岡山県でも岡山市に次いで人口が多いのが倉敷市。倉敷美観地区や三井アウトレットパーク、鷲羽山ハイランド、倉敷アイビースクエアなど多数の観光資源も有しているスポットです。というわけで倉敷駅のまわりはホテル激戦区になっているのですが、駅から徒歩圏内にある「ホテルリブマックス岡山倉敷駅前」に宿泊してきたので詳細レポートしていきます。
この記事のもくじ
ロケーション
ホテルはJR山陽本線「倉敷駅」の南口を出て目の前の国道を道沿いに進み約270メートルほど、徒歩４分程度の雨でも不便しない程度の距離にあります。
三井アウトレットパーク
一番近い観光・お買い物スポットとしては「三井アウトレットパーク倉敷」まで徒歩700メートル／10分程度で、ここは「アリオ倉敷」も併設されているので食事や買物にも困らないでしょう。
倉敷美観地区
重要伝統的建造物群保存地区である「倉敷美観地区」は白壁の建物が立ち並び柳が倉敷川に垂れるなど、映画や昔の絵画に出てきそうなスポットです。近くには明治時代創業「倉敷紡績所」の工場跡地を活用し、体験工房や食事を楽しめる「倉敷アイビースクエア」、名画が並ぶ「大原美術館」なども立ち寄ることができ、ここまでは徒歩で約１キロ／約15分程度で移動することができます。
ホテルリブマックス岡山倉敷駅前
ホテルの詳細を見ていきましょう。宿泊したのは添い寝の娘２人との合計３名で実質大人１人の扱いになります。リブマックスは比較的小ぶりな部屋が多くさすがにシングルベッドで子どもと３人はキツイのでツイン・ベッドの部屋を予約しました。
入口側から 部屋奥側から
「ホテルリブマックス岡山倉敷駅前」は11平米のシングルが基本で53室と、今回宿泊した17平米のツイン・ルーム10室しかバリエーションが無く、一番大きい部屋ということになります。とは言うもののシングルは定員２名、ツインだと定員４名までOKなので節約したいときには選択肢に入れても良いでしょう。
新築で綺麗さは100点
ホテルがオープンしたのはコロナの騒動がはじまったばかりの2020年５月。それもあってかチェックイン／アウトは自動精算機が導入され、本人操作でチェックインの名前検索、個人情報入力、宿泊サイン、領収書の宛名入力、そして支払いまで完全自動化されています。チェックアウトも機械にカードキーを通して行うので人との接触が気にかかる人には嬉しい仕様でしょう。ただしこういったオートメーションに慣れていない人には戸惑うかもしれませんが、スタッフさんが常駐しておりとても親切にサポートしてくださるので安心です。
部屋はとても綺麗に清掃・維持がされており、壁のシミや経年劣化はもちろんのこと破損箇所や匂いも無くとても安心できる空間が提供されています。当然清掃スタッフさんの努力もあり100点満点のお部屋と言ってもオーバーでは無いでしょう。ただし窓からの景色は残念ながらお隣のビルという景観で、それぞれ窓同士なので基本シェードを降ろすようになりました。恐らく向こうのビルの方はシェードを開く事は無いでしょうが、やはり落ち着かない部分ではあります。
ベッド
ツインベッドはハリウッドツイン（ベッドを２台連結するスタイル）で、ゴロゴロ転がる子連れの我が家にはとても重宝するスタイル。
しかも両端が壁で塞がれているのでベッドガードも不要です。ベッドサイズは１台120×195センチなので、ハリウッドで240×195センチの巨大なベッドに早変わりです。
スランバーランド
このベッド実はマットレスに「スランバーランド」が採用され英国王室御用達の歴史あるマットレスで、もう文句なしに寝心地は良いです。これ普通に買ったら１つ30万くらいするんですよ。厚みも反発も良いので、子供がピョンピョン飛び跳ねようとして親としてはヒヤヒヤです。遮音性も優れているようでクルマの騒音が聞こえたのはサイレンだけで、そういった部分もありゆっくり眠れるでしょう。
デスクまわり
仕事や食事に活用するデスクはビジネスホテルとしては標準サイズ。ただしテレビはメチャクチャ大きくて、恐らく今までホテルで見た中でも最大サイズかも。
今の時代必須な空気清浄機（しかもシャープのプラズマクラスター）や湯沸かし器、ドライヤーもちゃんとあります。
冷蔵庫はビジホでは一般的な小型サイズ。一応は製氷コーナーもあり製氷皿も備わっていましたが、流石に使うのはちょっと怖いかも。
特筆すべきは電子レンジの常設。
リブマックスはどのホテルでも空気清浄機＆電子レンジが部屋に備わっているので私も選択肢にしているホテルの一つで、どうしても食事をしにくい土地の場合、他より金額差があってもリブマックスを選びコンビニ冷食などで夕食を済ますことがあります。赤ちゃん連れの場合、哺乳瓶の煮沸消毒や離乳食の温めでフロントまで行ったりしなくて良いので乳幼児向けのファミリーにも親切ですね。
買い出し
買い出しは駅向こうのアリオ倉敷も大きくて便利ですが、道路を挟んで向かいにイオン系列のスーパー「マルナカ倉敷駅前店」があり、22時まで営業しているので便利ですし20時までならお薬の販売も行われています。
