【楽天モバイル】プランやメリット・デメリット SIMの再発行まで今一度おさらい

2021年4月から各社のスマホ格安プランが出揃い、先陣を切って格安プランをスタートさせていた楽天モバイル1年間無料プログラムもそろそろ多くの人が終了するころでは無いでしょうか。

このまま継続する人も今から契約する人にも今一度楽天モバイルのプランの仕組み、そしてメリットやデメリットなどをおさらいしていきましょう。

楽天モバイルはワンプラン

楽天モバイルが昨年登場した時に衝撃だったのが、複雑なスマホ契約プランを排除しわかりやすさを求めたワンプランだったことでしょう。当初は3,278円(税込)で1ヶ月通話も通信も使い放題というプランでしたが、各社が対抗プランを出してきたことにより月3,278円(税込)という上限金額は据え置いたまま、あまり使わなかった月は料金が安くなる段階制へと変更されました。

段階制料金

プランの料金は全部で4段階。一番安いのはなんと0円で無制限にデータを使っても上限は3,278円(税込)。データ容量による料金は次の通り。

0円(〜1GB)

データ使用量〜1GBまでの場合0円となり、楽天モバイルは基本料などの無駄な料金が発生しないので有料の通話料金などが発生していなければその月は請求なしとなります。

これは恐らくdocomoなどが予想以上の低価格プランを出してきたための流出を防ぐ措置で、0円だったら何かの時のためにとりあえず解約せずに登録は残しておくというユーザーを確保するという理由からでしょう。

1,078円(〜3GB)

1〜3GBまでは1,078円(税込)で、普段はLINEだけしかしない、通話がメインなど、高齢者やライトユーザー向けのプラン。

あえて格安SIMプラント同価格設定にし、楽天ならデータ容量3GBでも通話が無制限で付いてきますよというところを狙ったのでしょう。あまよくば3GBを超過して次のステップへと進んでもらう意図もあるのでしょう。

2,178円(〜20GB)

3〜20GBまでは2,178円(税込)で、他社の格安プランと同じように使う普段使いユーザーがターゲット。

一番安いdocomoよりも低価格にしたのは、まだまだエリアが未整備なので料金的メリットで優位性をもたせるためでしょう。3社ほどには柔軟に使えなくてもとりあえず価格重視、だけどそれなりにデータ容量は使いたいというユーザーも多いのでそういった層へのアプローチしていると考えられます。

3,278円(無制限)

20GBを超えた無制限のデータ利用は3,278円(税込)で、とにかく外で動画も見たいしPCやタブレットのテザリングもしたい、家に固定回線がなくてそれの代わりにもしたいというユーザーがターゲット。

料金は自動引落なのでみんなそれほど毎月の金額を細かくチェックしている人はいないと思われ、いったん3GBを超えて次の20GBに移行すればガンガン通信するだろうし、最終的には麻痺して無制限の枠に入ってしまうという動きは十分に想定されますしそこは楽天も考えているでしょう。

パートナー回線

楽天の電波が届かない地域や場所はauローミングとしてパートナー回線接続となります。ただし通常速度で通信できるauのデータ容量は毎月5GBまで。それ移行は通信速度が1Mbps以下へと制限されてしまいます。もしくは1GBあたり550円(税込)を支払うとでデータチャージをすることも可能です。

パートナー回線もカウント対象なので注意

段階制料金は楽天のデータ通信のみがカウント対象と思っている人がいるようですが、パートナー回線接続時もカウント対象となります。なのでまだ楽天の電波が来ていない地方での接続も同様の段階制料金が発生することは覚えておきましょう。

高速通信を使わずデータ節約

Webまたはアプリの「my 楽天モバイル」の中の設定項目「データ高速モード」のスイッチをオフにすることで、パートナー回線のデータ容量が残っていても最高1Mbpsの通信モードへと切り替える事が可能です。

このスイッチがオフになっているとパートナー回線の残りデータ容量が消費されなくなります(ただし段階制料金のカウントはされる)。なのでLINEしか使わないとか、メールの送受信、ちょっとしたWebの閲覧などは低速でも使えるのでオフにしてパートナー回線容量を節約する方法があります。

むしろ不用意にパートナー回線に切り替わってしらないうちに5GB消費していたとかを防ぐため、このオプションを常にオフにしておき必要に応じてオンにするという方が確実かも。

