女の子であれば、出口先にある専門店「リンダ」に吸い込まれてしまうのはほぼお約束ルートです。園子もそういったパターンで大きなクマのぬいぐるみを買ったのかもしれませんね。
カナルクルーザー
コナンたちが親族に会うためホテルヨーロッパへ向かった手段がカナルクルーザー。パーク内を2箇所の停泊所でぐるっと1周結んでいて便利な移動手段となっています。この場面の乗り場は2箇所ある内からウェルカムゲートの乗り場となり、下船するのがタワーシティでホテルヨーロッパ目の前なので一番早くたどり着ける交通手段です。恐らく行きの新幹線でしっかりと下調べしてきたのでしょう。途中で白鳥の群れと遭遇しますが、実際、運河や水辺の各所に白鳥が生息・繁殖しており、比較的容易に見ることができます。
ミュージアムモーレン
あかねが誘拐され白いハイヒールを発見したのが「ミュージアムモーレン」。風車内部の仕事の様子を見学できるアトラクションで、たしかにここは見学者も少なく薄暗いので誘拐するには絶好の場所だったかもしれません。
ブールンカース
コナンたちが誘拐されたあかねを探すため最初に立ち寄ったのがここ。誘拐された場所がミュージアムモーレンなので、その目の前にあるこのお店を最初に調べるのは当然のこと。残念ながら今年で無くなってしまい特徴的だった牛のオブジェも撤去、現在はカフェテラス「ブループリント」になりましたが、外観の特徴はアニメと同様に残っています。
アトラクションタウン前
タエが純一とルフティーバルーンへ向かう道すがらのシーン。フラワーロードからアトラクションタウン前を通りアートガーデンへと向かう途中の橋付近で、ルフティーバルーンは無くなり、代わりに「白い観覧車」ができました。
フリースラント
コナンたちが聞き込みの際立ち寄ったのが放牧場。ウインズ佐世保が備わっている関係上か、ここで馬が飼育されています。
ルフティバルーン
タエが純一に騙され乗ったのが「ルフティバルーン」。現在は無くなり、同様の場所では冷暖房完備の快適な「白い観覧車」が2011年にオープンしました。
バルーンからの景色
盗まれたルビーの指環をコナンが探しに出る時にうつる上空からのカット。初めて訪れたハウステンボスの地理を理解するため上空120mまで上がる「ルフティバルーン」に乗ったと思われ、まさにコナンらしい行動。高さは48mに下がったものの「白い観覧車」からは同じような景色を見ることも可能になっています。当時の姿もリアルに描かれていて、今のようにアムステルダム広場のステージが無く、カルーセル裏は屋根付きの施設だったことがわかります。
噴水広場
買い物に付き合わされ飽きたコナンが一人で訪れたのが噴水広場。後半では重要なアイテムを発見するシーンとしても登場します。
オルゴールファンタジア/クリスタルドリーム
コナンがルビーの指環を探す中で謎解きをしたのがこの2つのアトラクション前。現在2つともに新しいアトラクションとなり、オルゴールファンタジアは「アートファンタジア」、クリスタルドリームは「宇宙のファンタジア」へとリニューアルし、中央の銅像も別のオブジェへと変わっています。
カロヨンシンフォニカ
親族と挨拶を交わした後、コナンたちが観光に出て訪れたのが「カロヨンシンフォニカ」。現在はアトラクションが変わり「カロヨンファンタジア」として運営中。一時期はホラーアトラクションなどにもなっていましたが、2021年のリニューアルでなんと作中でも流れるカロヨンでの演奏「ジ・エンターテイナー」が復活。自動演奏で日本でも貴重な楽器演奏を聞くことができるようになっています。なお現在外のオブジェはアニメのように動いていません。
カロヨン
内部にあるカロヨン。この時の演奏がおかしいことを察知し行方不明のあかねを発見します。一旦別のアトラクションになった際は見学もできなくなっていましたが、現在は自動演奏の音色と共にアニメ同様の演奏を楽しむことができます。
