【シン・エヴァ】ドルビーシネマを体験−圧倒的没入感と音の臨場感を体感

2021年6月12日から「シン・エヴァンゲリオン劇場版」ラストランが開始。新バージョンである「EVANGELION:3.0+1.01」の上映や36Pの冊子「公式謹製36P冊子『EVA-EXTRA-EXTRA』」の100万名無料配布、そして新たにDOLBY CINEMAの上映が開始しました。博多のシアターでDOLBY CINEMAを体感してきましたのでレポートしていきますね。

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DOLBY CINEMA

「DOLBY CINEMA(ドルビーシネマ)」は、アメリカの「Dolby Laboratories, Inc.」が開発した映画規格で、元々は音響分野で技術開発を養ってきた会社です。40代以上の人ならカセットテープの時代、ラジカセにノイズを低減する機能としてドルビーのボタンが付いていた記憶があるのではないでしょうか。1990年代に入ると映画における音の臨場感もニーズが高まり、左右のスピーカーから音が出るだけの映画館が、前後左右そして重低音といういわゆるサラウンドと言われる再生方式へと変わっていき、常にその業界のパイオニアとして君臨しています。

ドルビービジョン

ドルビービジョンによる従来のデジタル上映以上でのコントラストがハッキリした映像を映し出し、特に黒の表現においてはスクリーンの地である白色が薄く出て目立ってしまういわゆる「黒のような色」になってしまっていたところ、ハッキリと黒と認識できる「深い黒」を表現できることが特徴。まぁ難しく考えず、従来の映画より、よりリアリティのある色使いで映画が見られると思ってたら大丈夫。

ドルビーアトモス

2021年に発表されたのが「ドルビーアトモス」というサラウンド規格。最近ではAppleがAppleMusicでドルビーアトモスを採用という記事が出回ったので認知度は徐々に高まっていると考えられます。

従来の映画館は標準的にサラウンド対応していて、前後左右にスピーカーが配置。映画館で映画を見たことがある人なら、前から走ってきた車が右横を通り抜けて後ろに走り去っていく、爆発音が圧倒的重低音などのサラウンド体験をした記憶はあるはずで、家と違って大画面の次に感じる映画館ならではのメリットだと思います。

「ドルビーアトモス」はそんな従来のサラウンドフォーマットをさらに発展させた規格で、前後・左右のスピーカーに加え天井にもスピーカーが設置されています。さきほどの車が前から後ろに走り去っていくサラウンドは素晴らしいのですが、ではヘリだったらどうでしょう。残念ながら従来のサラウンドだとヘリも車と同じく前から後ろという音の動きになってしまうのです。実際は映像があるのでそれっぽく認識できますが、現実世界であれば、右斜め上から飛んできたヘリが自分の真上を通過し、左斜め後ろに飛び立っていくという聞こえ方をするはずで、これを再現できるのがこのドルビーアトモスで、まさに音に包まれながら映画体験をできるという新次元のサラウンドです。

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博多へ

ドルビーシネマが導入されているシアターは世界でも400シアターを超える位で、日本で体感できるのは東京/埼玉/神奈川/愛知/大阪/京都/福岡のわずか7館、その中でも今回のシン・エヴァが上映されるのが東京を除いた6館限定となるのでかなりのプレミアム上映となります。ということで福岡の「T・ジョイ博多」に訪れました。

日本で最初「T・ジョイ博多」

ドルビーシネマが日本に上陸したのが2018年。シリーズ2作目である「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」の公開日にオープンし、この映画がオープニング作品としてドルビーシネマで上映されました。そしてその初となったシアターが福岡県博多にある「T・ジョイ博多」なのです。日本初のシアターでエヴァの特別なバージョンを鑑賞できるという喜びはなかなかのもんです。

まるで「初日」の賑わい

私が予約した上映会は公開2日目となる日曜日の初回で、博多の街が混雑することを考慮して朝イチの回を選択しました。現在T・ジョイのネット事前予約は当日0時からの予約オンリーで、開始と共に結構な良席で予約をするもののアクセス集中でエラー連発、なぜか仮押さえの席も解除になってしまいつつなんとか確保。座席は1つ飛ばしでわずか170席程度しか用意されておらず、途端に席は埋まっていったので危うく買い逃すところでした。当日の朝6時にはすでに2回分の席が完売という状態に。まるでエヴァ公開初日のあの賑わいが再び戻ってきたような感じでした。

劇場へ

劇場はJR博多駅の9階。屋号の隣には堂々とDOLBY CINEMAのロゴが入っています。

初回7時50分の上映会で7時少し過ぎにはロビーは賑わっている状態に。座席数が半分なのである意味この程度ですんでいますが、コロナとかが無くて上映回数も多かったらこんなものではいかなかったかも。

