職場や恋人との同棲などでスマホから目を離すタイミングがある人は、一度くらいスマホを勝手にロック解除され中を覗かれたかもと不安に思ったことがあるはずです。
かと言って証拠は残っていないし逆に証拠を残す方法もなく確かめる方法が見当たりません。
私もガラケー時代職場で盗み見する同僚がいたようで確かめるためにある方法で対応していました。
これは原始的ではあるのですが、今でも使えてけっこう効果的なので紹介します。
この記事のもくじ
ショルダーハッキング
新型コロナウィルスの影響で担任と接触している時はマスクを着用することが当たり前となりました。
そのため現在iPhoneで主流のロック解除システム「顔認証」が使えない状態になっており、マスク着用時は手打ちでパスコードを打ち込みログインするようになってしまいました。
そこで懸念されるのがパスワードの覗き見です。
このパスワードの覗き見の事を「ショルダーハッキング」と言い、かなり昔から懸念され警告されてきたにも関わらず未だに最もポピュラーな情報漏えいの1つであり、常に被害を生み出しているものになります。
よくスタバなんかで会社の仕事をPCでやってたり大声で電話で話してたりしますが、これって実はすごく危険で、実際にそういうところから情報を盗むスパイって存在しています。
アプリは役に立たない
iPhoneでも不正なログインに対するアプリは存在しています。
ただそのほとんどが偽装したアイコンのアプリを起動することにより顔写真を密かに撮影するというもので、もし犯罪者がそのアプリに興味がなければ全く無意味になりますし、ロック解除されることを前提にしてしまっているのは気分の良いものではありません。
毎回パスワードを変える
先にお伝えした通りガラケー時代に盗み見られた時は仕事に戻る時など毎回違ったパスワードを設定し直すことで防いでいました。
ただこれ毎回やるのって面倒でそのうちやらなくなってしまいました。
メールの通知機能を活用する
そこで思いついたのがメールの通知を使った確認方法。
具体的には自分宛てにメールを送信しロック画面にメール受信の通知を出すというもので、もし不正にロック解除されているとその通知が消えてしまうので実際にロック解除を誰かにされたかがわかる仕掛けになります。
また、通知が表示されているので犯罪者は通知が消えてバレる事を恐れて躊躇するかもしれず抑止力になるかもしれません。
では設定をしていきましょう。
メール通知の設定
まずは「設定」アプリを起動します。
「通知」の項目を選びます。
「メール」を探し選択します。
設定されているメールアカウントが全て表示されます。
まずは「通知の許可」をオンにします。
次に自分用に送信したいメールのアカウントを選びます。
私の場合だとauのキャリアメールを使いますので、今回はauを選びます。
再び「通知の許可」をオンにし、通知されるタイプを「ロック画面」のみチェックを入れます。
設定ができたら「プレビューを表示」に進みます。
「しない」を選びます。
これで設定は終了です。
メールの送信
設定ができたのでスマホから目を離すタイミングが来たら自分宛てにメールを送信します。
「メール」アプリを起動。
「宛先」に自分のメルアドを記入(連絡先に登録していると便利です)、「差出人」を先程設定したアカウントと同一のに設定、件名は適当に入力しましょう。
これで送信ができるようになったので、「送信」ボタンを押したらすぐにスマホを閉じれば完了。
通知が表示
スマホを閉じて少し待っているとメールが自分宛てに受信されロック画面に通知が表示されます。
戻ってきて次にスマホを開く時、顔認証の人はそのまま、指紋認証の機種を使っている人は指紋登録していない指で画面表示させてください。
もし不正なロック解除が無かった場合は自分宛てのメール通知が残っていますが、ロック解除が行われていた場合メール通知が消えています。
いずれにしても確証が得られたようになるので無駄に人や同居人を疑う事も無くなりますし、少し不安を抱えているなら原始的な方法になりますがこういった事も試してみましょう。
そもそも見られない対策も
そもそもショルダーハッキングをされる原因というのがあるので、そもそもは見られない自己防衛も大切です。
例えばiPhoneなら保護フィルムも兼ねた「プライバシーフィルター」が販売されています。
これは上下左右どの角度から覗き見しても画面が黒くなって見えないフィルターで、斜めの角度60°くらいまでしか画面が見えず使用者本人しかどの番号を押してロック解除しているかわからない状態にできます。
ロック解除では犯罪にならない
ロック解除されたことが判明したので警察に通報。
これって実は犯罪として立証するのはかなり困難です。
例えばロッカーに入れておいたスマホをロッカーのカギを壊して取り出したとか、一旦盗んでロック解除とかなら犯罪になりそうですが、それでもロック解除に関するお咎めは無かったりします。
不正アクセス禁止法では?
2000年に不正アクセス禁止法(正しくは「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」)が施行され皆さんも御存知の法律だと思います。
スマホのロック解除は不正アクセスだからこれで取り締まれるのでは?と思いがちですが、この法律あくまでネットワークに関する法律なのです。
つまりネットワークに侵入し他人のIDやパスワードを不正に利用することが犯罪にあたり、残念ながらロック解除して写真を見た程度ならプライバシー侵害程度のものになってしまいます。
ただし、LINEを勝手に送信したり、オンラインゲームのサイトからデータを操作する、出会い系サイトのメールを確認するなど、IDやパスワードを入力せずに自動ログインされていたとしてもログイン情報が送受信されているとみなされるので不正アクセスの対象となります。
人を疑うことは良くないですが、勝手に人のスマホを触ることは悪いこと。
不信感でストレスを溜めるよりもこうやって確かめてみる事も覚えておきましょう。