スタッドハウス
コナンたちがパーク内観光で立ち寄ったのが大きな花時計のある「スタッドハウス」。事件の捜査中もここの花時計に訪れ推理を行います。夜はプロジェクションマッピングも行われる中心的建物。
ギヤマンミュージアム
スタッドハウスの中は「ギヤマンミュージアム」の展示アトラクションがあり、江戸時代に西洋ガラスが長崎へ伝わり、「ギヤマン」と呼ばれて親しまれたことにちなみ展示されています。コナンたちはここで純一と合流し、純一の詳しい説明に感心した祖母のタエが夕食へと誘うキッカケの場所になりました。
ドムトールン
コナンたちがハウステンボスを展望するため訪れたのがドムトールン。まだ「白い観覧車」もできていなかった時代なので、ここが唯一高い場所からハウステンボスの街並みや大村湾を眺められる場所でした。高いところが好きというタエの要望もあって訪れたのでしょう。
ホテルヨーロッパ
ハウステンボス最上級、海を庭に持ちまるで映画に登場するような気品あふれるホテルで、事件の舞台ともなります。財閥レベルの人が利用するならやはりここしかないでしょう。お値段もそれなりなので、ハウステンボスに通っている人ならここに泊まるのが目標になります。
ロビー/ラウンジ
親族との待ち合わせに使ったのがホテルロビーにある「アンカーズラウンジ」。朝食ブッフェの会場としても利用され、運河が見えるしずかで優雅なラウンジです。作中ではラウンジのロゴも登場し、細かなデザインは簡略化されているものの、実際と変わりないデザインを見ることができます。ロビー天井の照明もそっくりですね。
桟橋
コナンたちが特別なレストランに向かうためカナルクルーザーに乗り込んだのが、ホテルヨーロッパの中央に位置する桟橋です。ちょうど海のパテオという感じでしょうか。この場所でコナンが不審人物を見かけた場所でもあり、ホテル宿泊者のみがアクセスできるというちょっとした特別感の場所です。
客室
コナンたちが宿泊するホテルの客室。コナンも一緒にトリプルの部屋に宿泊したようで、客室内では迎賓館での顔合わせ時のトラブルで蘭が不満を漏らしていました。コナンが夜に窓から花火のショーを眺めるシーンがあるので、宿泊したのは正面左奥(ハーバータウン側)の部屋位置だとわかります。
迎賓館
カナルクルーザーの発着場「タワーシティ」に堂々と建っているのが「迎賓館」マイケル・ジャクソンや皇族など特別な立場の人が宿泊できる場所で、全室スィートルームになっています。コナンたちがここを訪れたのは宿泊のためではなく1階にあるフランス料理「エリタージュ」へ向かうためで、残念ながら今ではこのレストランはありません。テーマパークでありながらドレスコードのあるレストランで、作中でも皆さんそれなりの服装で来店していました。この場所で今回の重要アイテムとなる代々伝わるルビーの指輪が渡されましたが、結婚を快く思わない親族たちの姿が浮き彫りになる重要な場所でもありました。通常ではなかなか宿泊できないのですが、現在バケーションプランが販売されており、その中の特典として宿泊できるチャンスがあります。
ハーバータウン
花火が上がるものの人混みで見えなかったコナンが離脱し訪れたのが「ハーバータウン」。作中に登場する船は現在撤去されています。ここは位置づけとしてはパーク外となり、入場無料で入ることができます。ここでコナンは純一とあかねが密会するのを目撃してしまい不審に思います。
パレスハウステンボス
結婚式が行われたのが「パレスハウステンボス」。家宝のルビーの指輪が無くなってしまったのもここ。作中では正面の庭園と裏側の庭からのシーンが登場します。
正面
無事に結婚式も執り行われ、エンディングでブーケトスが行われたのが正面ガーデン。ここで蘭がブーケを受け取り園子が悔しがっていましたね。実際ここで挙式があげられる「パレスウェディング」というプランがあります。ガーデンでは四季の花が楽しめ、中は美術館などがあります。