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この記事のもくじ
食洗機は買うべき?
日常の家事をスムーズに行うための助けとなる家電の一つに、「食洗機」があります。
しかし、食洗機の購入を検討する際には多くの人が迷いを感じる傾向にあります。
実際、食洗機は必要なのでしょうか?
そして、その投資は本当に価値があるのか?
今回は、食洗機が家計、時間、および日常の負担をどのように節約するのかを詳しく解説していきます。
食洗機の購入を迷っているなら、この記事を読めば、なぜ絶対「買い」なのかが明らかになります!
まだまだ普及していない食洗機
日本での食洗機の普及はまだまだという段階で、私の経験上でもジャパン知り合い10人に聞いてみても、やっと1人か2人が所有しているような現状です。
実際、私がネットで調べたところでは、日本での食洗機の普及率は30%前後程度らしく、家電がある程度普及したと認知される50%にも届いていない現状です。
世界最大の食洗機普及国 アメリカ
様々なデータがある中でも、アメリカにおいての食洗機の普及率は90%にものぼるそうです。
日本での普及率が30%程度と考えると、アメリカにおいては冷蔵庫やエアコンなどと並び、家にあって当たり前の家電の一つということになりますね。
日本人と違いアメリカの方々は、家事や仕事においての利便性や合理性を強く求める傾向にあります。
また生活水準の向上を強く意識している人たちも多いようですし、SDGsの取り組みも日本よりも活発に行われているようです。
アメリカで食洗機が普及しているもう一つの大きな要因となっているのが、引っ越した時にすでに食洗機がキッチンに備わっているというパターンも多いようです。
こういった事情からか10年後にはアメリカが食洗機の世界最大の消費国になると言われているようです。
普及率が低い中国
逆に普及率が低い国として中国が挙げられています。
富裕層も多く、贅沢な買い物を躊躇なくしているイメージの強い中国なのに、食洗機の普及率はなんと1%程度だそうです。
私もこの低すぎる普及率には驚いたのですが、理由を知るとナルホドと納得できました。
中国の富裕層の方々は、そもそも家事を行うのにお手伝いさんを雇うことが一般的だそうです。
なのでそもそも食洗機を買うという意識が薄いようです。
役割分担が普及の壁に
食洗機が日本において普及しない最大の理由として、もしかしたらもうすでに結論となってしまうかもしれませんが、日本においての性別における家事の役割分担が大きなハードルになっているのではないでしょうか。
家事は女性の仕事という強い意識
残念ながらまだまだ日本では、夫は外に出て仕事をするもの、妻は家で家事をするものという意識が根強く残っている国です。
昔に比べると女性の社会進出の機会も増え、メディアでの議論も多く語られるようになったので、最近では家事も仕事もこなす男性は増えてきたかと思われますが、やはりまだまだという感じです。
アメリカ人の方は家事の分担が夫婦間で均等になる傾向が強いそうです。
ハリウッド映画などでもよく見られたことがあるかと思いますが、食事の後に男性が食器の後片付けをしてさっさと家事を終わらし、家族全員で団らんを楽しむというようなシーンは、何度となく映画で表現されています。
つまり大きな家電を購入する際、決定権の強い男性がその家事に関わっているかどうかというのはものすごく普及に影響しているのではないかと考えられ、ちょっと皮肉な言い方をすると、日本の家庭の旦那さんにとってはすでに食洗機(妻)が備わっているので購入する必要はないというような言い方ができます。
実際日本においても、エアコンや掃除機、冷蔵庫、テレビなど旦那さんが積極的に使うような家電は十分に普及しているという背景があります。
コロナ禍以降普及率が上昇
過去10年ほどのデータを見ても、2020年以降の食洗機普及率は過去最高となっています。
2010年の普及率は30.5%、2019年では34.4%となっていますが、2020年には35.4%と2010年以降最高の普及率となり、2023年現在では37.7%となっているようです。
これは新型コロナウイルスによる影響で、外食がしづらく家で食事をする機会が増えたこと、ウイルスに対する意識の変化で、より清潔感を求めるようになったこと、リモートワーク推進による夫の家庭での滞在時間が伸び、家事の分担が活発化したことが影響しているのではないかと思います。
人類にとって脅威のコロナウイルスが、思わぬところで食洗機の普及に影響していたのかもしれません。
食洗機が購入されない理由
ここからは具体的に食洗機を購入しない方の理由を考えてみましょう。
- 家族から承諾を得られない
- 本体価格が高い
- 水道光熱費がかかる
- 設置スペースが無い
- 水道工事が面倒(できない)
- 予洗いが面倒
- 手洗いの方が安心できる
- 本体の臭いがくさくなる
- メンテナンスが不便
- 試す機会が無いのでよくわからない
- 音がうるさい
- わざわざ機械を使うことに抵抗がある
- メリットや利便性を理解できていない
こういった感じではないでしょうか?
