【シン・エヴァ】遂にラストラン突入、新バージョン1.01上映+エヴァQ前日譚+ドルビーシネマ−更に精度を高めたエヴァを上映

延期による延期を重ね、2021年3月8日に満を持して劇場公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」も、6月12日より遂にラストランに突入します。それにあわせて現在よりさらに精度を高めたバージョンでの公開やドルビーシネマの追加、そして語られることのなかったエヴァQの秘密が明かされる冊子の配布なども行われ、遂に「さようなら全てのエヴァンゲリオン」を迎える事となります。

3.0+1.01

現在公開されている「シン・エヴァンゲリオン劇場版」はご存知の通り「3.0+1.0」というナンバリング・バージョンで公開されています。6月12日より公開される劇場版では新たに「3.0+1.01」という、パソコンソフトなどで言ういわゆるマイナーアップデートであるナンバリング・バージョンでの公開となります。

ただし0.1だけのバージョンアップでも察しがつく通り、修正されているのはあくまでカット毎の細かな修正が中心で、ストーリーに変更は生じていないそうで、過去にもあったようなゲンドウの手にアダムが移植されているとか、リリスの足が生えるとかみたいな、ひと目見て変わったことがわかるような追加カットみたいなのはありません。

過去にもアップデートが行われたエヴァ新劇場版

新劇場版におけるバージョンアップは1作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(2007年)から頻繁に行われてきており、もしかしたらシン・エヴァにおいて公開中にバージョンアップすることの察しが付いていた人もいるかもしれませんし、ディスク発売時では「エヴァに限って」という感じで劇場公開そのまんまバージョンが収録されるはずも無く、そういう意味ではある意味「無修正」である最後のエヴァを脳裏に焼き付けるべく何度も通った人も多いかもしれません。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

・1.0
 劇場公開版オリジナル
・1.01(DVD用に映像・音声を最適化)
 2008年DVD発売版
・1.01’
 2009年テレビ放映版
・1.01’’
 2021年テレビ放映版
・1.11(新作カット追加)
 2009年DVD&Blu-ray発売版

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

・2.0
 劇場公開版オリジナル
・2.02’
 2011年テレビ放映版
・2.02’’
 2012年テレビ放映版
・2.02’’’
 2021年テレビ放映版
・2.22(大幅修正&新作カット追加)
 2010年DVD&Blu-ray発売版

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King Records
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

・3.0
 劇場公開版オリジナル
・3.03’
 2014年テレビ放映版
・2.03’’
 2021年テレビ放映版
・3.33(再調整版)
 2013年DVD&Blu-ray発売版
・3.333(前編フルサイズ2K再撮影)
 IMAX上映版

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エヴァQ前日譚

2012年に公開された新劇場版3作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」は、全2作がTV版に基づくある意味わかりやすい再構築エヴァだったのに対して、それから14年後という時間設定、NERVの隊員が分裂し反NERV組織が結成されお互いが敵同士になっていたり、シンジが忌諱される存在になっていることなど、とにかく説明も補完されることもなく当たり前にストーリーが進行し終劇するというある意味庵野監督らしい作品でした。ただその反面すでに時間の経過とともに変わってしまったエヴァファンの捉え方、わかりやすい作品作りの風潮、そして全2作が盛り上がりを見せていた中でのトーンダウンという部分から、全2作を合計した以上の興行成績を叩き出す反面、賛否両論を巻き起こす作品でもありました。

公式謹製36P冊子『EVA-EXTRA-EXTRA』配布

そんな波乱に満ちたエヴァQですが、6月12日より先着100万名に「公式謹製36P冊子『EVA-EXTRA-EXTRA』」が配布されます。冊子はA4サイズ36ページ構成で、錦織敦史による描き下ろしイラストの表紙、そして一番の目玉となるのが、企画・原作・監修:庵野秀明、脚本・監督:鶴巻和哉、漫画:松原秀典/前田真宏による、これまで語られることの無かったエヴァQの前日譚が遂に明かされる「漫画 “EVANGELION:3.0(-120min.)”」を収録。他にもシン・エヴァの制作クリエイターが集結した描き下ろし寄稿や庵野監督による特別寄稿も収録。これだけの冊子が付いて映画代のみというかなり大盤振る舞いな内容となっています。

ドルビーシネマ

3つ目のニュースがドルビーシネマの上映。

ドルビーシネマは2015年にオランダで誕生したより映画を臨場感高く楽しめるシアターで、メリハリのある色合いや奥行きを感じる映像、シアターの前後左右にプラスし天井までスピーカーが配置され、まさに映画に包まれるサラウンド体験ができるドルビーアトモスという専用劇場でしか味わえず、シン・エヴァという世界観にもマッチした上映形式となっています。

上映劇場

  • T・ジョイ横浜
  • MOVIXさいたま
  • ミッドランドスクエアシネマ
  • MOVIX京都
  • 梅田ブルク7
  • T・ジョイ博多

これで通常上映館、MX4D、4DX、IMAX上映にドルビーシネマも加わり、日本の上映形式にフル対応したようになります。

エヴァもこのままいくと6月いっぱいでの上映終了でしょうか。今までと違い本当にエヴァ関連の新作はもう出てこないので残念な気持ちがあるものの、今まで追いかけて来たファンもやっと区切りがつくので、最後のラストラン盛大に楽しみましょう。

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