なおここはあくまでauに関してのオプション項目で、ここがオフでも楽天回線接続時であれば高速通信が可能です。

通話料金

通信プラン話題ばかり出てくるので通話に関しては情報が少なめになっているのですが、いずれのプランでも通話料金は無制限かけ放題です。ただしスマホに初期から入っている通話アプリを使ってしまうと30秒22円(税込)となるので注意が必要で、楽天が提供する「Rakuten Link」を使った通話のみ無制限話し放題となり通信のカウントもされません。

無制限にならない発信

日本から海外への国際通話、海外から海外への通話は国別従量課金の料金が発生します。

またこれはどの会社の話し放題プランでもそうですが、ナビダイヤルと言われる0570で始まる番号や、テレドーム/テレゴングの0180、その他一部の番号への発信は通話料金が発生します。

海外からの通話

海外66の国と地域から日本へ「Rakuten Link」を用いて通話した場合も通話は無制限。対象外の国や地域であってもWi-Fiが繋がる場所であれば同じく無制限となるので、海外に行く人には強い味方になるかもしれません。

SMS

SMSの送受信も通話と同じく無制限。他社の格安プランが受信は無料でも送信は全角70文字あたり3.3円(税込)などが多い中、送受信共に無料なのはたった数円とは言えどもメリットがあります。

ただしこれも「Rakuten Link」アプリを使用する必要があり、未使用の場合は全角70文字あたり3円(税込)の金額が発生します。なおSMSは通信量カウント対象外となります。

海外へのSMS送信

日本から海外、海外から海外へのSMS送信は指定66の国と地域であれば送信は無料ですが、それ以外の国と地域は全角70文字あたり100円(不課税)となります。

なお海外から日本へSMS送信はを送信する場合、指定66の国と地域もしくはWi-Fiのあるその他の国や地域であれば無料で送受信可能で、それ以外の条件では送受信が不可となります。

手数料がすべて無料

楽天モバイルで発生する手数料はすべて無料。契約手数料も解約手数料も発生しません。

数カ月間日本を離れて回線を使わないというときがあっても、通信が0であれば費用は発生しないので休止とか一旦解約とかせずそのまま放置していても問題ありません。このあたりの柔軟性は他社も見習ってほしい部分です。

SIM交換手数料も無料

私も何度か行っているのですが、eSIMからnanoSIMやその逆など一切のSIM発行・交換手数料が無料化され「my 楽天モバイル」から簡単に申請することができます。

他社は3,000円とか取られるので送料まで払ってくれて新しいSIMを届けてくれるのは色んなスマホを試しに使ってみる時などには便利です。eSIMであればQRコードさえ発行されれば書き換えられるのですぐにでも発行可能ですが、nanoSIMの場合は届くまで待つ必要があり私の場合ヤマト運輸で4日間で届きました。

SIM交換申請方法

以前のmyページから構成が変わりSIM交換のページがわかりにくくなっていますが次の順番でたどり着けます。

下の「契約プラン」をタップ。

「各種手続き」をタップ。

「SIM交換」を選択します。

SIMロックフリー

楽天モバイルで購入した端末はすべてSIMフリーロック端末となります。他社のようにSIMロックがかかった端末だとdocomoはdocomo、auはauというように同一キャリアでしかSIMを受け付けなくなります。楽天で購入した端末はSIMロックフリーなので解約後も他キャリアが対応した端末であるならばそのまま活用することができます。

エリアはまだまだ

夏までには人工カバー率96%と宣言されていますがあと数カ月後の夏で正直厳しい状況だと考えられます。

楽天のエリアマップでは数カ月後と夏までの予定エリアが表示されますが、正直このマップはあまり役には立っていないようで、特に地方では予定されていた日程がどんどん先延ばしになっている状況で、特に都心部から遠い地方では来年の今頃でもパートナー回線のままかもと思われる放置具合です。現在では使い放題が都心部しか意味がないなど地域格差がある状態。なので数カ月後には開通するからなど先走った契約はせず、いま電波が来ているかどうかで契約を決めるほうが絶対的です。

メリットも多いのですが、電波がプラチナバンドでなかったりやはり3社にはまだまだ足元にも及ばない部分はありますので、まずはサブとして契約するなどして安定してからメインにするほうが安全かもしれません。