ではここから1つずつ誤解を解いていきましょう!
家族から承諾を得られない
すでに先に書きましたが、購入されない最大の理由は家族から承諾を得られないことではないでしょうか。
こればかりは家庭のお財布の事情もあるでしょうし、夫婦間のコミュニケーションという問題もあります。
もし買いたくても買えないという状況があるなら、後半に購入すべき理由というのをまとめているので、そこを参考に家族を口説き落としてみてください。
本体価格が高い
これも実際よく聞く話で、欲しいんだけれど思ったよりも本体が高いので手が出せないというような方は多いと思います。
最近は安価なモデルも販売されていますが、価格.comにおいて4人用での人気機種を調べたところ、安くて6万円台、平均して7万円から8万円のものが主流となっていました。
洗濯機やエアコンの購入価格から比べるとまだ少し安価にはなりますが、「洗い物をするだけの機械」「手洗いをすれば補える」という意識が邪魔してしまえば十分に高価な家電という感覚があります。
しかしこういった家電は長期的な保有期間で元が取れるかどうかという風に考えるべきで、その家電を購入することによって何かしら節約ができ、数年後には購入代金がチャラになってしまうとしたら良い投資になるかと思われます。
この部分に関しても記事の後半で触れているのでそちらも参照してみてください。
水道光熱費がかかる
食洗機を知らない人にとっては、ものすごく大げさな家電に思われがちです。
水をたくさん使って洗っている。
電気代がたくさんかかる。
洗剤だって専用のものが必要だし、それなりの量を使うし、専用の商品なので高いんでしょという声も聞いたことがあります。
はっきり言います。
むしろ全部節約できます。
どれぐらい節約できるかというのは後半で説明していきます。
設置スペースが無い
物理的な問題で食洗機の購入をためらってる方は非常に多いようです。
日本のキッチンスペースというのは、それこそ新築の家であればそれなりの大きさが確保されているようですが、よくある昔からの日本家屋であれば必要最低限に作られていることがほとんどです。
そのため大型のイメージが強い食洗機の設置をためらっている方は多いでしょう。
実はここ最近、小型、薄型をコンセプトとしている食洗機も増えてきています。
また設置方法にも工夫ができる食洗機も発売されているので、ちょっとしたスペースを有効活用できるチャンスはかなり増えているようです。
ちなみに私が現在使用している食洗機「Panasonic NP-TSP1-W」も4人用の省スペースモデルで、設置奥行きはわずか29cm。
設置問題で購入をためらっていたのですが、この製品のおかげで購入することができました。
水道工事が面倒
日本での賃貸と持ち家の率では30%程度が賃貸だそうで、賃貸だと勝手に家の中をいじるというのは基本的にはNGになります。
また持ち家であっても工賃をかけて業者さんに依頼し、分岐水栓を取り付けてもらうというのは非常に面倒くさく感じる部分は正直あります。
実際私もお家は賃貸で、大家さんが理解のある方なので分岐水栓を取り付けるというのは難なくできる環境にはあったのですが、工賃の費用が不明確であったり、家に業者さんに入ってもらうのが面倒で躊躇していた部分はあります。
そんな時に先にあげたパナソニックの食洗機が工事不要のタンク内蔵モデルだったので、水をタンクに入れるという面倒さはありましたが購入に至りました。
このように最近ではタンク内蔵型食洗機も発売され始めているので、選択肢の一つにされてみられることは良いと思います。
予洗いが面倒
食洗機を人に勧めた時にもう絶対というほど言われるのが「予洗いが面倒」という言葉です。
予洗いというのは、食器を食洗機に入れる前に、頑固な汚れや焦げ付き、簡単な汚れを水で流すというようなことを言います。
ただこの予洗いなんですが、正直使ったことのない人からすれば、一人歩きしている言葉を無駄に知識として蓄えてしまっているというような感じを受けます。
