新型コロナウィルスの影響でリモートワーク、自宅学習、おうち時間が増え、その影響でグーグルのOSを搭載した格安PC「Chromebook」の売上が好調です。その中でも人気機種acerの「CB314-1H-A14P」アマゾン限定フルHDバージョンが通常販売価格よりも期間限定で5,000円OFFの34,800円になっています。いつまでこの価格が続くか不明ですが、今まで気になっていた方は今が買い時ですよ!
この記事のもくじ
フルHDって?
今回値下げになっているのは、日本acerが販売するクラムシェル型のタッチパネル対応Chromebook「CB314-1H-A14P」。その機種の中でも液晶解像度がFull HDに変更されたAmazon限定バージョンとなっています。
現在acerが同モデルで販売している液晶のスペックは14.0型の「WXGA HD」と言われる1366×768ピクセルの液晶画面です。ピクセルの数値は画面の中にどれくらいのドットを配置しているかの数値で、同じ画面の大きさであればドットの数が増えれば画面のきめ細やかさが増え、画像や文字は小さくなりますがより多くの情報を1画面で表示可能になります。
Amazon限定モデルは「フルHD」「フルハイビジョン」などと言われる1920×1080ピクセルの高解像度IPS液晶に変更が加えられており、より高精細な画面表示が可能な特別版となっています。
解像度が増えると何が変わる?
解像度が高くなるとどんなメリットがあるのでしょうか。
劇的な変化を感じられるのが液晶の見た目で、すでに高精細な液晶パネルが搭載されたスマホやタブレットを使っている人には、WHGAの画面は多少のドット感を感じる可能性があります。そして映し出される情報量も顕著で、WEBサイトなども比較的大きな画面で表示されるのでみやすさはありますが、きゅうくつに感じることでしょう。
反面フルHDであればドット感も感じにくく綺麗な画面で、画面の情報量も増え広く表示が可能なので、例えばWEBサイトと文章作成アプリを左右に並べつつ作業をするというような事も行ないやすくなります。
また純粋に液晶が高精細に表示されるので、動画サイトなどの視聴も快適になり、仕事用に持ち出しつつ移動中の乗り物車内で動画を楽しむという楽しみも増えます。
本体スペック
WindowsやMacほどスペックに左右されず快適に使用できるChromebookですが、スペックを見ていきます。
CPU
人間で言えば「脳みそ」の部分になり、直接的にコンピューターの処理速度を左右するのが「CPU」です。
使われているのは「インテル製Celeron N4020 1.10GHz (最大2.80GHz)」。もしWindowsマシンであれば正直ストレスを感じる性能のCPUですが、低スペックで動作するChromebookにとっては全然大丈夫なCPU性能で、他メーカーのCPUがインテル以外も採用しているなか、知識は少なくても耳慣れたインテル製CPUに信頼感を感じている人には嬉しいでしょう。
RAM
RAMはいわば作業机の役割で、どれだけ色々なプログラムを机の上に広げられるかという感じで、CPUと連動して処理速度に大きく貢献するパーツでもあります。正直Chromebookは2GBでもそれほど支障なく動くようで、現在この価格帯の主流は4GBで、この機種も他と同じく4GBのRAMを搭載しているので問題はありません。
なおRAMの増設や交換はできない仕様になっています。
ストレージ
ストレージはデータを保存してくためのいわゆる整理棚で、「64GB eMMC」が搭載されています。
eMMCはWindowsパソコンに搭載されているハードディスク(HDD)と違い、SDカードなどと同じような駆動システムを持たない記憶メディアです。HDDは一般的に普及していることもあり、価格の割に多くの保存容量が確保できますが、振動や衝撃に弱く最悪データ読み取り不良を起こしたり、ハードディスクそのものが破損してしまう可能性もあります。特に持ち運びで使用することが想定されたChromebookでは相性の良いストレージとは言えません。
そこで多くのモデルに採用されているのがSSDやeMMCと言われる電気的にデータ保存を行うストレージで、読み書きの早いSSDがまだまだ高価なので、それには劣りますが、スマホなどに採用されている低電力でサイズが小さいeMMCの64GBが搭載されています。
なおChromebookのOSである「Chrome OS」のシステムファイルでも保存領域が使用されているため、実際に使える容量はもうすこし少なくなります。
Webカメラ
ビデオ会議などでも使用したい人は多いので、Webカメラもちゃんと搭載されています。
「1280×720/720p」のカメラ性能で、720pあれば高画質と言われていて、流石に最新スマホと比べると違いはでてくる可能性はありますが、例えばビデオ会議で自分の写る画面だけが他の人と劇的に見劣りするというような事はないでしょう。
Wi-Fi
Wi-Fi機能となる無線規格は「IEEE802.11 a/b/g/n/ac」で、5Ghz帯6.9Gbpsでの高速通信が可能な「IEEE802.11ac」が利用可能なので快適な通信が可能ですし、通信スピードが遅い旧機種の無線機器でも問題なく接続できるよう間口が広げられています。
バッテリー駆動時間
Chromebookで求められるスペックのひとつがバッテリーの持ちである駆動時間です。そもそも低電力で稼働するChrome OSなのでどのモデルも比較的長時間の駆動が可能なのですが、他機種が8〜10時間駆動が多い中こちらは12時間駆動がカタログスペックとなっています。実際の動作時間は作業負荷によって前後しますが、10時間程度の駆動は保障されるかと考えられます。
これだけの時間使えるなら移動中での作業やビデオ再生、電源の無い外出先での文章作成など半日色々と使っても充電問題は起こりそうにないですね。
拡張性
Chromebookで省かれているものも1つが拡張性です。一般的なPCと違いハードな使い方をしないコンピュータで、セカンドマシンとして導入する人も多いのでそこまで拡張性が求められていないのが理由の一つ。
多くのモデルがメモリーカードスロットの非搭載、電源と兼用のUSB-C接続端子1つのみ搭載、通常のUSB端子非搭載、というのが標準的になりつつあるなか、この価格帯でありながらもUSB−C端子を2つ、USB端子2つ、MicroSDカードスロット、ヘッドセット対応イヤホンジャック搭載というノートPC並みの拡張性を実現しています。
正直、買いか?
Chromebookはそもそも利用目的が絞られたコンピュータで、正直拡張性や高スペック、そしてストレージもGoogle Driveを利用するため大容量保存ストレージ、拡張性、こういったものはあまり求められないシンプルなマシンです。
それでも使いこなしてくると、ポータブルHDDを接続して動画や画像を取り込んでバラエティ豊かなGoogleスライドを作成したり、せっかくなので移動中綺麗な画面で映画を見たりはやってみたいもの。
私もPCは複数台所有していますが、Chromebookの導入で旅行中にホテルでゆっくり文章作成をするなどライフスタイルは変わりましたし、なによりどれも大きなペットボトルよりも軽い重さが主流のモデルばかりなので、今まで以上に荷物の量を減らせたのも大きなメリットです。
価格は大きく変動
Chromebookに関してはどれも売れ筋商品で、値下げが行われた機種は軒並み在庫切れを起こし欲しい時に在庫が無くて2週間待ちなんてことも起こっています(ブログ作成時は2日待ち)。今回の5,000円値下げもいつまで続くかわからず、恐らく8月前後にはまた通常販売価格に戻る可能性があります。
今の価格ならもう少し安く液晶がWXGA非光沢パネルのモデルとわずか2,000円違いで、より性能の高いIPS液晶フルHDにパワーアップするので、後悔しないよう今のうちGetしましょう!