【大阪 此花区】TORACO Konohana−USJ徒歩20分のコンテナホテル

ロボットホテルや氷のホテル、廃校を活用したホテルなどユニークなコンセプトホテルが日本にもありますが、「TORACO Konohana」は船や電車での運搬に使う「コンテナ」を活用したホテルで、宿泊してきたのでレポートします。

ロケーション

コンテナホテル「TORACO Konohana」は大阪市此花区の民家に囲まれた場所に作られています。

最寄り駅はJRゆめ咲線「安治川口駅」で、ゆっくり歩いてもだいたい徒歩5分くらいで到着するのでスーツケースを持っていてもそんなに移動は大変じゃないでしょう。

USJまで1駅の好立地

このホテルのメリットはなんといってもUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)へ1駅という好立地。電車だとUSJの玄関口である「ユニバーサルシティ駅」に1駅1分という乗車時間ですし、頑張って徒歩で歩いても20分程度なので電車賃を浮かして歩くのもおすすめです。

その他施設

クルマで来る人もいるはずです。ホテルには専用パーキングがありませんが、USJ近くということもあり駅周辺には大きな駐車場もありますし、ホテル周辺にも小さなコインパーキングが点在しています。ただし繁忙期はこのあたりの駐車場も朝から満車になることが多く、遠方に駐めなければいけない事もありえるので注意です。近くに「マルハン此花店」があり、ここの立体駐車場の屋上が予約制駐車場としても提供されているので、心配な時は予約しておけば安心です。

【駐車場予約サービス】軒先パーキング(別ウィンドウで開きます)

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コンビニはファミリーマートがまわりに3件ほどあり、一番近いところで5分圏内、もう少し歩くと線路沿いに品揃えの多いお店もあるので、買い物の内容によってどちらに行くか決めると良いでしょう。

TORACO Konohana

ではお部屋の紹介です。このホテルはコンテナで作られたコテージタイプのホテルで、構造上1階しか作ることができません。なので部屋の数は5つと少ないのですが、幾つかの部屋はグループで利用できるようにも工夫がされています。

Mid-Century

宿泊したのは「Mid-Century」と名前が付いた定員2名のお部屋。

外から見たら完全にコンテナなので、何も予備知識無しに来たら不安になりそう。カギはホテルと同じくカードキーでの施錠で、外出時に敷地内へ入るためにも使用されセキュリティは守られています。ちなみに他の部屋に間違って使うと部屋中にかなりの警告音が響き渡ります。宿泊中に若者グループが間違って私の部屋に使い、真夜中に警告音が鳴り響きましたよ。こういうのはトラブルの種になるので、管理者はもう少し仕組みを整えるのが良いかも。

あと気になったのが庭の部分。この施設民家に囲まれて建っているので、深夜にここで騒ぐと確実に近所迷惑になります。チェックイン時何も注意はされなかったのですが、部屋を間違ったグループが真夜中に外で騒いで部屋まで聞こえていました。これご近所にも聞こえてるだろうなって気の毒に思いました。なのでロケーションを考えて静かに部屋に入りましょう。

部屋紹介

中に入るとコンテナに作られていると思えないくらい普通のお部屋になっています。

部屋の大きさは14平米で低価格のビジネスホテルくらいの広さで決して広いわけではないのですが、一般的なホテルと違って自由設計ができるので、この広さにも関わらずツインベッドで、バストイレ、玄関口などの配置が工夫され思った以上に窮屈さも感じず、くつろぎスペースもきちんと確保されています。

ベッド

ベッドは一番奥に設置されていてソファ代わりに座ったり、ビジホよりも使い勝手は良かったです。上部にあるのはエアコンでベッドに直接風が当たらないのは個人的には嬉しい設計。さすがにコンテナなので熱はこもりやすく、もしかしたら4月くらいからエアコン必須になるかもしれません。

ベッドの奥に窓がありますがあくまで日光をとり入れるだけの窓。これ開けると民家が丸見えになり、隣の喫煙スペースのタバコ臭が入ってくるので閉めておきましょう。頭の部分にはホテルらしくUSB差込口付きの電源と調光のコンソールがあり便利です。