実際、食洗機を使ってみると、予洗いというのはメインで使ったお皿数枚程度など一部の食器に限ってという感じで、後は自分が納得できるかという心理的な部分が大きく、できるだけ食洗機をクリーンな状態で使っていきたいという欲求からやっているという部分が大きいです。
ただ予洗いが面倒とは言うものの、食洗機を使わない人にとっては予洗いどころか、きちっと食器を洗い上げないといけないので、むしろ食洗機使用陣営からすると、そちらの方が面倒じゃない?と思うのは正直なところです。
ただおそらくなんですが、ここも日本人的な考え方で、高いお金を出して食洗機を購入したのに、洗う前にも自分が洗わないといけないなら意味がない、というような感情があるのではないでしょうか。
手洗いの方が安心できる
もうこれを言ってしまう人は元もこうもないのですが、日本人の神話的なイメージで、機械がやるよりも自分でやった方が綺麗に納得ができるまでやれるというような部分があります。
ただこの考え方は間違いです。
なぜなら食洗機は手洗いではないからこそできることが実現されていて、それこそが食洗機を使う最大のメリットとなっている部分でもあります。
手洗いでは実現できないメリットについてもブログ後半で紹介していきます。
本体の臭いがくさくなる
本体のニオイがくさくなるというのはいわゆる経験談になります。
ということでこれについては、食洗機使用経験のある人から言われた言葉になります。
実は食洗機使用経験のある人からの反対意見というのをちょくちょく聞くことがあります。
その方々に共通する部分として、「随分昔に食洗機を使っていた」「新築で家を建てた時からビルトインで食洗機が備わっていた」という方々で、最初は使っていたものの、あまり使わなくなって、使用しないうちに食洗機の中から嫌な匂いが出始めてしまったので、もう扉を開けることもなくなってしまい全く使わなくなってしまったという意見です。
食洗機といえども家電です。
家電の機能の発達は凄まじく、正直、一昔前の製品と比べるとかなりの機能向上が見込めるはずです。
また、食洗機が一般的ではなかった頃とは違って、洗剤のクオリティも随分と高くなっており、選択肢も増えています。
家電に関しては、昔がそうだったから今もそうというのはナンセンスな考え方です。
ただし、この匂い問題に関しては実際ありえる話で、食洗機が水や汚れた食器を扱う家電である以上、ある程度の保守作業を行っていくことは大切であり、間違った使い方をすることによりカビなどが繁殖し匂いが出てしまうというのは実際にありえる話です。
保守作業に関しては次のセクションでも触れています。
メンテナンスが不便
前のセクションからの続きとなりますが、どんな家電でもメンテナンスというのは必須とされており、掃除機はゴミを捨てないといけないし、エアコンはフィルターの清掃が必須だし、洗濯機は糸くずフィルターの定期的な掃除やカビ取りの作業が必要となります。
当然、食洗機もある程度の保守作業が必要となります。
かと言って、それほど難しく面倒かといえばそうではなくて、週に1回、そして月に1回のメンテナンスを心掛ければほとんど大丈夫です。
よく言われるのが、洗浄能力の高い洗剤を2倍量入れてメンテナンスモードで内部洗浄するというのが週に1回。
市販で食洗機専用の洗浄剤が安価で販売されているので、それを使った洗浄が月1回。
これさえ守っておけば嫌なにおいや雑菌の繁殖というのは最大限抑えていくことができます。
試す機会が無いのでよくわからない
日本人は経験に基づく物事の選択や、口コミを信用しやすい性質を持っています。
例えばエアコンや冷蔵庫はそれこそコンビニでもその効果を体感することができ、その利点を十分に理解することができます。
ですが食洗機に関してはその効果を確かめる機会というのはほとんどありません。
たとえ友人が食洗機を持っていたとしても、日本人はキッチンに他人を入れることを拒む方が非常に多く、汚れた食器を他人の家で洗うという事もほとんどありません。
オープンキッチンの露出する部分に食洗機が設置してあるなどのどら焼き場合であれば、その効果を体感することはできるかもしれませんが、確率的には低いでしょう。
