JUGEMテーマ:健康
※今回の発表は研究段階での発表であり、
新型コロナウィルスへの有効な対応手段としては正式公表されていません。
またポビドンヨードはアレルギーなどの副作用や、
妊娠中での利用は推奨されないなどの意見もありますので、
専門家との相談の上個人の責任で利用して下さい。
昨日のお昼に大阪の吉村知事が記者会見を行い、
「嘘みたいなまじめな話をさせていただきます」と前置きし、
臨床研究においての検証で、
イソジンなどのうがい薬に含まれるポビドンヨードにより、
PCR陽性回数が低下したと発表しました。
※記者会見や吉村知事のTwitterでは「ポピドンヨード」と発信されていますが、
正しくは「ポビドンヨード」となります。
ポビドンヨードは初めて耳にするような成分で、
皆さんもそうだと思います。
実際にはなかなか耳にしなかったり関心が無かっただけで、
今までにも世界中で殺菌消毒剤や感染対策に使われてきた実績のある成分になり、
手術で皮膚の消毒に用いられたり火傷や感染症の皮膚消毒に活用されています。
ポビドンヨードは1950年代にアメリカで開発された成分で、
翌60年代に明治製菓がうがい薬として販売しました。
それがかの有名な「イソジンうがい薬」です。
現在イソジンのブランドは明治を離れ、
そもそものライセンスを持つムンディファーマ社の業務委託により、
塩野義製薬とシオノギヘルスケアが販売を行っています。
日本ではすでに消毒剤として歴史もあり一定の評価も得ている成分で、
他の消毒剤と比較しても持続効果も高く手術でも積極的に使われているようです。
通常であれば菌に対して有効な成分は人体に対しても高い毒性を持つそうで、
ポビドンヨードは人体毒性が低いにも関わらず、
対象の菌に対して有効性が発揮されるそうです。
また薬でよくあるのが耐性という現象で、
菌やウィルスが同じ薬を使い続ける事によって耐性を持ってしまい、
効果が落ちてしまうことがあります。
ポビドンヨードは耐性菌にも効果が薄れずに攻撃し続けるという部分でも評価得ているようです。
以前では同じく殺菌作用のあるヨード含有の消毒液(ヨードチンキなど)はありましたが、
皮膚への負担が大きいという問題があったそうです。
例えばイソジンうがい薬は「2~4mlを水約60mlにうすめて1日数回」と記載があります。
ポビドンヨードの殺菌力を十分に発揮させるためには適切な濃度に薄めることが推奨されています。
コロナ予防したいから原液でうがいするとか、
もったいないからかなり薄めて使うなどは本来の殺菌力を低下させてしまうので要注意です。
記者会見が行われた直後から各地の薬局やスーパーなどからイソジンは瞬く間に売り切れたようで、
そもそも発表が行われる前から品薄状態であり、
店頭にある数も平常時より少なかったようです。
ネットではマスクやトイレットペーパーの悪夢が再び訪れたと悲痛な叫びも上がっています。
ちなみに何も知らず転売していた人もいますが、
有効成分の入った「イソジンうがい薬」は医薬品になります。
なので転売してしまうことは医薬品医療機器等法第24条第1項に違法することなります。
これは定価で販売することも使いさしを販売することも違法となり、
例え善意であってもフリマなどに出すことは絶対にやめましょう。
マスク不足の時と同じように一定の流行が収まり、
メーカーも安定供給できるのを待つのが良さそうです。
イソジンはamazonなどの通販サイトを通じてネット販売も行っているので、
定期的に販売ページを確認すると供給され次第販売再開されていきます。
現在のamazonの販売ページは次のとおりです。
【第3類医薬品】イソジンうがい薬 50mL
【第3類医薬品】イソジンうがい薬P 50mL
【第3類医薬品】イソジンきず薬 30mL
【第3類医薬品】イソジン軟膏 5g