【ハウステンボス】激豪雨-マリエラ欠航、花火も中止に

おととい2021年8月13日線状降水帯による影響でハウステンボスのある長崎県佐賀・福岡に近年まれに見る激といっても良いレベルの豪雨が発生。実はこの日、家族の誕生日で「夏のスペシャル花火」を新しく就航したリゾートシップ「マリエラ」乗船ブッフェなどと共に楽しむ予定でしたが残念ながら欠航という事になりました。この記事では当時の様子も含めお伝えしていきます。

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線状降水帯発生

8月13日、長崎県上空には線状降水帯が発生し、前夜から降り続いていた雨は朝10時頃に豪雨が降り始めました。

「線状降水帯」というのは雨雲がいくつも列をなして並ぶことによって、あたかも同じ場所に雨雲が停滞し続けているかのごとく雨を降らし続け、なおかつ豪雨とも言える強い雨を作り出し川の氾濫や土砂災害も引き起こす可能性もあるとっても怖い自然現象で、最近よく聞くようになったのは、お天気レーダーの発達により画像の鮮明化などで雲の状態がわかりやすくなったためです。

来場者も少なめ

本来であれば夏の中でもピークに近い人出の時期ですが、新型コロナウィルス陽性者が全国的に増加傾向にあることと今回の激豪雨で、オープン時間の9時に到着した時でも駐車場はガラガラで、見た感じ30台あるかないか位の台数でした。

ちなみに車のナンバープレートを確認すると、北海道だったり関西だったりと遠方からの来場者が目立ち、近場からの人は雨で来場を我慢したものの、遠方の人はすでにホテルを予約していたり我が家のようにバースデーだったりの意図があってか、とにかく遠方からの来場が目立ったのは確か。

室内プールは混雑

とりあえず豪雨のなかポンチョを着ているにも関わらずびしょ濡れになって移動し、目指したのは森のプール。

ハウステンボスには屋外で入園料金のみで追加料金無しに楽しめる「ガーデンプール」と、別途1,000円で楽しめる完全室内型の「森のプール」が営業しています。

本来は無料でウォータースライダーもあって屋外で大きいガーデンプールの方が人気が出そうですが、さすがにこの日は激豪雨で外の気温も22度くらい。みんな屋内型の森のプールに振り替えを行ったようでけっこう混雑していました。

入場は蜜を避けるためキャパシティコントロールが行われており、私達が到着した10時半ごろですでに5組120分待ちという状態でした。

待ちの間ドムトールンに登ってパーク内がどんな感じかを確認しに行くことに。ただどこを歩いても豪雨の洗礼を受けながら歩かねばなりません。でも子どもたちは嬉しそう。

ドムトールンからガーデンプールを見てみましたが、こんな時でも5人ほど入ってました。ある意味貸し切りで楽しそう。

思ったより早く1時間ほどでプールの呼び出しがかかったので森のプールへ。プールは外の気温が低いのと日が差し込まないのと気化熱でそもそもカラダの温度が奪われていたこともあって寒い感じ。それでもたっぷり4時間ほど堪能して夜の花火クルーズに備えて上がりました。

花火が中止、そして船も欠航

プールを出て家族を待っている間にハウステンボスから電話連絡が。内容は豪雨による影響で花火の中止とリゾートシップ「マリエラ」の欠航についてでした。

ホテルディナーに振り替え

マリエラについては事前予約制でお金もクレジットカードで支払い済みで、選択肢は2つ用意されていました。

ひとつは全額返金の対応。もうひとつは半額で「ホテルヨーロッパ」でディナーブッフェへの振り替え。

我が家はバースデーパーティを兼ねていたので迷わずディナーブッフェの振り替えを選択しました。もともと年パスの10%割り引きでマリエラの予約をしていたので、そこもちゃんと反映されて半額の3,600円でブッフェが食べられるという代替え案としては申し分のない対応です。

ちなみにもともと問い合わせていて欠航時の対応を聞いていたのですが、台風で欠航した別日では「ホテル アムステルダム」で食事だったようです。おそらくお盆真っ只中でホテルの利用率も高く、広い場所を提供できるホテルヨーロッパが選択されたのかもしれません。

運河が水没

ディナーまでの時間、少し雨もおさまっていたのでパーク散策をして異常な光景を目にします。

なんと運河横の遊歩道が増水のため水没しているではありませんか。

本来この運河は30センチ以上くらいの高さがあって、クルーザーが波を立てながら通っても歩道まで水が来ることはありません。当然水位が上がって橋桁からの余裕も無くなったので運河をめぐる交通手段である「カナルクルーザー」も増水のため欠航。年パスを作って6年目ですが、ここまで水が来たこともカナルクルーザーが欠航したことも初めての経験。マリエラが欠航したり花火が中止になったのも納得がいきます。

ホテルヨーロッパへ

18時からはホテルヨーロッパで振り替えのディナーブッフェです。

会場はレンブラントホールという奥にあるお部屋で、宿泊者の食事会場とは別にしてくれています。

食事の時間は18時〜20時までで、アルコール類も19時まで提供とそもそもマリエラの時間設定と同一条件。アルコール類なども追加料金無しのフリードリンクになっています。

聞いてみたところ食事の内容なども本来マリエラで提供するはずだったそのままということで、こういった高級ホテルの内容とは少し違って、サンドイッチやカレー、グラタン、アイスクリームやシャーベットなど子ども向けのお料理も用意されていました。

食事をしていたのは10組100名を切るほどで、そもそもマリエラの収容人数が200名程度とされていて全日程事前完売だったので、もしかしたら半分くらいはキャンセルをしたのかもしれないですね。

おかげで大きな会場でゆっくり食事をすることができました。

スタッフさんは子どもたちや誕生日の家族への配慮も行き届いていてとっても居心地が良かったですよ。ここのスタッフさんはマリエラのスタッフさんのようなので、実際船に乗ってもかなり居心地は良さそうです。

水没も逃れ家へ

本来であればハウステンボス近くにホテルを予約し、翌日もパークで遊んで帰るの我が家のパターンなのですが、今回に限っては珍しく2時間ほど離れた鳥栖のホテルを予約し翌日はそのまま家に帰るという予定にしていました。

なにか虫の知らせだったのでしょうか、ハウステンボス周辺では水没した地域もあり、いつもの予定だったら家に帰ることができなかったり災害に巻き込まれていた可能性もあります。

関門トンネルが激混みに

ただ翌日の14日は九州から本州へ渡るための関門海峡が高速道路通行止めのため閉鎖。下道である関門トンネルのみが唯一の導線になった影響で山口方面の道路は激混み。あの辺りは信号も多く真夜中でもスムーズな通行ができない地帯なので、たった2キロほどの道のりに4時間近くかけて渋滞を抜けることとなりました。

夕方以降は雨も小雨に変わり止む瞬間も多くあったので、関門海峡の区間のみだけでも通行止め解除されると混雑もだいぶマシになっていたと思うのですが、色々と難しいこともあるのでしょうか。


いろんな都合でプールと食事のためハウステンボスへ行ってきたという結果になりましたが、プールは面白くて子どもたちも喜んでいたし、特別な会場でのブッフェも良かったので結果的には思い出に残る良いバースデーイベントになりました。

今回マリエラの乗船ができなかったことだけが残念だったので、どこかのタイミングでリベンジしてきます。

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