また日本における食洗機のシェアを考えると、口コミで伝わってくることも少なく、そのために食洗機に気持ちが向きにくいということが起こっていると考えられます。
音がうるさい
YouTubeなどで食洗機のレビューを視聴していると必ず「音」について触れられます。
食洗機は仕組み上、水を高圧噴射し汚れを落としています。
そのため食洗機の動作中は高圧で噴出された水が食器や内部に当たる音が1時間程度聞こえ続けることとなります。
日本の住宅事情を考えるとキッチンがメインの団らん部屋と隣接しているということは当たり前にあるでしょうし、ご近所への騒音問題も配慮しないといけません。
私も実際、初めて食洗機を稼働させた時には、これぐらい音が外に聞こえるものなんだと思いましたが、正直言うと、みんなが言うほど大きな音ではないと思いました。
私の感覚では洗濯機の動作音とあまり変わらない感じで、掃除機などと比べると全然小さな音です。
というよりも、食洗機が稼働している時の水の音ってめちゃくちゃ大好きなんです。
これ同じ意見の方多いと思いますが、「洗ってる!」って実感できる音で、食洗機を稼働した時に必ずこの音を聞いてから場を離れるようにしています。
音に関してはセンシティブなものなので、人によっては嫌悪感を感じるかもしれませんが、すぐに慣れてしまって、生活音の一部として無意識に聞こえなくなってしまうようになるかと思います。
わざわざ機械を使うことに抵抗がある
クツを履かない国の人たちにクツの良さを説明し、クツ屋さんを作っても売れないという、たとえ話を聞いたことがあります。
そういった心理と同じで、そもそも洗剤も値段が安く豊富な種類が発売されていて、スポンジの性能も良くなり、比較的快適に洗い物ができるようになっている日本において、その習慣性を変えてでも食洗機を導入するというのはあまり日本人向きだとは思えません。
昔から伝統を重んじてきた日本人にとって、普通に手洗いでやってきた生活習慣の中で、わざわざ高い金額を払ってでも本体を購入し、わざわざ機械を使って食器を洗うというのは非常にハードルが高いものだと考えられます。
メリットや利便性を理解できていない
前のセクションと繋がりますが、そもそも食洗機に対するメリット、利便性を理解できてない人は非常に多くいます。
よくわからず食洗機を捉えると「食器を洗ってくれる機械」にとどまりますが、きちっと情報を知った上で食洗機を捉えると「手洗いでは実現不可能な洗い方をしてくれる高機能な家電」ということが理解できます。
メリットに関しては以降の記事で存分に取り上げているので、そちらを見ていただければ十分に理解していただけることかと思います。
絶対 ”買い” 食洗機導入のメリットとは
ではここからは、食洗機を導入した場合どれぐらいライフスタイルが変わっていくかを紹介していきます。
まずはざっと食洗機のメリットをあげていきます。
- 時間の節約
- 少量の洗剤
- 洗いにくい食器も手軽に洗浄
- 高機能な専用製剤
- 高温水による衛生管理
- 水道光熱費の削減
- 家事の負担軽減
- 整うキッチン環境
- 調理の効率化
食洗機のメリットを理解することで、より効率的で快適なキッチン環境を実現できる可能性が広がります。
ここでは、食洗機導入によって得られるメリットを1つずつ詳しく見ていきましょう。
時間の節約
食洗機は、食器洗いにかかる時間を大幅に削減します。
食洗機は食器を水洗いするだけでなく、洗浄後の温風による乾燥も行われます。
つまり食器乾燥機も同時に兼ねている家電となります。
全ての動作が完了されるまでの時間は90分程度で、食器洗いの時間として考えると90分というのは長く思えますが、この時間の中で人が関わる時間というのは最初の5分程度。
手洗いと違い、食洗機は一度に多くの食器を洗うことができ、操作も非常にシンプル。
私はズボラなタイプなので、とにかくパズルのように溜まっている食器をうまく中に詰め込んで1回で洗えるように工夫しています。
これだけ詰め込んでも洗い残しもなく綺麗に仕上がっています。
食洗機を導入することにより時間の節約ができ、家族との時間や自分の時間を増やすことができます。
少量の洗剤