深夜だとコンビニになるのですが、コンビニは約350メートル／約５分にセブンイレブンとその先にローソンがあります。ただいずれも少し小さめの店舗なので品揃えは最小限といった感じでした。できるなら時間中にスーパーで買い出しするのが好ましいでしょう。
ドミノ・ピザのデリバリーもできるようなので、頼んでみても良いかもしれません。なお内線電話は備わっていないので自分のスマホからコールする必要があります。
バス・トイレ
バス・トイレはセパレートではなく共用で、洗面台も一緒に備わっています。
バスタブの広さは大中小で例えるなら中の大きさ。足を伸ばしての入浴は難しいですが、体を洗ったりするには窮屈でなく普通に利用できます。横長の鏡がバスタブまで伸びているのが特徴的で、シャワーで鏡を見られるのは女性には嬉しいでしょう。
アメニティ類
アメニティはシャンプー、コンディショナー、ボディソープに加え、今の時期は絶対にほしい手洗い／洗顔兼用のソープも完備。
歯ブラシなどは最低限で宿泊費に反映されています。綿棒やコットン、シャワーキャップなど女性が必要としそうな物は無いので持参が必要です。
今回はシングル利用でのツインルームでしたが、すべて２セット分備わっていて子どもへの利用にも重宝しました。
ドリンクサービス
ホテルでよく置いてあるお茶のティーパックやインスタントコーヒーなどのドリンクサービスの提供は無し。ただしマグカップと冷蔵庫の中に冷え冷えのグラスが備わっています。私は慣れているので紅茶のセットを必ず持参していて、ホテルのお茶やコーヒーを飲むことはほとんどありません。なので無しで宿泊費に反映されている方がお得に感じます。今後もこういったホテルは増えてくるかもしれません。むしろフロントでお茶セット50円とかで販売でも良いんじゃないかって思います。
電源／Wi-Fiなど
テレワークやワーケーションでのホテル活用も増えたので今まで以上に電源の確保が必要になります。部屋の規模からすると電源の場所は多く、デスク周りだけでもデスク下、デスク正面の壁、デスクにコンセントを完備。しかもいずれもフロントまで借りにいかないと行けない延長コードとLANケーブルも完備されています。つくづくリブマックスは部屋内で完結するように考えられています。というかこれだけコンセント差し口あれば延長コードいらないかもです。
ベッドサイドにもコンセントとUSB差込口があります。
部屋の照明は全てこのコンソールでON／OFF可能で、暗い中歩き回らなくて大丈夫です。ベッド上部の照明は調光機能付きで便利。
Wi-Fi
無線Wi-Fiはフリーで、スピードは上り22Mbps、下り14Mbps前後。速すぎず遅すぎず標準的なホテルのスピード。動画を連続視聴していても途切れは無かったので回線品質も悪くなさそうです。
レイトチェックアウト
次の日ゆっくりしたいのでレイトチェックアウト（時間延長でのチェックアウト）をお願いしましたが、10時の所を12時まで延長して一部屋1,000円の料金で可能でした。通常レイトチェックアウトは１人１時間1,000円が相場だと思うのですが、２時間延長でひと部屋あたり1,000円はかなりお得です。申し込むと部屋の外に取り付けるマグネットを渡されて清掃さんのミスが無いように配慮されています。
こういう配慮ってホテルにとってもゲストにとっても良くて、昔某ホテルで延長もしていないのに間違って清掃さんが入ってきた経験を持っていると安心できるし、万が一裸見られたとかも防げるのでホテルの身を守るためにもどこも導入してほしいです。
館内設備
館内設備は控えめで自販機は１階ロビーに設置のみ、製氷機はありません。コインランドリーは１階に２台設置があり有料で利用できます。
駐車場
ホテルの駐車場は用意されておらず提携もありません。ただし倉敷駅は大きくてホテル激戦区でもあるので駅まわりはコインパーキングが点在しています。私が調べた中でお得だったのが線路を挟んで向こう側にある「タイムズ日ノ出町」。
踏切を渡る必要があるものの徒歩約350メートル／約５分の距離で比較的近い方で、台数が12台なのでもしかしたら空きが無いかもしれませんが、全日7〜17時まで置いても最大400円、17〜翌7時まで最大200円。なのでもし15時のチェクインなら400円＋200円＋400円で、チェックアウト後にそのまま17時まで観光していても1,000円ポッキリ。17時以降のチェックインなら200円＋400円の600円と格安です。
どんな人に向いている？
リゾートホテルではないのでホテル宿泊を目的とした使い方よりは旅の中継点としての活用となりますが、先に書いたとおり徒歩で迎える観光地が点在しているため女性だけのグループや、電子レンジなどの部屋設備の良さから乳幼児連れのファミリー、リモートワークを行いたいビジネスマン、価格が抑えめなので一人旅をしている人などに向いているでしょう。
DATA
【ホテルリブマックス岡山倉敷駅前】
岡山県倉敷市阿知1-5-13
チェックイン／アウト：15〜10時
駐車場：なし