【はじめてゲームプログラミング】ゲーム制作に挑戦その4/球を転がす

2021年6月11日にゲームのプログラミングを楽しみながら学ぶことができるニンテンドーSwitch用ソフト「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」というのが発売されました。このエントリーではゲームが作れるようになるまでチャレンジしていく連続企画です。

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【はじめてゲームプログラミング】ゲーム制作に挑戦その3/おにごっこのオニを作る

どんなソフトなの?

この「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」は、難しいプログラミング言語無しに、ノードンと呼ばれるゲーム内の生物同士を線でつなげてプログラミングしていく「ビジュアルプログラミングソフト」の1つ。

このソフトを作ったのは任天堂の開発室で、プログラミング教育が義務化になった現在様々な書籍やソフトが発売される中、任天堂らしいアプローチで開発され、なんでもできるというわけではなく、最終的にオリジナルゲームを作るということをテーマにより楽しく、より簡単にプログラミングを組んだり仕組みを理解することに繋がるソフトです。

その4/球を転がしてよりゲームらしく

このブログエントリーではシリーズ化して最終的には簡単なゲームが作れるところまで一緒に進めて行こうという企画で、「二人対戦!おにごっこバトル」のチュートリアルに挑戦しています。第4回目は動き回る障害物として球を落下させ、なおかつその球に当たるとヒトが破壊されミスになるというプログラムを作っていきます。

Step5/球を転がそう!

前回から引き続きStep5「球を転がそう!」に挑戦。

前回作ったステージのままだとオニと逃げるヒトだけであまりにも逃げるヒトが不利になりすぎるので、当たったらヒトが破壊される球を作りよりゲームらしい仕様にアレンジします。

球を作る

【モノ】→【たす・けす・引力】→【モノを発射】→【10コ】を選択。

出来上がったノードンを画面上の右寄りに設置します。

プレイ画面で確認してみます。

急が上からどんどん発射されるようになりましたが、2点の問題が。

1つ目は球が大きすぎてヒトの動ける範囲が少なくなってしまっており、2つ目は球が連続して発射されすぎておにごっこどころではなく、球よけゲームになってしまっています。

球のバランスを整える

球の大きさを小さくするため、さきほど作ったノードンを選択し縮小します。

プレイ画面で確認するとバレーボールくらいの大きさに調節され、バランスが良くなりました。

よりステージらしく

球が落ちる場所にも足場を作り球がダイレクトに落ちてこないよう工夫をします。

新規で作るのは面倒なので、すでに配置している中央の足場を複製して作りましょう。

中央の足場を選択して【コピー】を選択します。

複製された足場を右上に移動します。

移動した足場の角度を調節し斜めに傾けます。

左右対称に作りたいので、作った足場を【コピー】で複製し、今度は左上に配置、角度も左右対称になるよう傾け直して完成です。

プレイ画面で確認すると、良い具合に落ちてきたボールが足場から転がり落ちてくるようになり、避けやすさが増したと同時にボールに転がる動作が付いたので、よりゲーム性がアップしました。

球に当たるとミスになる条件を作る

だいぶ良くなってきましたが、今のままだとボールに当たってもヒトが跳ね返るだけです。そこで球に当たるとヒトが破壊されてミスになる条件を球に設定します。

最初に作ったボール発射のノードンを選択し、【設定】を開きます。

【ふるまい】の項目【こわれる】と【こわす】をONにします。

【こわれる】は当たった球が壊れるように、【こわす】は球が当たった時にヒトが壊れるようにする設定で、つまりヒトが球に当たるとどちらも破壊されるというプログラムになります。

これを応用すると、ヒトのみが壊れる、球のみが壊れるというプログラムも作れますね!

プレイ画面で確認してみます。

ヒトが球に当たると、ヒトも球も破壊されミスになる仕組みができました。

今回は球を作りいよいよ本格的なゲームらしい画面が出来上がってきました。球に当たるとヒトが破壊されるというゲームでは必須の仕組みも学び、意外と簡単なプログラムで実現できることがわかりましたね。

次回はゲームをより快適にプレイできるようシステム面の調整を行っていきます。

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【はじめてゲームプログラミング】ゲーム制作に挑戦その3/おにごっこのオニを作る
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