食洗機を使って驚いたのは洗剤のあまりの少なさです。
手洗いをしている場合、洗う食器の数や汚れの度合いによって洗剤の使用量はどんどん増えていきますが、食洗機の場合、基本的には毎回少量の洗剤で洗浄することができます。
もちろん頑固な油汚れや、通常よりも汚れがひどい場合など、多めに洗剤を投入することがありますが、それも1ヶ月に数回あるかどうかぐらいだったりするので、1ヶ月にかける洗剤のコストというのは想像よりもはるかに経済的です。
ちなみに私が愛用しているのは「クリスタ クリアジェル」と言う食洗機専用の液状タイプの洗剤で、とても人気のある洗剤なのでどのお店にも必ず置いてあると言ってもいいほどの商品です。
この洗剤で一度に使う量はわずか6g。
食器の隙間からサッと入れるだけで、洗濯機のような洗剤投入口というのが用意されていないのが基本です。
食洗機用洗剤は液状タイプの他に、粉末タイプ、固形タイプの3種類があり、それぞれが得意としている洗浄効果があります。
私もクリスタの他に、粉末、固形もそれぞれ常備しており、少し油が多い料理だった場合などは粉末タイプ、とても頑固な汚れの場合は、コストコで購入した日本とは成分の内容が一部異なる、洗浄能力の高い固形洗剤を使い分けて使用しています。
これ1本で480g入っているので、普通に6gずつ使い続けたとして80回分も使えます。
ちなみに私のよく行くスーパーでは、これでお値段389円という低価格!
食洗機1回にかかる洗剤コストは約4.9円ということになります。
Panasonicの調べでは、1回の食器洗い(手洗い)に使用する洗剤の量は約9.6ミリリットル程度で、約4.9円のコストだそうで、実は両者ともに変わらない金額となっています。
ただし手洗いの場合、頑固な油汚れなどはすすぎ後二度洗いすることもあるので、この範囲で収まらないことはありえると思います。
ですので、1ヶ月のトータルで考えると、食洗機の方が洗剤コストが安くなる可能性は十分にありえます。
洗いにくい食器も手軽に洗浄
食器洗いが大好きという方はあまり聞いたことがないのですが、好んでやっていないところに、洗いにくい食器が出てくると余計に面倒に感じます。
特にお子さんがいるご家庭で毎日学校に水筒を持たせているご方も多いはず。
私の家もそうなのですが、水筒は口が狭く、そもそも底まで手が届かないので専用のブラシを利用し洗っていました。
また、こういった水筒類はパッキンをはめ込んでいるくぼみも多く、うまく洗えていないと茶渋で色付いてきたり、最悪は黒いカビのようなものが付着するということが起こってきます。
また面倒という気持ちから、パッキンを外しての洗浄というのも数日に1回という頻度で行っていました。
食洗機の導入で本当に楽になったと思える部分がこの辺りで、底まで手が届かない水筒も、普通にコップのように裏返して置いておくだけで綺麗に洗浄してもらえるし、パッキンなども毎日取り外し、100均で購入できる食洗機用のザル状のケースに入れて綺麗に洗っています。
今まで色がついていた洗いにくいクボミ部分も、強力な洗剤と強い水の勢いで綺麗に色が落ちています。
こういったものの他にも、やたらと部品点数の多いブリタの浄水ボトル洗浄でも大活躍。
1つのボトルでこれだけの点数のパーツを毎日洗うとなると、それこそボトルの使用の方が面倒になって、せっかく買ったりも関わらず使わなくなってしまうことは確実。
うちは麦茶のケースなんかもバーンと入れてしまって、一気に洗浄してしまっています。
あと、形は普通なんですが洗うのが手間なものとして、お箸やスプーンフォーク類などがあります。
こういったカトラリー類は、食事の後大量に洗わないといけないのでうんざりしている方も多いはず。
食洗機では専用のバスケットがついていることが普通なので、ここに立てておけば簡単に綺麗にすることができます。
今となっては洗えることが当たり前で慣れてしまいましたが、購入した当初は、こんなものまで綺麗に洗い上げることができるんだと何度も驚かされた記憶があります。
高機能な専用製剤