ロビーには初号機のフィギュアとポスターの展示も。

ポスターには声優さんたちのサインが。

シアターへ

15分前にはすでに入場がはじまっていたので、長時間ということもあってほとんど飲まないにも関わらずドリンクを購入しシアターへ。劇場特典の冊子もちゃんともらえました。後から気付いたんですが、前回のリバーシブルミニポスターが中に挟み込まれていました。緊急事態宣言での休業が挟まっていたので運良く持ち越してくれたようです。

シアターである9番スクリーンを歩いていくとドルビーのロゴと何やら正面に液晶画面が。

これ「AVP(オーディオビジュアルパス)」と言われるもので、映画のジャンルなどにあわせて映像が流れるようになっています。この映像はその映画特有のものがあったりジャンルにあわせた汎用のものがあったりするそうで、今回はおそらく汎用的な映像だったのではと思われ、青い光が揺らめく宇宙空間のような映像でした。ここ行き止まりのように思えるのですが、ここが入口になっていて、左右に分かれて進みます。映像に誘われながらシアターへ向かうという素敵な演出です。

液晶の前をすぎると扉を開き中へ。そこからは少し長い通路を歩きます。

この通路、映画館の通路と思えないほど暗いです。黒というコントラストを強調したドルビーシネマだけに、ここで印象づけると共に、シアターへの光の漏れを防ぐ役割もあるのでしょう。

さてシアター内は流石に人がいるので写真が撮れなかったのですが、とにかく無駄を排したデザインで、映画館でよく見る壁に設置されたスピーカーがありません。スピーカーは全て壁に埋め込まれ隠されどこにどれだけのスピーカーがあるのかさえ全く不明です。天井も同様に見えるのは埋め込みの照明とエアコンなどの設備だけです。

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ついに上映

上映開始。劇場が暗転すると完全な闇に。本当に真っ暗になるのでこのシアター行く人は遅刻するとめちゃくちゃ痛い目にあいます。実際後から来た人は席を探すのにだいぶ苦労していたようで、豪快に列を間違ってました。完全に忘れていたのですが「これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版」からの上映。この映像は特に臨場感を感じなかったのでおそらく通常フォーマットでのサラウンド再生かも。続いてお待ちかねの本編映像スタートです。

プロダクションロゴと共に流れる鼻歌。4回目なのに鼻歌の事完全に忘れていて、変に臨場感あったせいで一瞬誰かなんか喋ってる?って驚かされてしまうというハメに。音の分離が良いのか妙にリアルだったんですよね。その直後のエッフェル塔のシーンから包まれる音場空間。最初からハッキリとドルビーアトモスの恩恵を感じ追加500円の価格差もなんのそのという感じです。このオープニングはマリが搭乗する「エヴァ8号機β 臨時戦闘形態」がとにかくグルングルン回転しながら発泡しまくるというドルビーアトモス勢に向けたとしか思えないようなサービスカットがあり、そもそも音像移動を得意とするこのフォーマットならではの臨場感も楽しめます。

映像に関しては正直言うと前回見たのがIMAXだったりもあったので、正直通常劇場版と左右並べて見比べないとこれと言う特徴を述べるほど書けないのですが、とにかく映像が綺麗で様々な判別がしやすかったことは事実。丁寧に描写しているシーンや第3村の自然を描くシーンでの別のシーンとの表現の違いなどを発見することができましたし、後半は圧倒的没入感のシーンがあり吸い込まれそうでした。私が印象的だったのは最後のエンディングロール。黒バックに流れるスタッフの名前が背景の黒が正に「クロ」なのでかなり印象的なのです。特に最後に浮かび上がる「総監督 庵野秀明」はやっぱりグッときましたね。

バージョンは1.0なので要注意

このドルビーシネマ最高峰のシン・エヴァが見られるのでオススメですが1つ注意点があります。それが上映されるのが初期バージョンである「EVANGELION:3.0+1.0」での上映で、「EVANGELION:3.0+1.01」ではないという点。これはIMAX、4DX/MX4D版も同様なので、逆に今回の1.01との比較をしたい人はあえてコチラを見てから臨むという方法もありです。

ドルビーシネマは劇場が限定されるというのもあり大盛況のようで、各地で満席も発生しているようです。配布される36P冊子目当てで2回目・3回目の人も多いはずで、せっかくだから追加料金を払ってでも特別なフォーマットで見たいというニーズもあるからでしょう。実際500円の差額でこれまで表現力豊かなバージョンを見られるのは割安と感じられるほどです。ラストランでいつまでの上映になるかがまだ未定ですが、最後の5回目として1.01バージョンを見て「さようなら全てのエヴァンゲリオン」をしようかと思います。

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