【帰ってきた魔界村】相変わらず死にゲー だけど工夫たっぷりでめちゃくちゃ面白い!むしろストレス解消かも?

2月25日にあの伝説の死にゲー「魔界村」が新作としてニンテンドーSwitchに帰ってきました。

その名も「帰ってきた魔界村」。

そのまんまのタイトルですが、死にゲーと言われる難易度はそのままに、姑息なトラップや初見殺しも大幅に追加、キャラクターも大きくなり、その反面何度もトライできる親切設計や、やり込み要素なんかも追加され、本当は寝る前にちょこっとやるつもりが何時間もプレイしてしまいました。

かなり楽しく生まれ変わっていますよ!

魔界村2作をモチーフに

今回の新作は1985年に登場した「魔界村」、1988年にパワーアップした「大魔界村」がモチーフになっていて、旧作をプレイした人なら思わずニヤリとするような懐かしい敵キャラや地形が多数登場します。

ファミコン版が馴染みが深い?

初代魔界村と言えばゲーセンよりも1986年に移植されたファミコン版の方が馴染みが深い人が多いようで、「Nintendo Switch Online」に加入していればSwitchでプレイすることができます。

対して「大魔界村」はファミコンではなくメガドライブとPCエンジンスーパーグラフィックスへの移植だったため未プレイの人も多いのでは?

現在であればニンテンドーSwitchの「カプコンアーケードスタジアム」か「PCエンジン mini」でプレイすることが可能。

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オープニングはおなじみのあれ

オープニングはおなじみプリンセスと騎士アーサーが過ごしているシーンから。

なかなか趣味の良いパンツです。

突如使いの魔物にさらわれるプリンセス。

早々にやられる騎士アーサー。

そしてアーサーは鎧を身にまとい、プリンセスを取り戻すべく恐ろしい魔界へと向かうのでした。

ステージが選択可能に

ステージは特定のステージを単純に進んでいくわけではなく、複数に分岐することも。

好きなステージを選択して先に進むことが可能。

表示されたステージには何度でも戻ってプレイすることができ、同じステージを永遠と繰り返す事だってできます。

入手した武器もそのまま引き継がれていくので、気に入った武器を入手したら戻ってプレイするなんてことも。

新しくなっても「魔界村」らしいステージ構成です。

最初の2つのステージは「魔界村」と「大魔界村」をモチーフにしたものなので、懐かしいけど新しい体験をすることができます。

あいつも登場

やはりというか、ある意味ボスよりも有名になりスピンオフのゲームの主人公まで上り詰めた憎きモンスター「レッドアリーマー」も登場。

素早い飛行で体当たりして逃げ場の無い攻撃にどれだけの人が泣かされた事でしょう。

旧作ではステージ1のかなり早い場所に待ち構えているため、こいつのせいでステージ2に進めなかった苦い思い出が蘇ります。

ちなみに旧作よりも頭が良くなっているようで、あのジャンプして逆打ちスタイルは通じなくなっていました。

難易度設定が可能になった!

以前の魔界村は難しすぎてステージ1さえクリアできず投げだした人も多いのでは?

