NECプラットフォームズは、2021年4月8日にモバイルルーター(いわゆるポケットWi-Fiと呼ばれるもの)の「Aterm MR10LN」を発売開始しました。
需要の高まるテレワークやオンライン学習などをサポートすべく従来モデルのスペックを見直した最強モバイルルーターとなっています。
実売価格は21,780円(税込)程度。
この記事のもくじ
従来機種からスペックを見直し
Atermシリーズのモバイルルーターは現在現行機種としてエントリーモデルの「NP02LN」とハイエンドモデル「MR05LN」が発売されており、今回新発売された「MR10LN」はその中間に位置するスタンダードモデル。
とはいうもののハイエンドモデルとの違いは通信速度が4Gが最大受信150Mbps、Wi-fiが最大送受信150Mbps(2.4Ghz)と共に約半分程度の通信スピードで、他には非タッチパネルだったりクレードルの使用不可、重さが30gほど増したなどで、逆にスペックアップした点としてバンドが7から11に増加、バッテリーの長時間化、Wi-Fi接続数増加、USB充電端子がmicro BからType-Cに変更されつつ価格も大幅に抑えられるなどスペックアップが見られます。
主要4キャリア対応
現行機種では対応キャリアなどが正式アナウンスされていませんでしたが、新発売のモデルでは主要4キャリア対応(docomo、au、SoftBank、楽天モバイル)ということがデカデカとアピールされており、4月から開始された格安プランの利用を想定した新製品であることが容易に想像できます。
格安SIMの利用もOK
主要4社のSIMが使えるということはその電波の提供を受けてサービスを展開する格安SIMの利用も可能で、初期では「ワイモバイル」「BIGLOBE mobile」「IIJmio」「mineo」など30以上のサービス会社の設定があらかじめプリセットされており、今後も本体のアップデートで増加していくようです。
すでに動作確認された サービス事業者のリスト(別画面で開きます) も公開されているので、不安な人は確認してみることをおすすめします。
11バンド対応
国内/海外合わせて11バンドに対応しているので、SIMを入れ替えれば海外170以上の国や地域でも利用が可能。
最大16台接続可能
電波で送受信するLTE回線は最大受信150Mbps/最大送信50Mbps、Wi-Fiは5Ghz帯が最大433Mbps、2.4Ghz帯が150Mbps。
接続可能なWi-Fi対応機器の数は最大16台と従来モデルよりも格段に多くなっていて、そもそも同時10台でもなかなか使い切らないなか4人家族がそれぞれPC+タブレット+スマホを同時に接続してもまだ余裕のある数字となっているのは心強いです。
デュアルSIM対応
SIMカードは現行のハイエンドモデルと同様nanoSIMを2枚挿す事が可能な「デュアルSIM」対応。
しかも端末はSIMロックフリーなので自由にSIMを入れ替えて通信することが可能。
2枚挿すとどんなメリットが?
いきなりデュアルSIMと言われてもなかなか使いみちがわかりにくいものです。
SIMは2枚同時に使うことができないものの、時間ごとに自動的に切り替えたり、設定した通信量になると自動的に切り替える機能を搭載。
切替時は一旦通信がストップしますが、「スムーズSIM切替」搭載なので約10秒ほどで通信が復帰します。
使いみちの想定としては会社から仕事用のSIMを提供されている場合、勤務中とプライベートで使うSIMを時間帯で自動的に切り替えたり、格安SIMを2枚使い一定の通信量を超過したら別のSIMに切り替えたり、時間帯ごとにメリットがあるSIMを切り替えるなど自動化することによりより効率的に通信を楽しむことが可能になります。
連続使用21時間
家の中で利用しても、起きてから寝るまでの間しっかり使える連続使用最大21時間のバッテリー寿命を実現。
休止モードで手動で待受モードにした場合最長2000時間の連続待ち受けが可能で、自動的に待ち受けモードになり通信が始まると復帰する「ウェイティングモード」では最長で60時間の待受が可能です。
見守り設定
固定回線代わりにモバイルルーターを使う場合、使用端末ごとに通信の可否をできずに不便しているファミリーも多いはずです。
このルーターは接続されている端末ごとの通信可否を設定可能で、端末それぞれに通信が行える時間帯を設定できるなど柔軟な対応が可能になっています。
かつてモバイルルーターもその通信会社と契約が終わると使いみちがなくゴミにしかならなかったのですが、こういった4キャリア対応でマルチバンド、デュアルSIM、SIMロックフリーというスペックからバッテリーさえ交換すれば故障するまで使えるというのはかなりのメリット。
今まではモバイル通信の会社を選び高い月額料金を払って2〜4年縛りで契約していたスタイルが変わり、自分で端末を用意しメリットのある会社とSIM契約をするという新たなスタイルが定着しそうです。