【アイリスオーヤマ】初のノートPC発売 ファンレス静音モデル

機能的且つアイデア満載の商品を低価格で発売している「アイリスオーヤマ」が、初のノートパソコン「LUCA Note PC」を2021年3月25日に発売します。

14インチ液晶

発売されるのはスペックやパーツ構成など固定の1モデルのみで、液晶は14インチ・フルHD(1920×1080)のサイズ。

国内の液晶テレビにも多く使用されている広視野角のADSパネル採用で、角度による見えにくさの軽減も考慮されています。

本体サイズは横32.3cm、奥行き21.9cm、厚さ1.9cmで重さは本体のみで1.3キロ。

持ち運びが可能な大きさと重さですが、14インチなのでどちらかというと家庭内などで使用することが主に想定されていると考えられます。

実際、メーカーの想定イメージではICTを活用したテレワーク、オンライン授業、そして2023年頃から導入される予定のGIGAスクール構想(小〜高までの生徒にひとり1台学習用端末を設置するなど)をコンセプトとして開発されており、どちらかというと据え置きが基本で持ち運びもできるというモデルになりそうです。

本体仕様

本体の主な仕様は次の通りです。

Windows 10

OSは「Windows 10 Pro 64bit」でHomeよりもProの方が暗号化や情報漏えいに対する仕組みが整っているので、テレワークへの活用という事も念頭においてProが選ばれたと考えられます。

CPU

頭脳にあたる部分で直接的なPCの能力を左右するCPUは「intel Celeron Nシリーズ Gemini Lake 4コア」でベースクロックは1.10GHz。

さすがに3Dゲームなどには厳しいですが、Officeや動画再生にも柔軟に対応できるCPUで、高度な事をせず普段遣いできるPCとしては無難なモデルでしょう。

省電力のCPUなので本体に冷却ファンが不要になり、図書館など騒音が目立ちやすい場所で利用する場合も使いやすい設計になっており、バッテリーの持ちなどにも貢献しています。

GPU

画像処理を受け持ち快適な画面表示を実現するのがGPUの役割ですが、内蔵「intel UHD Graphics 600」でそれほど高性能というわけではありません。

なので最新の高度なグラフィックを多用したゲームをプレイするような用途には完全に不向きで、やはりテレワークや学生がWEBページを見たり動画を閲覧するなどの利用が想定されます。

キーボード

キーボードは16.3×17.2mmの大きめのキートップを採用し、キー操作に不慣れな人でもミスの無いよう配慮がなされています。

Enterキーも大きくBackSpaceも横長に取られているので、少し慣れてきた頃のタイピングでも誤タッチは少なそうです。

メモリ

PCで作業するときにプログラムを読み込む作業机となるのがメモリ。

「LPDDR 4GB」が内蔵され追加はできないようです。

LPDDRは「Low Power DDR」の略で、消費電力をできるだけ抑えたいタブレットやスマホ、ノートPCに採用されている省電力メモリです。

Windows 10では最低メモリ容量が2GBとされているものの4GBでも「快適」と言える容量ではありません。

現代ではできたら8GB以上は欲しいところですが、ホームユースで利用するレベルであれば少なすぎて使い物にならないという容量ではありません。

ストレージ

保存データを記録しておくのがストレージで、「eMMC 64GB」が採用されています。

ハードディスクと違い駆動装置を持たず低電力にも貢献し読み書き速いフラッシュメモリですが、SSDと言われるフラッシュメモリよりも読み書きの性能は低くなり、ハードディスクとSSDの中間に位置するストレージになります。

ただ、ハードディスクに比較するとやはり速度差での性能の違いは出てくるので恩恵は感じられるでしょう。

保存容量

容量は一般的な64GBでSSDに比べると圧倒的な低容量です。

OSの保存領域やプレインストールのアプリでも容量を食っているので実際に使えるのは50GB程度かもしれません。

となると動画編集などにはかなり厳しくそういった趣味での低価格PCを探している人には不向きです。

いずれにしても外部保存メディアやクラウドストレージの活用は必須になります。

なお「m.2 SATAスロット(Type 2242/2280)内蔵で512GBまでのSSDを増設可能なので、容量不足を感じたならば増設することで更に使い勝手の向上が見込めます。

バッテリー

電源無しで屋外で使用するためのバッテリーは「Li-ion 5750mAh」デバイスによって消費電力が違うのでバッテリー容量での性能差は比較できないものの、カタログスペック上では9時間の連続使用が可能とされています。

インターフェース

PCの拡張性を高めるのがインターフェースです。

最大速度5Gビット/秒での通信をサポートする「USB3.2 Gen1 Type-A」が左右1つずつ、「Type-C」が左に1つ、「miniHDMI(HDMI 2.0対応)」が左に1つ、「microSDカードスロット」が左に1つ、ヘッドセットが使用可能な「3.5mmオーディオジャック」が右に1つ装備されていて拡張性は問題ないようです。

その他のスペック

その他の内蔵スペックとしては、内蔵マイク搭載、100メガピクセルのインカメラ、ステレオスピーカー内蔵、無線LAN「IEEE 802.11 a/b/g/n/ac」、Bluetooth 4.2、総合Officeソフトはキングソフトの「WPS Office 2 ダウンロード版 Standard Edition」が付属となり、場合によってはマイクロソフトのOfficeを別途購入する必要がありそうです。

価格は54,780円(税込)で、2021年3月25日よりホームセンターやネット通販で販売されます。