バス・トイレ

他の多人数の部屋はバス・トイレがセパレートで分かれているのですが、この部屋はスペースの都合上ユニットバスになっています。

バスルームはとても綺麗に維持されていて、100人いたら100人が綺麗と言うレベルしょう。バスタブは足が伸ばせる広めの物が採用され、USJ目的の人はリラックスして入れるでしょう。

アメニティ類も主要なものはキチッと備わっていますし、パジャマやタオル類も通常のホテルと変わりありません。

脱衣スペースの工夫も

ビジネスホテルなどではグループ利用する際、脱衣はユニットバスの中でしなければなりません。特に不便では無いのですが、この部屋はちょっとした一工夫があります。バスルームの前にシェードが取り付けられており、降ろすと目隠しになり脱衣スペースが出来上がります。狭いなりの一工夫が嬉しいですね!

テーブル

最近はワーケーション(休暇先でリモートワークを活用し仕事をすること)なども流行りつつあるので、そういった目的で使う方もいるかもしれません。部屋の設備はテーブルが2つ用意され、例えば2人利用で1人がPC作業をしていても机を専有しないよう2つのテーブルが用意されています。

大きな方はデスクで、開くと鏡が付いてるお洒落で便利な仕様。十分な広さがあるので仕事もはかどるでしょう。

もう一つはちょっとしたくつろぎタイムに使えそうなテーブル。

小さいので2人で使うには無理がありますが、デスクと分けて食事などをしたり、飲み物を飲むには丁度な大きさですね。

フリーWi-Fi

Wi-Fiは無料で使用可能でコンスタントに上下50Mbps程度が出ていました。

これだけ出るとリモートワークには十分でしょう。ただしコンテナという電波が跳ね返りやすい構造からか、電子レンジを使うと確実にWi-Fiが途切れ、それ以外にも何かのタイミングで一定時間途切れる事もありました。

キッチン

ミニキッチンが付いており、ちょっとした自炊も可能です。

USJで遊んだ後、飲食店が混んでいるときなんかは便利そうで、キッチン用品はフロントで貸し出してくれますし、簡単な食器は初めから用意されています。

ホテルの部屋にあると絶対に不便しない電子レンジも完備。

今はコンビニの冷凍食品もかなり充実しているので、レンジさえあればけっこうマシな食事ができたりもします。ただしこの部屋は冷蔵庫が一般的なビジホタイプのものなので冷凍保存ができず注意です。

ジュース類は施設内に自販機があり、冷蔵庫にミネラルウォーターが無料で提供されています。

レンタサイクルで買い物に便利

自炊したい人はスーパーに買い出しが必要になりますが、隣の「西九条駅」周辺に「ラ・ムー」という大型ディスカウントスーパーがあるのでおすすめです。ただしここまで徒歩で歩くと1.7キロほど。往復で3キロ以上あって買い物だけで1時間以上のロスになります。そこで便利なのがレンタサイクル。

1部屋1台ずつ用意されていて活用することができます。自転車なら往復20分くらいで買い物に行けそうですね!

ランドリー

コンテナの一角にランドリーコーナーも備わっています。

これ無料で使えるようで、乾燥機もあるので連泊中は便利だし服の荷物を減らすことができますね!ただし1台しかないので終わったらすぐに取り出すようマナーは守りましょう。

どんな人におすすめ?

今回紹介したお部屋は一番小さな2人用でしたが、2段ベッドが備わった5人まで使える29平米のお部屋(しかもDAMカラオケ付き)なんてお部屋もあり、カップルからグループまで利用をおすすめしますし、子ども連れファミリーでも珍しい宿泊施設なので、USJ帰りに宿泊もアトラクション気分で楽しめるでしょう。また逆に静かな住宅街なので、仕事の場所として活用することもできますし、コンテナという珍しいホテルでありながら、ビジネスホテルより活用価値が高いのは魅力の一つです。

DATA

【TORACO Konohana】
大阪府大阪市此花区島屋3丁目2-20
最寄:JRゆめ咲線「安治川口駅」から徒歩5分
駐車場:無し
チェックイン/アウト:15時〜12時