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iOS14からプライバシー強化
iOS14にOSをバージョンアップさせてから電波アイコンの上に丸い点(インジケーター)が表示されるようになったのを気付いていますか?
なんだろうなぁってそのまま気付かず使っていたら大変なことになっている可能性がありますよ。
丸いインジケーターはマイクやカメラ使用中
上に出ている丸いインジケーター、実はマイクやカメラが使用されている事を知らせるマークで、アプリが不正な動きをしていないかを確認するために表示しています。
またこれとは別にクリップボードの内容が読み取られた場合も表示が出るように改善されています。
では実際にどのような表示が出るのかを確認していきましょう。
カメラが使用されている場合
最も恐ろしいのがカメラで知らぬ間に盗撮されているパターンです。
iPhoneのカメラ機能がONになった場合緑色のインジケーターが点滅します。
では試しにカメラアプリを開いてみましょう。
右上にインジケーターが表示されましたよね。
これがカメラが使われている証拠です。
実際盗撮しているアプリってあるの?
2018年の調査でノースイースタン大学の研究者がAndroidのアプリについて調査した所、不正にスマホ画面を録画し第三者に送信していたという報告がされています。
実際にアプリが盗聴していたとかユーザーの顔を録画していたなどは流石に上がってきていませんが、ただ単に発見されていないだけかもしれないし、今後も登場してくる可能性があります。
マイクが使用されている場合
マイク機能がONになると右上にはオレンジのインジケーターが点灯します。
身近なところではLINE通話を開始すると点灯しますが、全くマイクに関係のないゲームアプリや写真加工アプリなどでこの表示があれば盗聴されている証拠になります。
では実際どのように点灯するか試してみましょう。
ボイスメモのアプリを起動してみまよう。
録音を始めるとマイクが使用されるので、オレンジのインジケーターが点灯することを確認できます。
位置情報が使用されている場合
最も表示が多いのが位置情報です。
位置情報は時計の右側に三角矢印として表示され、塗りつぶされた矢印と白抜き矢印の2種類が存在します。
位置情報については長く表示がされているマークなので、このマークがなぜ出ているかは周知されているものの、違いについて説明できる人は限られています。
白抜き矢印とは?
白抜きの矢印はジオフェンスと言って、例えばこの地域に入った時にスーパーが特売情報を送ってくるなど、アプリが仮想の境界線を設定している時に表示されるマークです。
iPhoneのiOSがこの機能を利用することもあるので、特定するのは難しそうですが、位置情報について各アプリの設定を確認することにより不審なアプリの位置情報の利用を防ぐことが可能です。
塗りつぶし矢印とは?
位置情報が利用されている時に表示されます。
位置とは無関係なゲームやユーティリティのアプリ使用中に点灯するなら位置情報を無関係に取得している状態です。
では表示を試してみましょう。
マップアプリを起動してみましょう。
塗りつぶし矢印が表示され位置情報が利用されていることが確認できます。
クリップボードの参照
今年の3月にiPhoneアプリがクリップボードの内容を読み取り取得していることが問題になり、TikTokなど有名アプリを含む50ほどのアプリで報告が上がりました。
クリップボードといえば単に文字をコピーすることもあるなか、パスワードや金融情報などでも利用することも十分考えられます。
そう考えると勝手に情報を取得されているのは危険度が高いです。
そういったこともありiOS14からはクリップボード参照時に表示が行われるようになりました。
具体的な表示はこういった感じです。
どのアプリにどこからペーストされましたと表示が出ます。
実際に試してみましょう。
ではこのブログのURLアドレスをコピして、メモ帳アプリで貼り付けを行ってみましょう。
参照されたことの警告が表示され確認することができます。
最後のまとめ
ここまで警告が出るようになったのは、一番はスマホが高機能・多機能になったせいで、その恩恵を受けるのと同時にセキュリティリスクも増してしまったわけですね。
よくOSのアップデートを怠っていたり躊躇している人がいますが、いつまでも古いOSを利用していることはセキュリティリスクを高めているので注意が必要です。