先ほども洗剤のメリットについてお伝えしましたが、食洗機専用の洗剤はそもそも手洗い用洗剤と全く異なっています。
理由は簡単で、そもそも手洗い用洗剤は「手で洗う」ということが目的の一つであり、洗剤として食器の汚れをきれいに落とすということと、人体に対してできる限り害が少ないということを両立させて作られています。
その点、食洗機専用洗剤は、人の手に触れないということが大前提となっているので、「食器を綺麗に洗う」ということに対し、最大限の性能が発揮できるよう作られています。
Panasonicの食洗機紹介ページからの引用ですが、手洗い用洗剤の成分のほとんどは界面活性剤と水、そしてその他の成分により作られています。
食洗機用洗剤はそもそも中身が違っていて、約半分近くが漂白成分、1/3程度がアルカリ成分、そこに酵素が少し入り、手洗い用洗剤では大半を占めていた界面活性剤はわずか数%で、他にその他の成分が少量加えられ作られています。
食器の洗浄に効果的である漂白成分や、頑固な汚れを落とし、洗浄効果を高める酵素が配合されていることは、食洗機専用洗剤として大きなメリットです。
高温水による衛生管理
食洗機の魅力の一つに、手洗いでは使用できない、高温の水を使った洗浄というのがあります。
私が使っているパナソニックの食洗機では、約60~80度の高温のお湯を噴射し洗浄を行います。
手洗いで食器洗いをしている時、頑固な油汚れがなかなか落ちず、通常よりも高い温度のお湯ですすいだ経験は誰しもが持っているかと思います。
牛や豚など動物性の油脂がこびりついたお皿の油が溶ける温度というのは、だいたい40~50度ぐらいとされており、汚れ落ちの良い食器用洗剤を使っても、なかなか汚れを落とすのが難しい場合もあります。
食洗機の場合だと、洗剤の酵素の働きなどと合わせて高温のお湯で洗浄するので、油感ゼロの清潔な状態で洗い上がります。
また、高温であるため、菌の付着や雑菌の繁殖に対しても効果が認められていて、より安全な食生活を手助けしてくれます。
水道光熱費の削減
いくら食洗機が便利な家電であっても、毎日数回使い続ける事で当初より水道光熱費が上がってしまうようでは意味がありません。
私が使っている食洗機で1度に使う水の量は9Lで、洗う食器の多少に関わらず必ずこの量を必要とします。
人によっては9Lも使うのと思われるかもしれませんが、手洗いで4人分の食器を1回洗う際に使う水の量は約51L。
なんと食洗機では1/5の水の量で済むのです。
1日2回洗い物をするとして、手洗いなら約100L。
1ヶ月間で計算したら、手洗いだと約3100L、食洗機だと558Lと圧倒的にエコなことがわかります。
食洗機ではガス湯沸かし器も使用せず電気と水だけを利用するので、電気代と比較し高価なガス代の削減にも繋がります。
私の場合、2ヶ月毎の水道代が4000円近くも減りました。
またガス代も大幅に削減し、今までどんな洗い物のやり方してたんだと思いました。
私のように大幅なエネルギーコストの削減ができれば、5年保有時には本体価格を十分に回収できる可能性もあり、底に届かなかったとしても時間と手間の節約分で十分に元は取れた気分になれると思います。
まぁ正直、5年間も食洗機を保有したような方だと、もう既に毎日手洗いをするという生活には戻れなくなっていることでしょう。
家事の負担軽減
忙しい主婦にとっては、水道代やガス代、洗剤が安くなるということよりも、自分の時間が取れるというメリットが一番大きいでしょう。
今まで30分程度時間を割いていた洗い物がほんの数分で終わり、出来上がった頃には乾燥まで終わっているという夢のようなライフスタイルの変化が起こります。
私も子供が小さい頃、おんぶ紐で背負って腰を痛めながら洗い物の立ち仕事を毎日続けていましたが、あの時代に今の製品があれがどれだけ楽だったかと思います。
食洗機は家事の負担を減らすというのもそうですが、漂白剤による食器の漂白効果もあり、きれいになって上がってくる食器を眺める心理効果も高いかと考えられます。
忙しい主婦にとって家事の満足度向上は、繰り返し同じ家事をやり続けていく上でとても大切な要素です。