私もステージ2以降の記憶が無いのでそうだったのかも。

本作ではそんな初心者ユーザーのため難易度設定が可能になりました。

難易度設定って最近のアクションゲームであればたいてい付いている機能ですが、どれも上が簡単で下に行くにつれて高難易度モードになりますよね。

なのにこの表示、高難易度の「伝説の騎士」が一番最初に設定されています。

そう、高難易度こそがデフォルトなんです。

それぞれの難易度ごとに条件が変わるようになっています。

伝説の騎士

最も以前の魔界村に近いモード。

ダメージを受けるとパンツ姿になり2回目のダメージでアウトになってしまい、エリアの旗からやり直し。

孤高の騎士

伝説の騎士よりも少しやりやすくなったのがこのモード。

鎧は少し強くなり3回のダメージでアウト。

やり直しはエリアの旗または復活の旗から選んでやり直し。

若き騎士

難易度を普通レベルに(魔界村でいう普通なのでそれでも難しい)引き下げたモード。

鎧はさらに強くなり4回目のダメージでアウト。

やり直しも最後に通過したエリアの旗か復活の旗を選んでやり直し。

敵も少なく設定されている。

見習い騎士

もっとも「若き騎士」に難易度に初心者設定を反映したモードで、とにかく最後までゴールしたいという人やアクションゲームが苦手な人向けモード。

若き騎士の条件にプラスして制限時間が無制限、アウト後はその場で復活が可能とサクサク進めるように設定されている。

反面、1周目クリア後のその後のステージがプレイ不可や魔法やスキルで開放できないものがあるなど、あくまで割り切ったプレイをした人向けのモード。

初見におすすめ「見習い騎士」

とにかく最初に練習がてらプレイしたい人は「見習い騎士」がおすすめです。

鎧の耐久性がアップ

アーサーの唯一の防具である鎧が見習いだと耐久度が増します。

【初期段階】完全武装

【第1段階】兜と腕が消失

【第2段階】上半身が消失

【第3段階】パンツ姿

【死亡】白骨化

復活はその場から

見習いに限ってやられると魂に変化し復活がその場からになります。

魂状態になると数秒間そのまま操作が可能になり、例えば難しいトラップも先に進める事が可能になります。

他にもお助け機能が

設定画面でどの難易度にも共通してお助け機能を追加することも可能。

魔時計

時間の進み方を変更でき、1段階速度を遅したりモードによって2段階まで速くすることが可能。

連射

コントローラーの設定で連射モードにすることが可能。

ただし連射を使うと移動が犠牲になるため、いざと言う時のみ使うのがベストかも。

初の2人プレイ

シリーズ初となる2人プレイ対応で、2Pはアーサーのご先祖さまとなる守護神「サンテジー」をコントロールし先に進むサポートを行う事ができます。

バリア

守りのエキスパートで直線方向に攻撃を飛ばす事ができる。

アーサーに近づいてバリアを発動することも可能。

バリアは敵に当てることにより攻撃することも可能な反面、アーサーと離れすぎると解除されてしまうので注意。

キャリー

運びのエキスパートで斜め下に落ちる近接攻撃が得意。

アーサーを持ち上げたりアイテムを運んだりできるので、仕掛けの多いステージではかなりのサポートが期待できそう。

ブリッジ

足場のエキスパートで3方向の広範囲な攻撃が得意。

足場を作る事ができるので、移動するトラップやギリジャン地帯ではかなりのサポートになるはず。

協力プレイでボス戦も有利に

様々に特殊な攻撃を仕掛けてくるボス戦でも、アーサーと違い浮遊しながらの攻撃が可能なのでご先祖様は大活躍。

ちなみにご先祖様も無敵ではないので、攻撃を受けると一定時間魂の状態になります。

魔法攻撃で有利に

ステージに浮遊している「オービィ」を集めることにより魔法やスキルを開放する事が可能。

開放は「オービィの木」画面で行い、必要なオービィが貯まる毎に開放していくことができる。

スキルについては開放することで自動装備され、条件が整うと自動で発動される。

魔法

魔法は画面右下にいくつかをストックでき、ボタンの長押しで発動させることができる。

魔法の切り替えはLRボタン。

魔法は種類によって次の使用までの時間が変わり、特にMPや回復アイテムを必要とせず無制限に使用可能なので惜しみなく使用することができます。

初期に覚えられる魔法を幾つかご紹介。

サンダーストーム

雷を十字形に発生させ一気にダメージを与えることができる。

ファイアウォール

左右に炎が発生し攻撃を加える。

ただし炎はジャンプしても追従せず穴に落ちると消えてしまうので使用のタイミングには注意が必要。

メデューサ

敵を石に変えてしまう魔法。

石に変わった敵は足場として利用したり攻撃して壊すことも可能で、破壊時にアイテムが出ることもあります。

おなじみマジシャンも登場

魔界村と言えば墓石などをうかつに攻撃して登場するマジシャンも有名でした。

本作でも登場し、おなじみのカエルやカメ、バルーンなどに変えられてしまうものの、その特性を活かして攻略に活かすことも可能になっています。

黄金の鎧

アイテムとして「黄金の鎧」が出現することがあり、装備している間は攻撃力がアップ。

また鎧がノーダメージ状態へと復活します。

黄金の鎧は時間制限がなく、攻撃を受けるまで効果が持続します。

やりこみ要素「宝箱」

やりこみ要素として各ステージに隠された宝箱探しも楽しいです。

宝箱は特定の場所を通過するか攻撃する事によって出現し、さらに発見しにくい黒い宝箱も隠されています。

ゲームオーバーは無し

本作ではゲームオーバーや残機という概念が無くなり、無限にやり込めるようになりました。

動きもある種独特の動きはそのままに、昔よりかは機敏に動けるようになった感じでしょうか。

攻撃に関しては感覚は同じで、昔のあの感覚が蘇ってくるのがわかります。

それぞれのキャラクターが大きくなったのは攻撃がわかりやすくなったので良い点で、ボスもかなり巨大になっているので今風の面白さがあって飽きない要因になっています。

ゲームバランスはかなり調整されているようで、難しいなりにも頑張ればいつか攻略できるような理不尽ではないものも有りつつ、やはりボス戦などはかなり攻略までに手こずるのは必須で、足場やトラップの動きは制作者がニヤリとしているであろういやらしい動きをする場所も多く初見殺しは必須。

なぜかストレスにならない楽しさ

こういうゲームって姑息なトラップや攻撃を受けるとストレスになりがちですが、新作の魔界村は攻撃した時のヒット感も爽快で、トラップに引っかかっても「そうそうこういうのが魔界村」ってなぜかニヤリとしてしまう自分がいます。

ゲームオーバーがなかったり難易度設定ができたり新しくなった魔界村。

販売はニンテンドーSwitchのダウンロード販売のみで、恐らく当時のファミコンカセットの価格より安いであろう税込み3990円。

ぜひぜひ新しくなった魔界の世界を体験してみてはいかが?