食洗機の扱いは、食器の並べ方のコツさえ覚えればボタン一つでスタートできる、とても単純操作の家電です。
そのため小学生高学年程度であれば子供でも操作が可能で、家族で家事の分担ができる可能性が増えます。
他にも手を怪我して洗い物が困難であったり、病気で長時間の家事が難しい場合においても、食洗機であれば短時間で家事を済ませることが可能になります。
整うキッチン環境
食洗機は洗い上がった食器を取り出さないと次の洗浄を行うことができません。
食器乾燥機が知らず知らずのうち食器棚の代わりになり、次々洗った食器を重ねていき、本来の使用目的をなさなくなるという方もおられることでしょう。
さすがに食洗機でそれができなくなるので、洗浄と乾燥が終わったら取り出して棚になおすという習慣性が身についてきます。
自動で洗ってもらい、乾燥までやってもらい、それがもう棚に収納できる状態で完了するのはとても気持ちの良いもので、私は苦痛に感じることなく片付けを行っていますし、毎回キッチンがリセットされるような良い気分になります。
調理の効率化
キッチンの洗い物は食後だけとは限りません。
調理中にも洗い物はたくさん出ます。
火を使い忙しい調理中に、洗い物をこなしながら料理ができる人は随分スキルの高い方です。
私はそんなスキルが全くないので、大量の調理中の洗い物を残し、食後はそこに食べ終わりの食器が加わりシンクが山積みになるというのは茶飯事な事でした。
食洗機が導入されてからは、使い終わった調理器具やまな板は簡単に水洗いして食洗機に投入、調理が完了したら食洗機をスタート、食事が終わると調理器具の洗浄も終わっており片付けて食器の洗浄開始という効率の良い家事ができています。
愛用機「NP-TSP1」
最後に私の愛用機「Panasonic NP-TSP1」についてご紹介しておきます。
このモデルは、Panasonicが今まで設置場所が無いと諦めていた層へアプローチしたスリムタイプの食洗機です。
フタ部分はキッチンの蛇口にぶつからないよう高さに工夫が見られ、奥行きは34.7cm、よこ55cm、高さ72cmが確保できれば設置が可能な、数ある4人用食洗機の中でもスリムなタイプとなります。
スリムとはいえ庫内容量は4人用の夕食1回分+α分はちゃんと洗浄できるサイズは確保されています。
決め手となった「タンク式」
この食洗機の購入を決めたのは省スペースというサイズだからではなくて、実はもっと決め手になった特徴があります。
それが「タンク給水式」という画期的な仕様です。
通常、食洗機はキッチンの水道の蛇口から分岐させて、水が食洗機に給水されるようにする「分岐水栓」という器具の取り付けが必要で、そのために食洗機を購入後は専門業者にお願いして工賃を支払い工事してもらうことが当たり前となっています。
私が購入したモデルは先にも書いた通り「諦めていた層」にアプローチした製品であり、この分岐水栓の工事という部分も不要にした製品です。
ではどうやって水を給水するのかというと、製品下部がタンクになっていて、使用前に製品前面の給水口から付属の給水カップで水を注ぐというアナログ仕様になっております。
ちなみに私は意図的に湯沸かし器の近くに設置し、蛇口をグニャっと曲げて給水するという裏技を使っているため手間なしです。
なお、このモデルは下部に給水タンクが設置されている関係で、同モデルの分岐水栓専用タイプよりも奥行きと高さが割増になっています。
また、別売りで分岐水栓のオプションを購入すれば自動で水道から給水をして、より便利に活用することが可能です。
最後のまとめ
書き上げてみると1万文字以上の長文記事となりましたが、食洗機の誤解とメリットは十分にアピールできたと思います。
今まで興味がなかった方には少しでも興味が出るきっかけにもなったと思いますし、検討中の方には購入へ向けての背中を押せたのではと思います。
「洗い物ぐらい自分でやれば良いので高いお金を出してまでいらない」というセリフは何度も聞いてきましたが、私から言わせると「洗い物ぐらい機械任せにして、光熱費も節約して、さらに時間も節約するために絶対買ったほうが良い」ということを最後にお伝えしておきます。